作品一覧

  • フィールド経験からの語り
    -
    1巻2,200円 (税込)
    イスラームの実態は、人々が生きる現実の中にある。それは具体的な行為の中に生きられる「生」の一部だ。 本書はそうした現場とのかかわりで経験する混乱や気まずさ、小さな喜びを扱う。 雑多な感情の交感の中で生まれる何かを知識として提示する、稀有なる書。
  • 教育とエンパワーメント
    -
    1巻2,200円 (税込)
    教育におけるジェンダー問題は、公平さをいかに図るか、公平さとは何かという問いをめぐり展開している。 本書ではムスリム女性の教育の歴史と現状から、教育における女性像や家族像、社会に埋め込まれたジェンダーに至るまでを各地域の事例をもとに考察する。
  • 越境する社会運動
    -
    1巻2,200円 (税込)
    グローバル時代の今日、社会運動はますます様々な境界を越え、時に世界をも変革する大きな力を持つようになっている。 ジェンダーの問題には保守的とされるイスラーム世界ではどのような広がりを見せるのか、各国の具体的な事例から多様な社会の現在を報告する。
  • 結婚と離婚
    -
    1巻2,200円 (税込)
    結婚相手は親が決めるの? 女性から離婚することができないって本当? 世界のイスラーム教徒の様々な結婚・離婚事情を、実際のエピソードも交えつつわかりやすく紹介。 イスラーム法の伝統と、時代とともに変わりゆく慣習が織りなす多彩な世界を生き生きと描き出します。
  • うつりゆく家族
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ムスリムの家族は近代以降に起きた社会や政治、法律の変動によって大きな影響を受けてきた。では個々の文脈のなかで、それはいかに経験され、議論され、改変され、つくりかえられてきたのか。 身近に存在するが捉えがたい「家族」という課題に挑む画期的論集。
  • 記憶と記録にみる女性たちと百年
    -
    1巻2,200円 (税込)
    世界が急速に変化を遂げる激動の20世紀、女性と社会のあるべき姿を模索して、人生を懸けた女たちがいた。 公正な社会を求め格闘する彼女たちの百年の歩みと、装いに映し出される社会のありようから、中東・イスラーム地域と現代世界の歴史と現在を炙り出す。
  • 労働の理念と現実
    -
    1巻2,200円 (税込)
    イスラーム世界では労働は経済的報酬を伴うだけでなく、時に神への奉仕ともなる。歴史と思想からその労働観を紐解きつつ現実生活における男女の多様な働き方を多角的に考察する。性別によらず誰もが人間らしく働ける社会に向け「労働」の意味を問い直す一冊。
  • 日本に暮らすムスリム
    -
    1巻2,200円 (税込)
    日本には国籍や母語、敬虔さなどからみて、多様で多彩なムスリム(イスラーム教徒)が暮らす。彼ら/彼女らの個々に異なる経験を鮮やかに描き出し、日本のムスリムを取り巻く歴史的・社会的状況を詳らかにした上で、受け入れや共生への課題や方向性を示す。
  • エジプト革命
    3.8
    1巻902円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「民衆は体制の打倒を望む!」「ムバーラク、バーテル(もう駄目)!」大小様々な「革命」を経験してきたエジプトの近現代史。二〇一一年の革命は、政治の暴力と腐敗に屈しない、宗教者や一般市民による地道な抵抗運動の結実であった。アメリカとの駆け引き、パレスチナ問題への影響。アラブ世界の大国が、新たな国づくりを模索する。

ユーザーレビュー

  • エジプト革命

    Posted by ブクログ

    エジプト革命に関する、最新の著作の一つ。
    著者は日本中東学会の会長でもあり、エジプトの人脈も豊富で、様々な現地の活動を紹介しつつ、1952年の7月革命との比較を行っている。
    歴史的な流れの中で、腐敗と抑圧がどのように生まれてきたのか。そして今後それらをいかに抑制しつつ社会を構築するのかというのが、大きな問題だ。

    0
    2012年06月09日
  • エジプト革命

    Posted by ブクログ

    平凡社新書 622
    エジプト革命
    アラブ世界変動の行方
    著:長沢 栄治

    難書 けっこう読むのが大変だった。何回か目を通しました。

    用語が統一されていなかったり、大きなテーマでの区分ではなく、総花的な解説であったり、時代を行ったり来たりで大変でした。

    巻末にある年表に書き込みをしながら、イベントをおった。

    しかも、エジプトというか、中東に絡むいくつかのプロットがあって、一筋縄では、理解が追い付かないのである。
     当時の首相、大統領
     エジプトの国政
     干渉してくる大国(特に、アメリカの場合はその大統領
     イスラエルと、イスラム周辺国の情勢、影響

    ①オーラビ革命以前 (~ 1881)
     

    0
    2023年09月01日
  • エジプト革命

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エジプト革命。
    活動の中心になったのは、若者。
    若者はFacebookを介してデモを行ったそうな。
    今までは、そんなことは起こり得なかった。

    Facebookの力(インターネットの力?)ってすごいですね。

    0
    2012年04月07日
  • エジプト革命

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アラビア語では運動を表す語がいくつかあり、サウラが「指導され、合意された特定の目的を目指す広範囲で激しい運動であり、馴染みのあるインティファーダは「時間的にも空間的にも制限されたサウラ」であると定義される。しかも、パレスチナの人々がインティファーダと自分たちの活動を称したのは、中東の独裁者が起こしたクーデターをサウラと名乗っていたことへの反発から来ているというのは面白かった。

    エジプトの革命では、「腐敗」と「抑圧」が2本の柱となって、起こったとしているが、今の日本では「抑圧」はあまり感じられないが、「腐敗」は相当程度に進んでいると思うのは私だけだろうか。目立ってメディアが報道しようとしないだ

    0
    2012年12月31日
  • エジプト革命

    Posted by ブクログ

     職場の本屋の平積みからタイトルで購入。

     アラブの革命は注意していたいから。

     長沢先生は、東大の教授でこのご専門らしく、アラビア語も堪能。アラビア語のうんちくも多く、また、アラビア語でたぶんかかれた現地の文献の引用も多い。

     しかし、今のエジプトの現状を知ろうとしたら、やはり、関係者の現場でのインタビューではないか。
    その意味では、ちょっと、分析があまいような気がする。根拠がまったくないが、読後の印象。

    (1)若者、民衆の立場を高く評価しているが、もしかしたら、軍部がムバラクを見限っただけで、軍部が中心なのは何もかわっていないのではないか。

    (2)ムスリム同胞団やイスラム主義者が

    0
    2012年01月22日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!