川島永嗣の一覧
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ユーザーレビュー
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2021/12/23
プロサッカー選手である川島永嗣さんの本。準備する力というタイトルにあるように、事前にどのくらいの準備をするか、その準備は100%でしているのか、何かに挑戦したりチャレンジしようとしている人が読むととても参考になるのではないかと思う心の面でのマネジメントについての川島永嗣さんの考
...続きを読むえがとても詳しく述べられている。
プロサッカー選手として頂点の世界にいる人間だからこそ見える(考える)視点から語られる言葉にはとても説得力がある。
川島選手自身も、サッカーを通してもっと人々に色々と還元できることがあるはずだという考えから沢山のチャレンジしている。
逆算のマネジメントとタイトルにあるように、自分のゴールや目標に対して自分は今何が足りていないのか、何をしなくては行けないのか、何をすることが最もベストなのかということを常に念頭において行動されているストイックな面を見習わなくてはいけないと思う。
自分の目標を達成するために現時点で自分に足りないものをちゃんと考えて、それをカバーしたり補ったりしていくためにはどうしたら良いのかを考えて次に繋げていく…当たり前のことだけど、徹底してやり切れているかというと自分も素直にうんと言えない。
この本を読んで、もっと自分が伸びていくためにどうしたらいいのかについてこの本からヒントを得たい。
Posted by ブクログ
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自分は、なぜ自分のことばかり考えているのだろう。
自分がどんなに追い込まれ、どん底に落ちたって、自分を信じ続けてくれる人たちがいる。その人たちのために戦わなければならない。
どんなにつらくても、置かれた環境から外に出た時、苦しんだ分だけ価値のあることをやっていたんだなと思える。だから今は苦しい時
...続きを読む間も楽しんだ方がいい。
振り返ればグレードアップすることができたと思えても、当時は目の前のことに必死になるあまり、自分のどの部分が成長し、何が足りないのかよくわからないまま日々を過ごしていた。
チャレンジには、いつだって苦しさや厳しさが伴う。でも、それによって新しい自分に出会えると思えば、苦しさや厳しさをポジティブに解釈することが出来る。後になって振り返れば、楽しかった、と思えることだってあるかもしれない。
走るのが好きになった話
そもそも僕は走ることが向いていないのに、必要以上に頑張ろうとするから苦しい。欲張って、トレーニングのため、とスピードを上げようとするから苦しくなる。
逆に欲張らずにスピードを抑えながら走ってみると、自分のペースを保てばいくらでも走れることに気づいた。
もしかしたら速いペースで走って、途中でやめてしまうより、自分のペースでゆっくりと走った方が前に進んでいるのかもしれない。
大切なのは、自分のペースで前に進むことだ。途中でやめてしまうくらいなら、ペースを乱さず、自分のペースで走り続ける方がいい。焦る必要はない。
嫌いなことにトライしてみる。すると、そのことが自分に新しい可能性をもたらしてくれることがある。そうして生まれた新しい可能性には、それまでの嫌いを好きに変えるパワーがある。今の僕は嫌いをそのまま放置しない。自分の可能性を大きく広げる可能性を秘めているから。
人は、どん底に追い込まれた時こそ、変わらなければ、進化しなければ、そこから這い上がることは出来ない。
この数年間はどん底の連続だった。つまり変化の連続でもあった。変わらなきゃ、前に進めなかった。自分を信じて、信じるからこそ変えて、前に進んできたから今の自分がある。
生きていれば、人は誰しも困難を経験する。発狂したくなる場面に遭遇するかもしれないし、心折れそうな出来事に直面するかもしれない。
当時フランス代表に選ばれていたクラスの選手でも移籍するのが簡単ではない。GKのマーケットはそれくらい複雑で、ヨーロッパのパスポートを持たない日本人GKである自分は、さらに倍増した難しさに翻弄された。
自分はやれる。まだ成長できる。もっと上のレベルで戦える。そう信じていた。それなのに、目の前にある理想とはかけ離れている。チームがないを、サッカーが出来ない。日本代表に呼ばれることなんて、もうあり得ない。
後悔が頭をめぐった。落胆と絶望、困惑と焦燥の念がぐちゃぐちゃに混ざり合って、目の前を行き来した。
結婚したばかりで、もうすぐ子どもが生まれてくる。それなのに、俺はなんでこんなバカげたことをやっているのだろう。こんな結果になるんだったら、プライドなんて捨ててしまえばよかった。どこのチームでもいいから、サインすればよかった。この先、どうやって生きていけばいい?
