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  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

    本は眺めたり触ったりが楽しい

    小説・文芸

    4.1
    1巻858円 (税込)
    積みあげたり、適当に開いたり、声に出して読んだり、ただ手にとって眺めたり…本の読み方に決まりはない、自由にやろう! 本が好きな人は、みんな、いろんなふうに読んでいる。読まずに読む方法を知る人だっている。こころが軽くなり、読書が楽しくなって、もっと本を読みたくなる名著『眺めたり触ったり』が題名をすこし変えて、待望の文庫化。楽しい絵も満載! 「文庫版への追記」もあり。

ユーザーレビュー

  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

    Posted by ブクログ

    読書という言葉から想像しがちな「真面目な読書」とは違うけれども、確かにそれも読書だし、あれも読書なんだよと納得してしまう、人それぞれの読書についてのエッセイ。積読だって読書だし、拾い読みも読み違いも、精読も速読も、1人でする黙読も数日かけてみんなで難読本を音読する読破会(!)も、それぞれ違ってそれぞれに味のある読書なのである。

    分厚くて難しい本を最初から最後まで、文章を正確に読んで情報を記憶する。そして読んだ冊数で人間の偉さが決まる。それだけが正しい読書であるというような、うっすらとした暗黙の了解が今の世の中にはあるように思うが、それは読書ではなくて労働なんじゃなかろうか。と、個人的に思っている。資本主義においてのお金を情報に置き換えただけだから、多くの人にとって読書という行為が「労働」と同じ退屈で耐え難い苦行になってしまう。

    本書に並べられた読書はまったく違う。すべての「なんとか儲け」から自由だ。気ままで気楽で、散漫で、意味不明で、時に非効率なくらい集中してやる。やり方はバラバラでも読書という体験を人生のなかで味わっているのはみな同じで、それはAIに情報を食わせるような事では決してない。タイトルにあるように読書とは本来体験だったのではないかと読みながら思った。せっかく手軽に本に触れられる恵まれた社会に生きているのに、読書を苦行にするなんてもったいない。

    本以外なら何でも読みたいという活字中毒のお母さんの話と、なぜか炎天下の海辺やプールでサングラスをしてペーパーバックを読むアメリカ人たちが面白かった。なんで西欧人は海辺で本を読もうとするのか。自分も昔から分からなかった。本は傷むし、紫外線で肌も目も傷むのではないか。日焼けを待つ退屈しのぎに意味もなく活字を目で追うのだろうか。サングラスやサンオイルみたいな立ち位置に本が滑りこんでいるのが新鮮だ。普段折り目もつけられないくらい本を大事にする習慣があるから逆にその気楽さが羨ましい気もする。他にも、いつも「エマニュエル」さんと共に音読を楽しむジットの話や、屋外ライブで音読されて毒気を抜かれるピンチョン『重力の虹』の話など良かった。

    どこまでも広がる読書の世界を感じた。読書という体験が本来もたらす気軽で自由で楽しい時間を思い出させてくれる良い読書本だった。銭勘定に汚染されがちな脳みそを洗濯するため、長田弘の詩集『幸いなるかな本を読む人』と合わせて定期的に読み返したい。

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    2026年01月25日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

    Posted by ブクログ

    すっごく面白かった。
    90年代の初めに書かれたエッセイ。

    読んだ本の内容について話すことはあっても、読む感覚や本への認識について話すことはほぼない。だから、「それ、自分だけじゃなかった!」「こういう感じわかる…」みたいな感想がどんどん湧いてきた。
    本って自由に好きなように楽しんでいいんだ、と思えた。
    本を読むってどういうことなのか。きっと、本好きにも、いろんな人がいていろんな読み方がある、そのことを改めて実感。

    挿絵がとっても素敵。
    エッセイを読んだり、挿絵だけぱらぱら眺めたり、好きな文章に付箋をつけて再読したり。
    この本を読んだことは、わたしの中に残っていくと思う。

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    2025年12月26日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

    Posted by ブクログ

    どんな本の読み方だって素晴らしいじゃないかと思える。とにかく最後まで読まなきゃ…たくさん読まなきゃ…とどうしても思ってしまう時がある。そんなときに読みたい本。
    本を読んだからって何になる?と思うこともあるけれど、本を読むことが好きだから好きに読む!という気持ちを肯定してくれる。

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    2025年06月10日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

    Posted by ブクログ

    仕事中のことである。どうしてだったか、読まない本を買っても仕方がないじゃなあかという話になった。私が本屋に行っていたという話をしたためだったろうか、本文中でも触れられている通り本は勝手に増えるものであるから私が本屋に行こうが行くまいが無関係なのだが、普段読書という習慣のない人は本屋と読書を直線的に結びつけたがるものだ。そんなことがあったからか、いつの間にかこの本が手元にあった。これはいい、と思いながら読むこと数分。執筆した記憶はないのに、考えていることをドンピシャに書いてあるではないか。読書に関するエッセイであるから、無論本に関するエピソードが、様々な角度からとにかく大量に載せられている。本を読みながら感想やら考察やらを書き連ねるのが私の趣味の1つなのだが、冒頭数ページでキャンパスノートが見る見る文字で埋まっていく。ある意味、読書に関する専門書と言ってもよかろう、遅読家を自認する作者には皮肉に取られようが、ここまですらすらと読み切れた書も稀である。こいつは読み返すのが楽しみだな、なんてウキウキで付箋を貼る様なぞはさぞかし滑稽に見られようが、これに勝る喜びを未だ私は見つけられずにいるのだから仕方ない。本は数ではない本は数ではない本は数ではない、事あるごとに唱えながら、また次なる書物の旅先を探しに出かけようではないか。

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    2025年03月19日
  • 本は眺めたり触ったりが楽しい

    Posted by ブクログ

    読書をする身にとって、大共感する所がたくさんあって、誰かと本の魅力について語り合っているみたいな感覚にもなった。最高。

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    2025年01月05日

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