暴露本という偽悪的な読み終わった後にザラザラしたものが残るのだけど、これは嵐に対する肯定的な気分が基本にあるので読み心地がいい。ひどい内容だと訴えられたりすることを想定して計算の上かもしれないがよくできてる。
あまり嵐のことは知らなかったが、結成してしばらくは性格の違いからギクシャクしてる。性格はす
...続きを読むでにお馴染みのものを実線で描いたもので、表に出ることより裏方をしたい二宮と売れたいために裏方の仕事もしたい松本とは口をきかないといったこと。
また、デビューしてからも伸び悩む時期があって、カトゥーンが出てきてこのまま失速しそうな雰囲気になる。「担落ち」といってジャニーズファンは若く新しいグループに移って行く傾向があり、嵐もその対象になりかける。人気商売の厳しさがひしひしと伝わってくる。
そうした経緯を経て、ドラマのヒット、曲のヒットで5人の仲が今のような状態になる。
これだけ性格が違い、そのことでいがみ合うこともあった5人がグループとしてまとまる。それは今時の人間関係の成功例のように見える。文中にも
『個人主義が進むなかで、誰かとぶつかることを避け、でもつながりは欲しいという時代。5人が醸し出す穏やかな、それでいて確かな仲のよさは理想的といえる。』
驚いたのは、曲はたくさん作られ、コンペにかけられる。まずSMAPがとりKinKi Kidsがとりそれから嵐という順番なんだそうだ。嵐のほうがはるかに名曲が多いがそんな仕組みで曲が決まっていたとは意外。