ユーザーレビュー 医療崩壊の真実 勝又健一 本書は、医療コンサルタントが書いているので、医師とは少し違った立場から客観的に医療界のことを指摘している。 医師や医療界について、これまでのイメージとは異なる実態が描かれていた。 医師不足や医療崩壊については、国民全員が考えていかないといけない問題だと再認識した。 Posted by ブクログ 医療崩壊の真実 勝又健一 医者がやるべき本来の仕事は「診察」であり、それにある程度専念できる環境を整えるべき 儲からない理由(系列病院で調査 →儲からない診療科があるから(小児科など 医局の教授の影響が強すぎて院長がマネジメントができない。 経営としての興味が薄く、生産性の概念がない。 →手術室の稼働率すら気にしていな...続きを読むい。 医者にもリーダーシップ・コミュニケーション能力が必要 →一つの病院でしっかり働き、まわりの協力を得るためには 主治医制は必須か Posted by ブクログ 医療崩壊の真実 勝又健一 【読後感】 <医療従事者への尊敬の気持ちを忘れない> 私は、歯医者さん以外の医療機関に行くことは少ないが、たまたま数年前軽い交通事故に遭った時(時間外)にお世話になった総合病院で自分では、ものすごく重症だと思っていたことが、お医者さんの扱いや看護婦さんの様子で、ほんと全く大したことないんだと思えたこ...続きを読むとを思い出しました。 <とにかく健康で長生きを目指す決意> パートナーの父母は80代半ばだけど、介護もなしだし、毎年旅行に夫婦で出かけている。そんな人生を自分も歩みたい。病院に毎週通って、病気自慢はしないように日々の生活をよりよく保つ努力をしたいと思いました。 <病院を利用する際に気をつけること> 緊急性が高くない病気や事故のときは、とりあえず最近できた医療用緊急コールセンター(名前あってる?)に相談し、対応を決める! 高度救命センターなどなどにすぐ行こうとはしない! <医療コンサルという仕事の必要性> 医療従事者が安心して、楽しく仕事が続けられる、経営もうまくいっている、患者も安心して治療が受けられる『良い病院』が、全国に数多く存在するようになるために、これからも色々提案して頑張ってほしいと思いました。 Posted by ブクログ 医療崩壊の真実 勝又健一 医師採用の仕事をしている著者から見た医療問題 自分自身もこの分野には非常に興味がある。 病院、政策の問題 人事部がない。フォローしない 医師に対するアピールできていない →医局に任せきりの体質が招いた。研修医制度による医局の崩壊で明るみになった。 人事面接など医師へのフォローがないため...続きを読むに気づいた時には医師がいなくなるという問題が。医師は孤独になってしまう。 医師の専門分野、地域、時間滞の偏在 →訴訟問題や生活を含めて医師の生活の向上が必要。単に医師数を増やすのではなく、専門、地域差を是正することを測ることが必要だと思う。現在、どこの地域でどの科の医師がどれくらい足りないかという基本的なことさえ把握せずに医学部の人数だけを増加させているということには驚いた。 医師の問題 医師の大きな不満は周りに自分を認めてもらえていないというものらしい。病院側もちょっとしたフォローをすることでこれは解決できるだろう。自分の存在の意義を認めてもらえれば少しくらい辛くてもがんばれるという。 キャリアプランを考えよう 企業のビジネスパーソンほど医師は自分のキャリア設計をしていないという。医師として働くというあいまいな枠では先は見えないだろう。どんな技術を身につけたいのは、どれくらい稼ぎたいのか、という基本的な質問にさえ答えを窮する人が多いらしい。 国民の問題 コンビニ受診の増加 モンスター・ペイシェントの増加 何かあれば訴訟という人の増加 →医療は絶対的なものではないということの認識の欠如が医療崩壊の一端となっていることを我々は認識しなければならないだろう。自分勝手な振る舞いをした結果、いざという時に助からなくなる。人のせいにするばかりではなく自分はどうなのかと常に問わなければならないだろう。 よい病院の定義は様々だろうが、医師が働きやすい病院というのは結果的に国民、患者にとってよい病院になるだろうと著者はいう。 そこで働く人が心地よくなければ医療サービスもよくはならないだろう。 また医師には医療に専念できる環境を整えなくてはならない。 こうあるべきという理想と、予算の中でできることの現実には差があると思うが知恵を出してこのギャップを早く埋めて皆が幸せと思える環境の実現をかなえたいものです。 Posted by ブクログ 医療崩壊の真実 勝又健一 過酷な職場→なり手がいなくなる→人が減ってさらに過酷に とまぁ負のスパイラルになっていて、日本の医療が壊れていくよ、って話を原色の医師の声や体験を元に書かれている。この国で年を取るのが怖くなる。 まずわれわれができる事は、救急のレベルを認識し(1:入院不要、2:入院必要、3:意識不明)、何かあった時...続きを読むにはきちんとお医者さんに感謝の気持ちを持って声に出す、ということでしょうか。 Posted by ブクログ 勝又健一のレビューをもっと見る