作品一覧

  • 昭和精神史
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    1巻2,970円 (税込)
    敗戦から75年、戦後はまだ終わっていない! 昭和改元、マルクス主義と国体論の台頭、二・二六事件、日華事変、日米開戦、そして敗戦―― 激動の昭和前史の記憶を風化させないために毎日出版文化賞受賞の名著、待望の復刊! <解説:長谷川三千子(埼玉大学名誉教授)> この作品のうちに、ただひたすら没入し、沈潜し、そこにひびく静かな旋律に耳をかたむける……。 するとそこから、現在のわれわれが何を失つてしまつたのかが、自ら明らかになつてくるであらう。 その喪失を、とことん腹の底から思ひ知ること以外に、日本の再生への道はない。 令和の御代のはじまつたばかりの今、この『昭和精神史』こそは、あらためて広く読まれるべき本である。 ――解説より 【目次】 第 一 章 昭和改元 第 二 章 革命支那と昭和日本 第 三 章 感覚的純粋人と思想的純粋人 第 四 章 革命と国家 第 五 章 橘孝三郎 中野藤作 中野重治 第 六 章 モダニズム 第 七 章 言霊とイロニイ 第 八 章 雪ふる朝 北一輝と青年将校(一) 第 九 章 あを雲の涯 北一輝と青年将校(二) 第 十 章 「支那事変」と文学 第十一章 戦争の文化体験 第十二章 『ぼく東綺譚』と『雪国』 第十三章 新体制と皇紀二千六百年 日本文化の世界構想 第十四章 日米開戦と近代の超克 第十五章 南溟の果て 第十六章 大東亜共栄圏 第十七章 汪兆銘和平運動の悲劇 第十八章 最後の出撃 第十九章 降伏と被占領の間 第二十章 春城草木深し
  • 昭和精神史 戦後編
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    1巻2,420円 (税込)
    「菊」と「刀」の聯関は断ち切られて、毒にも薬にもならぬ文化主義は、占領がをはつた後も大衆の意識に瀰漫し、浸透した。 敗戦後の占領下での生活、東京裁判、共産主義勢力の伸長、安保闘争、三島由紀夫の自決、昭和天皇崩御ーー 激動の時代に日本人は何を考え、いかに生きたか。 超克の軌跡を描く名著、復刊! <解説「:昭和の精神」への挽歌 新保祐司(文芸評論家)> 平成も終わり、今、我々日本人は、令和のはじめに生きている。それも、新型コロナウイルス禍という苦難の中で、生きているのである。このウイルス禍の影響は、長く続くに違いない。そして、コロナ以前の世界に戻ることは、もうない。やがて、このコロナ禍が収束したとしても、その後の世界は、社会の在り方や人間の生活が大きく変わることになるであろう。もう「昭和」は、はるかに遠くなっていくに違いない。こういう文明史的な激変の中にいて、本書を二十年ぶりに読み返してみると、その中に鳴り響いている「昭和の精神」への「挽歌」が一層心に沁みて来るようである。――解説より 【目次】 第 一 章 占領下二年目 第 二 章 市ケ谷台の晩春初夏 第 三 章 憲法とかなづかひ 第 四 章 戦後文学と敗戦文学(上) 第 五 章 戦後文学と敗戦文学(下) 第 六 章 東条英機と広田弘毅(上) 第 七 章 東条英機と広田弘毅(下) 第 八 章 占領後半期の精神状況 第 九 章 コミンフォルム・日本共産党・朝鮮戦争 第 十 章 占領終る 第十一章 「近代の超克」論 第十二章 戦後と三島由紀夫 第十一章 六〇年反安保闘争 第十二章 高度経済成長下の文学 第十三章 記憶の復活 第十四章 三島由紀夫の死 第十五章 昭和天皇
  • 人間を磨く
    4.0
    1巻660円 (税込)
    蒼天は変らずにある。人を嗤う人間になるな。「教師」は「先生」にあらず。読書のための読書は意義がない。男は女の何に魅せられるのか。友には「益友」と「損友」がある。勉強は時に独力でせよ。敗北には王者の敗北もある。個性とは癖にすぎない。小さい親切は徒労であるか。人生には勝ち負けを超えた何ものかがある。……深い言葉が心を洗い、つよい言葉が胸を打つ。明日の自分のために、今この一冊を。

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ユーザーレビュー

  • 人間を磨く

    Posted by ブクログ

    蒼天は変らずにある。人を嗤う人間になるな。「教師」は「先生」にあらず。読書のための読書は意義がない。男は女の何に魅せられるのか。友には「益友」と「損友」がある。勉強は時に独力でせよ。敗北には王者の敗北もある。個性とは癖にすぎない。小さい親切は徒労であるか。人生には勝ち負けを超えた何ものかがある。…深い言葉が心を洗い、つよい言葉が胸を打つ。明日の自分のために、今この一冊を。


    様々なところから、そして、様々な角度で物事を見て、そして、考えていくこと。
    簡単なようでとても難しい話ですよねぇ。。。。

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    2010年05月17日
  • 人間を磨く

    Posted by ブクログ

    【目的】:いかに人物を磨くか知りたい。
    ・なごやかな眼で人を知る。
    ・人間を押す。
    ・読書:作者の精神・どんな気持ちで書いた文章かに直面し、生の自覚を得る。
    ・本との出会いは自分との出会い。
    ・人生を考える。
    ・先生たる。
    ・異性という鏡を通じて自分をはっきり見る。
    ・なしえた事業だけでなく、誠意・心情の美しさを回想する。
    ・術から道へ。
    #歴史的かなづかいの記述は、著者は日本語の正書法と説明しているが、もちろん慣れの問題だとは思うが、正直読みづらい。現代かなづかいが語源を忘れさせ、国語力低下を招いた原因という主張もよく分からない。
    #人を想うことで、自分自身を見つめ直し、行為を道となすことで

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    2009年10月07日
  • 人間を磨く

    Posted by ブクログ

    借りたもの。
    人間を磨くことの重要性――著者の知性への探求と渇望、読書讃歌。
    著者が体験した戦後~ゼロ世代(2000年代)の空気感がよくわかる。

    昭和初期を思わせるカナ使いや文体がノスタルジック。
    所々にとり上げられた近代文学のエピソードや引用に、好奇心を刺激され、関心を持てるような文体。

    90年代の「キレる世代」による殺人事件についての言及で、「評論家が”いい子教育”の反動の事件と分析した事に眉唾」というような趣旨の事をいっていたが、私はその解釈にも眉唾。著者と評論家が考える”いい子教育”なるものに齟齬があるように読んでいて感じた。
    児童の虐待死が親のヒステリー、自制心の無さから来るのは

    0
    2016年07月20日

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