天児慧の作品一覧
「天児慧」の「習近平が変えた中国」「「中国共産党」論 習近平の野望と民主化のシナリオ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
中国がGDPでアメリカを抜き去るのは時間の問題となっています。日本が抜かれたのは2010年ですが、現在では日本が500兆円で中国は1400兆円なのです。
この本はそんな中国がどうしてできたのか教えてくれるすごい本でした。500頁もある本ですが面白いのでノートをとりながら一週間で読み終えました。中国を知らないと日本もわからない。そして何よりも現在の世界の動きが分からない。
この本は「中国の歴史 全12巻」の11巻目なのですが、私は12巻の「日本にとっての中国とは何か」という本が気になってこれから読み始めました。そうしたら11巻が気になって、読んだというわけです♪
もともと2004年に発刊された本ですが、2021年の文庫化にあたり加筆されたので習近平のことも載っているし、コロナ禍にも触れています。価値ある1650円でした。
Posted by ブクログ
毛沢東と鄧小平の2大巨頭の台頭、権力掌握そしてその後の基盤強化、後継者への移譲という動きを中心に記載しており、かなり詳細な100年近い中国共産党史ともいうべき内容。1949年の建国後の反右派闘争、大躍進政策、文化大革命という大きな歴史がいずれも毛沢東のリーダーシップのもとに発動され、鄧小平はその中で尖兵を務めさせられたり、その後は修復に当たったという歴史。国共内戦の勝利、中ソ論争から中ソ対決、ニクソン訪中から米中国交までの流れなど、これまで今一つ私には理由不明だった点が極めてクリアに納得できたように思う。毛の個性、中華ナショナリズム、そしてプライドから出てきたことが良く理解できる。鄧小平の時代の毛時代から、華国鋒時代を経ての権力移行過程が実に面白かった。毛自身が語っていたという「実事求是」が華を退ける上でのキーワードだったのだ!ただし、鄧小平は経済の民主化による改革を進めたが、政治改革には冷淡だったことが、反右派闘争時代に遡って説明され、天安門事件への対応も納得できるものだった。
そして今の習近平時代と鄧時代の違いの説明までが書き足されている。毛・鄧・習の3人を中国史の王朝の皇帝に例える最終章の説明は全くその通りだと思った。そして著者は習が最後の皇帝になることを期待を込めて予想するのだが…。台湾、そして香港の最近の動きまで詳細に書き足している充実した現代史だった。
最後にP378から引用する。中国を理解する上で実に的確な説明である。
「一党体制」といっても、かつてのような階級、 イデオロギーを前面に押し出した「革命政党」としてではなく、「政治的統合と安定の役割」、「社会の多様な利害の調整」などを果たす「執政政党」へと変化したのである。言い換 えるなら、近代化を推進する牽引車、政治安定の保証者としての「権威主義的政治体制」 こそが、現在の「一党体制」の本質なのである。