作品一覧

  • 幻の時刻表
    3.7
    1巻825円 (税込)
    日本─莫斯科─羅馬─伯林─倫敦─巴里。かつて日本と欧州は鉄道で結ばれていた。戦前の時刻表には、現在とは違った鉄道の姿が残されている。本書は、当時の貴重な時刻表をめくりながら、今では「幻」と化した路線の面影をたどる試みだ。読者に代わって筆者が、ときには乗客役に、ときには車掌役になって、幻の時刻表の世界に誘うつもりである。
  • 発掘!明治初頭の列車時刻 鉄道黎明期の『時刻表』空白の20余年
    -
    1巻770円 (税込)
    我が国最初の月刊時刻表は明治27(1894)年10月5日に、東京・京橋の庚寅新誌社から発行された。つまり、明治5年(1872)年旧暦9月12日の鉄道開業後22年間は一般に販売される時刻表の発行はなかった。本書では、この鉄道黎明期の『時刻表』空白期間の歴史を明らかにすべく、種々の資料を探し出して体系化し、現代の様式に似せて時刻表を再現することにより、当時の鉄道の運転・運輸の状況を明らかにしようと試みる。 曽田英夫(そだひでお) 昭和23年(1948)年、京都生まれ。関西学院大学経済学部卒業。鉄道運転運輸史研究家。鉄道史学会会員、交通権学会理事。主な著書に、『幻の時刻表』(光文社)、『列車名徹底大研究』『時刻表昭和史探見』、大久保邦彦氏との共著『列車名大研究』『新・列車名大研究』(JTB)、三宅俊彦氏らとの共著『時刻表に見る〈国鉄・JR〉電化と複線化発達史』、寺本光照氏ほかとの共著『時刻表アーカイブス 鉄道黄金時代(1)東海道本線・山陽本線・鹿児島本線編』(JTBパブリッシング)、そのほか『JTB時刻表復刻版』の解説や交通リスクの研究論文など多数。

ユーザーレビュー

  • 幻の時刻表

    Posted by ブクログ

    情報量の多い日本周辺の近代時刻表史。

    情報量の多い趣味本は、ともすれば知識の列挙となり読みにくいものなのですが、この本はそれに一定の工夫がある。

    その工夫を最も感じたのが第1章の「幻の東京発パリ行き時刻表」。林芙美子の「三等旅行記」をはじめとする当時の資料を引きつつその当時の汽車旅行を再現してみせる。
    文章でも当然いいのですが…この章の部分は、何らかの形で映像化してくれるともっと楽しいものになるだろうな、と思った。

    それ以外の部分も圧倒的な引用資料に押しつぶされず、列車ダイヤだけでなくその時代を再現しようと試みている。興味深い「時刻表趣味入門書」。

    0
    2015年02月01日
  • 幻の時刻表

    Posted by ブクログ

    企画は大変おもしろいと思う。当時の列車に乗るという感覚がどういうものだったのかがよくわかった。
    ただ、中国あたりでよくわからない都市名が出てくるとイメージができず、話についていけなくなる。初心者向けに当時の駅の様子などの説明を入れてもらえると大変助かる。また、当時の時刻表が本に掲載されているが字が霞んでたり小さかったりして文字が読みづらい。この点も改善して欲しい。

    0
    2017年06月22日
  • 幻の時刻表

    Posted by ブクログ

    時刻鉄の本。
    ただ、時刻鉄と言っても、いまの時刻表ではなく、
    昔(戦前)の時刻表。
    東京-莫斯科(モスクワ)-羅馬(羅馬)-伯林(ベルリン)-倫敦(ロンドン)-巴里(パリ)と言う、
    壮大な経路の時刻表をたどるところから本書は始まるが、
    冷静に考えてみて、上記の経路って、ちょっと無駄が多くないか?
    特に、終着が、何でロンドンではなく、パリなんだろうと
    疑問に思ってしまいます。

    まぁ、そんな疑問はさておき、本当に上記のルートで、
    行けたら凄いですよねぇ。
    当時は行けたのですが、いまは、諸般の事情で、
    無理だよなぁ。
    北京からなら、行けると思うけど。

    0
    2014年06月10日

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