何と言うか、浅い感想で、茶麻先生に対して申し訳ないんだが、「凄いな」と思った
茶麻先生自身も、この現実に対し、戸惑いを覚えているようだが、ホント、よく、この作品、一冊の漫画になって世に出たなぁ
『ヘイセイピンクデンパ』とは違ったベクトルで、角川書店さんの英断
面白い、つまらない、この二択に分けられる
...続きを読む次元にはない
茶麻先生が得意とする、日常コメディ
タイトルの通り、ともかく、ごくごく普通、元気花丸印とクールにツッコむ女子高校生二人が、通学に使っている電車の中でお喋りをするだけ
毎日、電車を使っている人なら、何となく同意できるだろうが、スマフォなどのアプリゲームに興じず、友達と楽しそうにしているJKの会話ってのは、大体、こんな感じだ
浅いようで深く、深いようで浅い、脈絡がなく、支離滅裂、オチも迷子気味。でも、彼女らは、そんなコトなど露も気にせず、テンポよく弾む会話そのものを楽しんでいる
ホントに仲がいい友人でないと、「ダベる」と言うのは難しいもんだ
それだけでも、それなりに面白くなるが、私に感想を書かせたのは、そんな女子高校生らの会話を盗み聞きし、心の中で納得したり、ツッコんだり、マスクの下で笑いを噛み殺したりしているサラリーマン・関口さんの存在が大きい
恋心も下心もなく、純粋に通勤中に女子高校生のダベりを楽しんで、モチベーションを高めている彼は、きっと、今後、出世するだろう
綺麗とも、中途半端とも言えない終わり方が、これまた、茶麻先生の作品らしい
続きをぜひ、出してほしいもんだ。関口さんと絡む事がないのは絶対条件にしろ、新キャラが欲しいトコだな。可能なら、女子と特別な意識なしに仲良くできるタイプの男子高校生、もしくは、近所に住んでいる弟系の男子中学生
どの四コマもツボだったが、個人的に茶麻先生、サイコーと思ったのは「ビデオ」だった。下ネタ耐性は、個人的に高めだと思っているけど、電車で隣に座っている女子高校生が不意打ち気味に、「AV」と口走ったら、さすがに身構えるなぁ。AVがアニマルビデオだったってオチもベタで、好きだわぁ
この台詞を引用に選んだのは、思わず、「おぉ」と気圧されてしまったので。よくよく考えりゃ、そんなどデカい野望って訳でもない。けど、花の女子高校生たるもの、社会のルールを権力を手に入れて変えてやる、ぐらいの気概は有してなきゃ、か。しかし、硬貨の形を変えるならまだしも、五十円玉がなくなったら困るだろうな