順番が逆になってしまったが,二冊目の「会社がかわれば社員が変わる」を読んで,もともと注目していた著者のことをもっと知りたいと思い,最初の著作にも手を伸ばした。
特に,二冊目で書かれていた「加藤木の乱」というものが実際にどういうものであったのかというところと,その加藤木氏は現在もホッピーにいる人なの
...続きを読むかというところが最も関心があったのである。もしかして,古いことをばっさばっさと否定する外部から来た跡取りに対抗した古参社員が大喧嘩した挙句に辞任退職でもしたのかとおもったが,そうではなかったようだ。加藤木氏は,今でも現職のようだ。ただし,現場を顧みずに突っ走る3代目との心の距離があまりにも開いてしまい,ついていけなくなって辞表を出したということであるから,半分は当たっているであろう。
しかし,急な改革はどういう組織であっても抵抗するものであるが,やはり現場と問題意識を共有し,じっくりと話し合いのなかで共同で問題解決にあたるということがどういう場合でも鉄則のようである。このような場面は,いずれ出てくるであろうがリーダーシップのケーススタディとしても参考になるであろう。