これからピアノを習おうというわけではありません。ずっとファンである清水ミチコさんの本なので、さてどんなふうにピアノを指南しているのかなあと思って読んでみた。気軽に楽しくピアノを弾こうという気持ちが伝わってくる。ミッチャンはほんとにピアノが好きなんだなあ。高校のころ級友のウケを狙ってものまねの弾き語り
...続きを読むなどして「音楽室では今より売れっ子だったかもわかりません(笑)」とあって、なんだかその様子が目に浮かぶようだった。
まずは一本指で知ってるメロディを弾くところから始まっている。そうだよねえ、誰が弾いても正しい音が出て、すぐに旋律を奏でられるのがピアノのいいところ。だんだん高度になってはいくけれど、最後まで「なりきって、自分が楽しく、人にも受ける」ことが主眼。これなら練習が「苦行」にならないだろう。
結構じっくり読んでしまって、ちょっとピアノに触ってみたくなった。私は基本練習の繰り返しとかが死ぬほどキライで(小学校のドリル以来。百マス計算を見るたび小学生でなくて良かったと思う)、当然バイエルからコツコツ積み上げるなんて絶対無理。でもこれならできそう。
我が家のピアノは子どもたちが巣立ってからは弾く人もなく、家具と化している。娘がいたころは、調律のおじさんに「この家には音大生がいるのか」と言われるほど酷使されていたんだけれど。しばらくぶりにふたを開けようかな。ボケ防止か?と言われるかな。