ギリギリのところまで追い詰められていた。絶望を通り越してきた先に、底の底まで突き落とされた。
そんなどん底に落ちていく感覚の中で、ある言葉が思い浮かんだ。
人生の中で本当に踏ん張らなければならない時があるとしたら、それはいまではないか。
信じる道を進まなかったら絶対に後悔すると思っていた。信じる道を進んできたせいで何度も後悔したけど、それでもまだ、自分の中には自分を信じられる感覚がある。ならば、やっぱりそれを信じるしかない。そうでなければ、全てが終わったときに後悔してしまう。
あとがきが、類を見ないほど素晴らしい。涙出た。
Posted by ブクログ
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僕は今、英語をもっと聞き取れるようになりたい話せるようになりたいと思い、毎日英語に触れることを目標にFLSALCやシンガポール留学などにチャレンジしている。
自分の考えや思い、相手の言葉が聞き取れなかったことを相手に英語で伝えることができないことが多々あり、歯がゆさや自分の英語力のなさを日々実感して
...続きを読むいる。毎日英語で留学生と会話してるのに上達してる実感がない。どうしたら英語をスラスラ話せるようになるんだろうか。
この本は今の自分にまさにぴったりの本であった。
言葉というのは実際の生活で話してこそ習得できるもので、文法や構文を正しく使うこと以前に間違ってもいいからどれだけ自分から口に出していけるかが上達のカギ。
また、常に物事に対して自分の意見や考えを持つ習慣をつけることが外国人とのコミュニケーションにおいては重要。
川島選手は言語を学ぶことは目的ではなく手段であり、言語を勉強する上で目的を持って行なうことが大切だと言っていた。
自分が英語を話せるようになりたいと思うのはなぜだろう?カッコいいから?外国人と友達になりたいから?仕事に生かしたいから?多様な価値観や文化を知りたいから?
若い頃から世界に目を向けて視野を広げたり、多様なものの見方をできるようになりたいという想いを持ちながらも、いろいろな情報に流されず、自分の言葉、信念をしっかりと持っている川島選手に1人の人間として素晴らしいなと思った。
もっと英語を口に出していくこと、物事に対して自分の考えを持つこと、今やりたいことをやることを決意。
Posted by ブクログ
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では御託はこれくらいにして、書籍の名前は「本当に「英語を話したい」キミへ」川島永嗣緒です。川島さんと言えばサッカー通なら誰でも知ってる、日本代表のゴールキーパー。文字通り日本の守護神です。
そんな川島さんが英語を話せるようなステップ・アップの実証例が本書には綴られています。最初の動機は洋画に出てい
...続きを読むる主人公が英語を話すのを見て、「自分もああなりたいな~」と思ったところから始まったそうだ。
日本人にありがちな中高6年間の教育で英語を話せなかった川島さんは、ゴールキーパーというポジション上英語を話さざるを得なかったそうだ。
何故なら、外国人のデフェンダーに「右切れ!」と叫んだところ、マークにはついてくれず、見事得点されたそうだ。後で「右切れ言ってんだろう」と彼を詰問すると「日本語ムズカシイ」と言われて目が点になったそうだ。川島選手は本当に必要に迫られて、外国語を勉強せざるを得なかったのだ。
そこで川島選手、英語の勉強を始めた。最初に書店の語学コーナーで「役に立ちそうなものを片っ端から買ってきた」そうだ。
そのかいもあり、簡単なコミュニケーションの方法が分かったとのこと。つまり:
「~したい時」=I want to~
「~してくれるか聞くとき」=Can you~
「しなきゃいけない時」=I have to~
「~したか聞くとき」=Did you~
とこの形で、動詞(例えばgoなど)を当てはめればいいことに気が付いた。
その後のステップとして、英会話学校にトライしたとのこと。川島選手曰く「言葉というのは、使って、失敗してということを繰り返して上手くなっていくもの」と仰られている。具体例として、マンツーマンで英語教師について会話を勉強したそうだ。
上記の訓練で特に役立ったと思うのは「聞き取り」。これは日本語でも日ごろあんまり考えないことでも欧米人は「なぜ?なぜ?なぜ?」と、とにかく畳みかけるように突き詰めてくる。つまり自分自身が物事に対してどういう意見を持っているかを考える機会が多くなるとのことだ。
スピーキング(話すこと)については、「しゃべらなきゃいけないという環境に自分を置く」と言ってます。大野も一番苦手なのがスピーキング。この間外国人の方に「What’s purpose for visiting in Japan?」とやってもうた。(英語に詳しい方は分かりますよね。この間違い)
ライティング(書くこと)は後から見直しが出来るけど、一遍口からでた言葉は訂正できません。スピーキングは難しいです。
また、川島選手と言えば数か国語を話すことで有名。そのコツは2つの言語を関連付けて覚えていくことだそうです。例えば英語のfinallyはイタリア語ではfinalmente、どうです似てるでしょう?
そんな賢い川島さん、ロッカールームでスペイン語圏の選手にはスペイン語、イタリア人の選手にはイタリア語を少し混ぜて話したら、彼らに大変喜ばれたそう。チームメイトからは「普通、日本人は英語も話せないのにお前はいったい何か国語しゃべるんだ」と驚かれたそうだ。
そんな川島選手が口酸っぱく言うこと、それは「勇気を持って話しかけるに慣れてくると、もう怖いものはない」とのことだ。
このような川島さんだから、チームメイトから一目置かれる存在となり、ベルギーリーグのリールセの2年目にキャプテンに指名された。これは川島選手も言及しているが、コミュニケーション能力が向上すると、プレイの能力も上昇していくのだ。
最後に川島さんはこう綴る。外国語を学ぶというのは相手の文化を学ぶということで、島国で外国語を使う機会のない日本人はこれからの国際競争の中で置いてけぼりを喰らうのではないか?ということだ。これは私も同感だ。
サッカーが好きで、英語もマスターしたいという方は是非本書を手に取って欲しい。
Posted by ブクログ
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