涙なくして読めない、生々しくただ生きることだけの毎日の記録を噛み締めました。
先に読んだ、「流るる星は生きている」「太平洋戦争の収支決算報告書」の内容と重なるものがあり確認したり深い背景を想像できました。
満州を脱出しまずは現在の北朝鮮にあたるところで留め置かれる。現在の少ない北朝鮮情報でも、冬の
...続きを読む寒さは北海道を超えるものだと想像できる。
劣悪な環境の終わりが見えず、蔓延する病と不衛生な環境に次々と倒れていく。
日本の植民地となって様々な恨みを持った中国・朝鮮の人たちに仕打ちを受けて、それでも見かねて手を差し伸べる北朝鮮の人も。
土まんじゅうに祈りを、そして終戦を外地で迎えた日本の先人たちに哀悼の気持ちを込めて。