デイヴィッド・J・ハンドの作品一覧

「デイヴィッド・J・ハンド」の「「偶然」の統計学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 「偶然」の統計学
    3.4
    1巻968円 (税込)
    ロトで連続大当たり。2回連続で雷に打たれる。3大会連続でホールインワン達成。暗殺の夢を見たあとに暗殺されたリンカーン。10万年に1度しかないはずの金融危機……到底ありえないと思われ、実際に起こると新聞記事になるまれな出来事だ。しかし、統計学者に言わせると、こうした「ありえない」出来事は、じつはけっこう頻繁に起こっているという。どうしてそういうことになるのだろう――ハンド先生がそこの事情を〈ありえなさの原理〉の名のもとに、実例をふんだんに盛り込んで解説してくれます。統計的な考え方は直感では理解しにくいから、現代人必携のリテラシーとしてしっかり身に付けて起きたいもの。奇跡なんてうさんくさい。あるいはカモられたくない・騙されたくないあなたに捧げる確率・統計解説。

ユーザーレビュー

  • 「偶然」の統計学

    Posted by ブクログ

    訳者あとがきによれば、正真正銘の確率・統計のプロが、途方もなく起こりそうもない出来事(宝くじに連続して当たる、雷に連続して当たる)が、なぜ、よりにもよって次々と起きるのかをほぼ数式なしで説き明かすもの。そしてその言葉に偽りはない。
    「不可避の法則」、「超大数の法則」、「選択の法則」、「確率てこの法則」、「近いは同じの法則」を軸に確率の原理からそれに欺かれがちな心理バイアスまで幅広く説明している。楽しく統計リテラシーが身につくのでぜひ。
    ただし、数式を用いないために却って説明が面倒になっている部分もありそう。

    0
    2019年12月26日
  • 「偶然」の統計学

    Posted by ブクログ

    プロでも騙されることがある確率の数学的なややこしさと、実際に起こった事件・事故の数奇性から、この手の本は何度読んでも飽きない。『人間この信じやすきもの』『たまたま』『リスクにあなたは騙される』に続く「確率本」。

    1億分の1の確率でも、1億回繰り返されれば「起こって当然」の事になるという、誰でもわかる話だが、これが当の私/あなた/もしくは身近の誰かに起きたとき、まるで超自然的な力が働いたかのように感じ、その偶然の背後に何掛かるのではないかと説明を考えてしまう。
    第2章 気まぐれな宇宙「なぜわが身に?なぜここに?」


    0-9の数字を5回適当に抜き出した時に"46984"にな

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    2015年12月27日
  • 「偶然」の統計学

    Posted by ブクログ

    格別の数式を使わずに,確率・統計のリテラシーが身に付く良本。 ほとんど奇跡に思える偶然だって,大量の試行と恣意的な観点抽出のもとでは充分起こりうる。実際に起きたそんな事例を紹介して,それが「おかしくない」ことを示していく。
    超大数の法則,選択の法則,近いは同じの法則など分類して,「奇跡」のからくりを説得的に説明してくれる。これ読んでおけば,極めて起こりそうにないことが起こっても「宇宙の采配だ…」とか思考停止に陥らなくて済みそう。

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    2015年10月29日
  • 「偶然」の統計学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イギリス人っぽいのか教養が溢れてて上品な気持ちになりました。例えば8章の始まりはケインズを引用して、「正確に間違っているよりは、あいまいに合っている方がいい。」そして随所に銀河系ヒッチハイクガイドの引用。どうやら職業柄シンクロニシティが大嫌いみたいで、ユング好きとしてはちょっと彼を弁護したくなるくらいに徹底的に傷めつけてます。100万年に一度のことがしょっちゅう起こる仕組みはなにか?とかを数式なしで教えてくれる。みんな読んだほうがいいんじゃないかな。これ。まあ、オカルト、シンクロニシティばかじゃねえのって感じではあるんだけど、僕の弁護としては、人間の意識が合理的でない想定を置くということも含め

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    2015年10月25日
  • 「偶然」の統計学

    Posted by ブクログ

    ●「到底起こりそうもない出来事がなぜ起こるのか」を主題に、格率について述べた本。結論を言えば、到底起こりそうもないと断ずる私たちの理解に誤りがあるとのこと。

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    2025年07月10日

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