今井良の作品一覧
「今井良」の「警視庁監察係(小学館新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
警察官からもっとも嫌われる警察官。それは警務部人事一課監察係に所属する警察官たちである。不祥事を犯した職員に気付かれないよう、密かにそして速やかに証拠となる事実関係を裏付けていき、対象者の処分を行い、組織の綱紀粛正を図る。それも、できるだけマスコミの目に触れないように。つまり、組織防衛が最大の任務なのだ。監察に目を付けられたら最後、出世の道を閉ざされるどころか、警察を追われる羽目となる。メディアの取材にも応じない監察係の姿を生々しくリポートする。(2017年刊)
・はじめに
・第1章 警察の警察
・第2章 強力な監視ネットワーク
・第3章 止まらない密告
・第4章 風紀を死守する
・第5章 癒着に切り込む
・第6章 情報漏洩・流出との戦い
・第7章 組織再生のための存在
・おわりに
全体的に踏み込みが甘い。「そもそも監察官たちは、我々新聞記者たちの前に姿を現すことはほとんどない。」「監察官らに夜討ち朝駆けを試みるが、ガードが固くつれない対応をされるにがオチだ」というので、取材に限界はあるのだろう。もどかしさは感じたが、本書で取り上げられている警察の不祥事案は、いずれも記憶に新しいものであり、業界ものとしては、興味深く読むことが出来た。
ノンキャリア警察官のエリートは「一発・一発組」と呼ばれ、スピード出世を果たすというが、個人的には、この点をもう少し掘り下げて欲しい気がした。