作品一覧

  • 憲政の本義、その有終の美
    3.0
    1巻1,188円 (税込)
    主権の所在をあえて問わない人民のための政治、いわゆる「民本主義」を唱導した吉野作造の代表作。当時の藩閥政治を批判、国家の根本である憲法の本来的な意義を考察し、立憲政治の実現には国民一般の「智徳」が重要だと説く、「デモクラシー」入門書の元祖。待望の新訳!
  • 中国・朝鮮論
    -
    1巻3,190円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 民本主義の理論的旗手,吉野作造の論文から,知られることの少ない中国問題や朝鮮問題に関する発言を選んで編集。両民族と友好のあった彼の卓見は,読者につよく訴えかける。

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  • 蘇峰先生の「大正の青年と帝国の前途」を読む
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

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ユーザーレビュー

  • 憲政の本義、その有終の美

    Posted by ブクログ

     大正デモクラシーで名をはせた著者が書いた政治理論の本。現代人からすると、議会制民主主義は当たり前の体制として享受しているが、大正時代、藩閥政治が依然として存続しており、民衆の意見があまり反映されていなかった。その状況下で、著者吉野作造は「民本主義」を唱える。民主主義ではなく、あえて民本主義という言葉を用いたのは、周囲からの誤解を招かぬためである。苦労の末に、言語化させた。立憲政治として運営する以上、憲法をないがしろにしないように進めるべき、という理念は今日においても当てはまる。

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    2023年10月26日
  • 憲政の本義、その有終の美

    Posted by ブクログ

     本評論は原文でも読んでいるが、この新訳(現代語訳)では、一文一文を簡潔にしており、また訳者による小見出しが付けられているので、吉野の論旨が明確に理解できるようになっている。
     
     "民本主義"という言葉を用いたことについて、かつては誤魔化しのように思っていたときもあったが、君主主権が明文化されていた大日本帝国憲法下では、無用の批判を避ける作戦だったのかと、今では理解できてきた。大事なことは現憲法下での運用なのだから。

     度々叫ばれるデモクラシーの危機は、その時代時代で異なるものの、デモクラシーの重要性やその拠って立つべき意義を諄々と問いた本編は、何度でも立ち返るべき原点

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    2021年05月03日

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