伊藤憲一の作品一覧
「伊藤憲一」の「新・戦争論―積極的平和主義への提言―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「伊藤憲一」の「新・戦争論―積極的平和主義への提言―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
外交手段のエスカレート:法と正義による「説得」→代償利益の提供による「取引」→武力行使の示唆による「威嚇」→実際の武力行使(軍事的手段による解決=戦争)「戦争とは政治におけるとは異なる手段をもってする政治の延長にほかならない(クラウゼヴィッツ)」
軍事力には、「直接的」「物理的」「軍事的」「破壊的」利用だけでなく、「間接的」「心理的」「政治的」「平和的」利用の可能性があり、その例が、対ソ封じ込め論であり、核戦略論であり、「使うつもりがない」と公言する軍備の拡大である。その背景にはクラウゼヴィッツのいう、「政治の延長としての戦争の原理(前述)」「武力による決定の担保の原理(武力行使の結果があら
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
戦争とは、人間の社会に常に存在してきた「不可避の現象」などではない。
むしろ、一定の条件の下に成立する「社会現象」であって、その条件がなくなった時には消滅するはずのものなのである…。
人類の誕生から現代の「イラク戦争」「対テロ戦争」までを射程に収め、戦争が成立してきた条件を問い直し、「戦争時代の黄昏」と「不戦時代の到来」を告げる文明論的考察。
[ 目次 ]
第1章 「戦争」の意味が変わった
第2章 戦争は「社会現象」である
第3章 戦争は「国際政治」と共に生まれた
第4章 五つの「地域システム」
第5章 武器革命の歴史
第6章 「不戦時代」はなぜ到来したのか
第7章 日本の選択
Posted by ブクログ
まず戦争を独立的政治単位による武力での抗争のように定義、その起源は一万年くらい前に人間が定住するようになってからだと述べる。それ以前は人間の集団は遭遇してもすれ違えばよかったが、農耕を行い定住するにつれて国際政治システムが生まれ戦争が起こるようになった。
混沌とした国際政治システムは均衡へと向かい、国内政治システム化する。中世までに各地域で大帝国を中心としたシステムができあがっていたが、それが大航海時代を通して新たな、そして全世界的な国際政治システムが生まれた。ここまでは地域覇権戦争期と世界分割戦争期である。この後二つの世界大戦を迎えたがこれが世界覇権戦争期。そして冷戦を経て現在不戦時代への移