作品一覧

  • 食品サンプルの誕生
    4.5
    どんな田舎にも、どんなにさびれた商店街にも、必ず存在する食品サンプル。「見るメニュー」としてすっかり定着し、スパゲティを絡めたフォークが宙を浮いていても、日本人は不思議には思わない。世界中の誰も発想できなかったこの日本独自のメディアは、いったいいつ、なぜ生まれたのだろうか。その謎に迫った唯一の研究を文庫化。リーディングカンパニー「いわさきグループ」の協力を得て、製造工程もカラー口絵で細かく再現する。
  • 食は「県民性」では語れない
    3.9
    「お好み焼き発祥の地は大阪でも広島でもない」「鶏を使わない焼き鳥?」「九州でうどんにかけるのは胡椒?」など、食に隠された意外でおもしろい歴史をひもときながら、世界に類を見ない複雑で多様性に富んだ日本の食文化を紹介。  「マグロを最も買っている市は?」「ソースを最も好んで使う市は?」など、最新の家計調査から見る、リアルな今の日本の食事情もレポート。あなたの常識をくつがえす、ニッポン食文化地図! 【もくじ】 はじめに ~食文化は、「ケンミン」単位では語れない! 第一章 「藩」がつくった食文化 第二章 豚に追われた牛、王国守った鶏 第三章 歴史が語る食の「産業遺産」 第四章 「関西=うどん 関東=蕎麦」と思っていないか? 第五章 海の幸が教えてくれる食物地図 第六章 家計調査からみるケンミン食 第七章 地域によって変わる呼称 第八章 食の多様性の代表格「雑煮」を検証する

ユーザーレビュー

  • 食品サンプルの誕生

    Posted by ブクログ

    以前から食品サンプルを見ているのが好きだったので、一気に読破。普段生活の一部に溶け込んでいる食品サンプルが、食文化の変遷を追える存在なのは気がつかなかった。

    0
    2019年01月22日
  • 食は「県民性」では語れない

    Posted by ブクログ

    ■江戸の中期までは,西と東でうどんと蕎麦の消費傾向に大差はなく,どちらでも同じような方法で食べられていたらしい。
    ■醤油の発達とだしの素となる材料の流通が,西のうどん文化と東の蕎麦文化を生んだ決定打になった。うどんと蕎麦の好みがあらかじめあったわけではない。

    0
    2018年05月27日
  • 食は「県民性」では語れない

    Posted by ブクログ

    食における地域性は藩によるもの、物流や人的交流の範囲によるもの、地形によるもの、産業によるものがあるのは知っていたけども国替えにより飛び地が形成されるというのは盲点だったので驚き
    家計支出額といった統計資料からの考察や、実地調査に基づくものなど、古今東西の研究があって面白い

    0
    2024年05月21日
  • 食は「県民性」では語れない

    Posted by ブクログ

    こないだの『藩民性』が
    食文化にも影響してるのね〜。
    言葉と一緒で
    都で流行ったものが同心円的に広まり
    端と端で消えずに残っていたり。
    藩替えになったお殿様が
    故郷の味だけは持って行きたかったのも
    わかる気がするなぁ。

    確かに旅先でいろいろ食べていると
    結局は「県民性」というより
    自分の舌が好むかどうかだと
    思えてきたわ。
    関西人だから関西の食べものが
    全部好きかって言われると
    そうでもないし、逆も真なり。
    津々浦々でおいしいものが食べられる
    日本列島は、なが〜くて嬉しいよ。

    0
    2020年12月31日
  • 食品サンプルの誕生

    Posted by ブクログ

    冒頭のカラー写真での製作工程がまず目を楽しませてくれます。

    業界団体がなく、業界データがまとまっていないことにまずびっくり。
    韓国や中国への食品サンプルの拡がりについても面白かったけど、第1章での誕生の時系列追跡が本当に面白くて一気に読みました。

    0
    2018年01月04日

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