オブライエンの作品一覧
「オブライエン」の「不思議屋/ダイヤモンドのレンズ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「オブライエン」の「不思議屋/ダイヤモンドのレンズ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
この作品集のジャンルはSFだろうか、どちらかといえばオカルトに近い感じがする。「ダイヤモンドのレンズ」は後の顛末を予想しながら読みつつ、後半での意外な展開に驚きました。ファンタジー色豊かであり且つ、流麗な文章により、この作品が世にでた時代の人達はミクロの世界に思いを馳せたのではないでしょうか。
他に印象に残ったのは生前の自分がとった行動を悔いて現世に蘇る「チューリップの鉢」、「あれは何だったのか」は透明人間のルーツだろうか。「ハンフリー公の晩餐」はもっと内容を膨らませて読ませてほしいと感じるほどに好みです。
逆に、謎が多すぎて物語に入っていけない「不思議屋」、「手品師ピョウルー」は表現力にもク
Posted by ブクログ
怪談物のおもしろいところは怖さというよりも、綺麗に解決されないモヤモヤ感や、釈然としないところだと個人的に思っています。
ミステリーなら怪談の現象にも何らかの説明をつけるでしょうし、ホラーに振り切ったなら、派手な流血や命の危険を強調すると思うのですが、
怪談物は特にオチや伏線があるわけでもなく、命の危険までいくこともあまりない印象があります。(そもそも語り手が死んでいたら、怪談として伝わることもないですし)
特に説明やオチもないけど、なんだか不気味で尾を引く。それが怪談の面白さだと自分は思うのです。
この短編集の著者はフィッツ=ジェイムズ=オブライエンはアメリカの作家だそう。でも、収録さ
Posted by ブクログ
太く短く破天荒に生きて散った
フィッツ=ジェイムズ・オブライエン(享年34)短編集。
親族の遺産を蕩尽してスッカラカンになってから
ペンで身を立てたとは何事か(笑)。
箱を開けるとカラフルな包み紙の
キャンディ(ボンボンでもよい)が入っていて、
一つ一つ違う味がする――そんな趣の一冊。
甘かったり、ほろ苦かったり。
無気味な話、読者を冷たく突き放すような話もありつつ、
ヒューマニズム溢れるハートウォーミングな物語もあって
心が和むが、
そこには編者兼翻訳者の人柄が反映されているに違いない。
表題作「不思議屋」はニューヨークが舞台だが、
雰囲気はドイツっぽい。
奇怪な商売人=不思議屋ことヒッ