作品一覧

  • 燃える川

    燃える川

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,254円 (税込)
    自然と本を愛する親友同士の大学生ジャックとウィンは、カナダの北部をカヌーでのんびり旅していたが、山火事が起きて計画の変更を余儀なくされる。そして霧の中で激しく口論する男女の声を耳にした翌日、怪我を負った女性を保護したふたりは、大自然のなか、生き延びるために闘うことになる。迫真のサスペンス。エドガー賞最優秀長篇賞ノミネート作
  • ラスト・サバイバー 上

    ラスト・サバイバー

    小説・文芸

    5.0
    1~2巻1,320円 (税込)
    リドリー・スコット監督、8月公開の映画原作! 「メーデー メーデー 寂しくてたまらない」謎の疫病で人類がほぼ壊滅した世界。飛行機乗りの男は人のいる世界を求めて飛び立った

ユーザーレビュー

  • ラスト・サバイバー 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    味わったことのない文体なのに何故かスラスラ読むことができた。
    何かを失うことの才能があると自負するヒッグは、それと同時に今持っているものの大切さを誰よりもわかっている。
    決して豊かな世界ではないが、自分が出会ってきたものを胸に抱きながら空の星を見上げるように生きるヒッグの生き様は素直に美しい。

    0
    2026年09月21日
  • ラスト・サバイバー 下

    Posted by ブクログ

    序盤は人間たちの命の軽さに戸惑ったが、
    読み進めるうちに、この世界の価値に慣らされていった。

    時折り遭遇する、人間らしい愚かさも、
    既に自然に溶けはじめていて、
    静けさが物語全体を覆っていく感じがよかった。

    終盤に現れる新たな芽吹きの気配も、
    多くを語らずに物語を閉じるところが心地よい余韻。

    映像化してるということで、
    トレーラー映像を見るか迷いつつ、
    終わってからの答え合わせに取っておいた。
    やっぱりスリラーが多めなんだろうけど、人間のいなくなった世界の空気感を感じたいな。
    さて、見るか。
    たのしみだ。

    0
    2026年09月03日
  • ラスト・サバイバー 下

    Posted by ブクログ

    ピーター・ヘラー『ラスト・サバイバー 下』ハヤカワ文庫。

    リドラー・スコットによる映画化されたベストセラー小説。2015年刊行の『いつかぼくが帰る場所』を改題、分冊、文庫化。

    疫病により人類がほぼ全滅した後の世界を描いたディストピア小説である。上巻の長閑でのんびりした雰囲気から一転、下巻は怒涛の展開が待ち受ける。


    愛犬のジャスパーを失い、打ちひしがれる中、3年前に無線から聞いた声を追い、セスナ機で飛び立ったヒッグ。

    セスナ機が着陸したのは、父娘が暮らす農場だった。父親はヒッグを危険な侵入者と見做し、銃を向けたが、ヒッグは少しずつその誤解を解き、3人で食事を共にするまでになった。父娘も疫病で家族や多くの知人を失っていた。

    父親も疫病に感染したのだが、ウイルスへの耐性があったのか回復し、娘も父親と同様に疫病から生還していたのだった。また、娘は感染症の専門医でウイルスの由来や発症を遅らせる方法も知っていた。

    ヒッグは父親からの要請で3人でバングリーが残るヒッグが暮らしていたコロラド州へとセスナ機で向かう。

    そこでヒッグたちを待ち受けていたものは……

    本体価格1,200円
    ★★★★★

    0
    2026年07月15日
  • ラスト・サバイバー 上

    Posted by ブクログ

    ピーター・ヘラー『ラスト・サバイバー 上』ハヤカワ文庫。

    リドラー・スコットによる映画化されたベストセラー小説。2015年刊行の『いつかぼくが帰る場所』を改題、分冊、文庫化。

    冒頭から主人公のヒッグによる独り語りによる展開が続く。登場人物は40歳になったばかりの飛行機乗りのヒッグ、年老いた愛犬のジャスパー、隣人でガンマニアのハングリーだけであり、ヒッグの静かな語りはどこか寂しさを感じさせ、その描写は詩的でもある。この雰囲気はパット・メセニーの傑作『ミズーリの空高く』だろう。

    舞台は9年前に発生した謎の疫病で人類がほぼ全滅した後の世界であり、設定はリチャード・マシスンの原作で映画化された『アイ・アム・レジェンド』や、さいとう・たかをの『サバイバル』に似ている。


    コロラド州で老犬のジャスパーと共に辛うじて生き延びていた飛行機乗りのヒッグは妻や友人を失い、隣人でガンマニアのバングリーだけが話し相手で、互いに助け合う関係だった。ヒッグは数年前に無線から聞こえて来た呼び掛けの声を忘れられずにいた。思い出すのは亡き妻との思い出と世の中にまだ鱒があふれていた時の楽しい釣りの記憶だった。

    時折、ヒッグとバングリーの暮らすエリアに食糧や物資を強奪しようと武装した疫病の感染者が数人で近付くが、大概はバングリーがライフルで狙撃し、射殺していた。武装した感染者の中には幼い子供もおり、ヒッグはその度に心を痛めた。

    ある日、ヒッグはかつて目にしたヘラジカを追って老犬のジャスパーと共に山を彷徨い歩くが、朝方にジャスパーが冷たくなっているのを目にする。ヒッグは打ちひしがれ、さらに山を彷徨い続けるが、バングリーと暮らす地に舞い戻る。

    ヒッグは3年前に耳にした無線の声がずっと気になっていた。ヒッグはバングリーに別れを告げ、何処かに居るだろう生き延びている誰かの姿を求め、セスナ機で新たな地へと飛び立つ。

    本体価格1,200円
    ★★★★★

    0
    2026年07月15日
  • 燃える川

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    男同士親友2人で、カナダ北東部の大自然の中をカヌーで旅する。釣りをし、漁をし、ベリーを積み、狩猟だけでなく、それなりの食料を持ち込んで。
    川から湖へ気の向くままにオールを漕いで、気の利いた浜辺でキャンプする、そんな卒業旅行が一転、大規模な森林火災にぶち当たってしまい、彼らも早々に脱出しようとする中、行動が不信なカップルに出会う…。

    大火災からの脱出と、瀕死のけが人の搬出、さらには彼らをつけ狙う殺人者…という、自然にも人間にも狙われる2人のサバイバルを描いた小説。大自然の火災の描写は圧巻、と思ったら作者はアウトドア系ノンフィクションの本を3冊上梓しているのだとか。なるほど得意な土俵ということか。

    残念ながら、人間ドラマの方は少々チャチイ。主人公2人の友情ドラマはかなり書き込まれているし、友情とちょっとした反目なんかも読ませるのだが、いかんせん敵役が…あの展開では、まとまりがなさすぎると思うのだが。

    殺人とかVS人間のアクションなしで、大自然に対峙し生き抜くためのサバイバルに徹した方がまとまったんじゃないかな?一読者のわがままとしては、この作家が描く、人間間の殺し合いがないサバイバル小説を読んでみたい。

    0
    2021年09月21日

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