山崎武司の作品一覧
「山崎武司」の「進化(あさ出版電子書籍)」「野村監督に教わったこと 部下は上司で生き変わる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
チェック項目9箇所。多くの方から「マサは大ベテランなのに二軍でもしっかり練習している」とお褒めの言葉をいただくが、僕にとってそれは当たり前のこと、朝起きて歯を磨き、朝食をとるといった生活習慣となんら変わりはないのだ(山本昌)。プロ野球選手である以上、ファンに「いつ試合に来ても見られる選手」と思ってもらえる存在になることは必要だ、しかし、1度代打を出されたくらいで腹を立てていては、スタメンで出る翌日のパフォーマンスに支障を来してくる、悔しさをばねにすることは大切だ、ただ、時には「いらないプライド」もあることを、この出来事で学ぶことができた(山﨑武司)。プライドがあるのは分かる、現状を打破するために必死で練習しているのも知っている、だがまず、「自分は実力がない」ことを認めなければ、ワンランク上に行くことはできない(山﨑武司)。プロのほとんどの選手はダルビッシュ有のような秀でた能力は持ち合わせていない、だからこそ、土台を固める、基礎を身体になじませなければ、欠陥住宅と同じようにいつか倒壊してしまう(山本昌)。スイング時のバットの位置から軸足の使い方、体重移動……、技術的なことを言えば、「自分はできます」と豪語した若手に対して、僕は、「じゃあ、試合で見せてみろ」といつも言うが、実践できた人間をひとりも見たことがない、初歩的なことから始めるのは面倒だ、だが、意外とこれこそが成功への近道なのだ(山﨑武司)。少しでも痛い箇所があればトレーナーに相談する、そこまではいい、だが、「1,2日は試合を休んで様子を見たほうがいい」と言われると、その言葉を鵜呑みにしてしまう、その痛みは試合に出られるレベルなのか、そうではない状態なのか、病院で検査してもらったほうがいいのか、それらを自分で判断できる選手が少なくなってしまった、「怪我を我慢しろ」と言うのではない、レギュラーなら、自分の体をより知ることで試合に出続けられる、山本さんと僕は、そのことを十分理解しているからこそ、ここまで現役でいられるのだ(山﨑武司)。僕は無理なハードルは儲けない、たとえ物足りなくとも毎日続けることが大切なのだ、これからも信じて続けていくだろう(山本昌)。07’日本ハムとの日本シリーズ第5戦……この試合、山井大介が8回をパーフェクトに抑えながら、落合監督は9回のマウンドを岩瀬に託した、「パーフェクトゲームを台無しにした」など批判も多かったが、日本一を賭けたゲームなのだ、スコアも1対0、2者連続ホームランを浴びれば2球で逆転される可能性もある、だからこそ山井も交代に文句を言わないし、チームも誰ひとり采配にケチをつけていない、個人の記録よりもチーム――この意識が選手全員に浸透しているからこそ、中日は強い(山本昌)。僕らは淡々と投げ、チームに勝利をもたらす、試合前もあとも記者の質問にはできるだけ答える、そして「監督に信頼されていれば注目されなくていい」と心から思っている、チームから信頼され、仕事を任されれば目立たなくていい、僕はそう思っている。
Posted by ブクログ
楽天在籍時の2007年シーズン、38歳にして本塁打・打点の二冠王に輝いた山﨑選手。
本書は、同選手が2008年2月に著した本を文庫化したもので、野村監督の教えを中心にした自伝的な内容であり、ソリの合わなかった某監督の批判など生々しい内容も。
現役選手でありながらよくここまで踏み込んだなあ、と思います。
冒頭の野村克也氏の特別寄稿「『考え方を変えた』から山﨑武司は復活できた」はとても面白く、教え子への愛に溢れています。
そして、本書に登場する数々の野村語録も心に響く。
野村監督は技術を教えるだけではなく、まず人間教育を重視するのは有名な話です。
「野球選手である前に、社会人だ。人間学、社会学を勉強しろ」なんて言葉は、スポーツだけではなく他の世界でもあてはまると思います。
また「人間は他人の評価で生きている。人が自分をどう見ているかによって、地位や待遇も決まるのに、多くの人は自己愛が強く、自分を高く評価して生きようとする。そこにギャップがある」なんて言葉は、自分もドキッとする至言。
山﨑選手は扱いづらい選手だったと想像するのですが、その選手に「この人を胴上げしたい」なんて言わせることはなかなか出来ないと思います。
これも野村監督の指導力の賜物か。
そして、どん底を味わわされた2人の監督への批判もある意味では面白い内容なのですが、「あの不遇の経験があったからこそ今がある。首脳陣に使ってもらえない、頼りにしてもらえない重圧に耐えた経験は大きかった。タイトルも獲った幸せな日々につながっていると言えるのだから」と振り返ることができるのも、野村監督の人間教育の賜物かも。
山﨑選手のように、キャリアの晩年に自分のスタイルを変えるのはなかなか出来ないことだと思います。
強いものが生き残るのではなく、環境の変化に対応できるものが生き残る、なんて言葉もありますが、山﨑選手のキャリアを見ていると、まさにこれが当てはまると思えてなりません。
「ちょっと考えを変われば、生まれ変われる」-とてもいい言葉です。