伴野朗の作品一覧
「伴野朗」の「九頭の龍」「九頭の龍」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「伴野朗」の「九頭の龍」「九頭の龍」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
日本に大挙して押し寄せた元と高麗の連合軍は、神風によって一夜にして壊滅的な打撃を受けた。この歴史的事実の裏には、戦勝にうかれる日本側が想像すらできなかった元のある思惑があった…
小説家ならではの視点と言うか「これが真相かも…」と思わず納得してしまいました。
また「立正安国論」で国主を諌め元寇を予言したといわれる日蓮ですが、その予言に関して(実際は予言と違いますが、脱線するので予言としておきます)幕府とは違う彼独自の情報網を駆使したとの記述も新鮮でした。
著者の独創もありますが、基本的な流れは正確を期して描かれていますので、誤った歴史をインプットしてしまう危険性はありません。とても分厚
Posted by ブクログ
いわば項羽と劉邦の物語なんだけれど、ここでの主人公は軍事の天才で、常勝将軍と讃えられた韓信が務める。「背水の陣」や「四面楚歌」の語源由来を学ぶ。項羽に仕えるも重用されずにその配下から離れ、劉邦の下で頭角を現すが降格に次ぐ降格で反乱を起こし、ついには呂后の手にかかる。「韓信の股くぐり」なる不名誉な行為さえ、教訓めいた故事として伝える将軍。平民から斉王にまで上り詰めた男なれども、その虚しい最期は彼が謙虚さを欠き、自らの功を誇ったことに因ると著者は括る。そうだろうか。項羽にせよ劉邦にせよ、有能な部下ほど畏れて遠ざけ、挙げ句に処刑するんだもの。