コミックエッセイで読みやすくなっているけれど内容はとっても真剣なものです。
子どもを育てるにあたって何を大切にしたいか、どんな方法で産むかなど、様々な葛藤や気持ちの変化が伝わってきました。
精子を提供してくれる方との話し合いについても描かれています。命に関わることなので簡単にはいかないということ
...続きを読むは何となく想像できますが、実際には精子提供者本人だけでなく、親やパートナーの方等の気持ちも含めて協力関係を結ばないといけなかったり、経験した人でしか分からない話の一端を垣間見ることが出来ます。
漫画の間に妊活に関するコラムもあって、LGBTの人だけでなく、不妊治療をしている人にも参考になりそうな内容でした。
同姓同士のカップルが子どもを持つことに対して「子どもが可哀想」などのような意見を浴びたりもするとありましたが、「可哀想」にしてしまうのは親が同性愛者だからとかではなく、周りのそういった空気なんだと思います。小雪さんと裕子さんが、子どもがそういう空気にさらされて傷つくことがあったら、傷つく必要はないと頭ではなく自然に分かるように、と言っているように、社会全体が同性同士の子供でも普通なんだと受け入れられる空気になっていくと良いなと思いました。