明森びびかの作品一覧
「明森びびか」の「臆病者が夢をみる」「カラッポの卵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「明森びびか」の「臆病者が夢をみる」「カラッポの卵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
BL
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Posted by ブクログ
静かで、優しい話だったと思います。
高校時代憧れていた人が、同僚として異動してきた……
でも、その同僚は当時が別人のようにサボり魔になってしまっていて。
理由を尋ねると、「俺には俺の役目があるから」と。
どうやら、石動にはそうせざるを得ない理由があるようで……
というような話。
<ここから先、ややネタバレ含みます>
石動がサボっていたのは「他人に望まれる通りに動く」という、彼の信念……じゃないや、考えがあったから、で。
そういう風に考えるのは、彼なりに理由があったから、なんですが(この辺りは省略)。
当初は、そう考えて動いてるんだ、と弓川は気付かなくて。
一度は付き合い始めるんですが、彼の行動原理がそれだと気づいて、自分が望むから付き合ってくれてるんだ、と思って、別れちゃうんですよね。
なんていうか、そのくだりがとても胸が痛くて、よかったと思いました。
そこで「しょうがないや」って思っちゃうのは簡単だし、傍にいてあげればいいかって思うのも簡単だけど、そうしなかった弓川がすごい、と思いました。
そこで自分が傍にいて! って思ってしまうのは簡単だけど、そうしなかった弓川の決断が好きだったなー……って。
まぁ、それで現実が、全部うまくいくとは、思ってないんですけど……
物語としては、とてもよかったです。個人的には好きです。
この胸の中にある気持ちを、うまく言葉にできませんが……。
Posted by ブクログ
ある日、官能マンガ家の昂の元に、大手出版社から月刊の少年誌にマンガを描かないか? という執筆依頼がやってくる。当初、あまり乗り気ではなく、少し渋った昂だったが、アシスタントに背中を押されて、一度メールをくれた編集者と会うことになる。
その昂の担当になった編集者は、学術書から異動してきた一つ年下のエリート編集者・真行寺。真行寺は新作のネタ打ち合わせにはとても熱心だけど、セックスの描写の話になると、なぜか話題をそらしてばかりいた。
それを不審に思っていた昂だったが、ある夜、「あなたは経験豊富なんでしょうね」と真行寺に不意打ちでキスされてしまう。
戸惑う昂に真行寺は「つき合ってくれ」と告白してくる。
仕事相手とそんな関係になることに躊躇いを覚えた昂はその話を保留にしてしまうが、そんな時、昂の初体験の相手・上総と再会する。
再会した上総は、「この再会は運命かもしれない」と言い、「もう一度付き合わないか?」と昂に伝えてくる。
昂は、上総に懐かしさを覚えて流されそうになるものの、イマイチ一歩踏み込めなくて……
結局、どちらともから告白された昂は、悩んだ挙句に真行寺と付き合うことにするんです。
上総の執着は、昂には過去を懐かしむだけのようにしか、思えなくて。
まぁ、妥当な選択だとは思います。上総の気持ちはやっぱり、昂の立場だったら、昂のようにしか感じられないと思うし。
ただ、どちらかというと、話の比重的に、上総との関係に重点が行き過ぎてたような気はしてならない。意外と、真行寺の存在がかすんでたように思います。
まぁ、基本的に、この話のメインが、二人の男から告白された優柔不断な男の苦悩って感じのテーマだと思うし、いかに過去に蹴りをつけて、新しい恋に向き合うかっていうのが重要になってくると思うので。
過去をふっ切るために、過去の話の方が比重が大きくなりがちなのかなぁ……と思います。
もっとも、過去の男もまだ、完全にあきらめたわけじゃないようだし、今の男になった男も、なかなかに独裁的っぽい尻尾がひらひらと見えてるので、やっぱり昂は苦労しそうだな……と、思います。