反田克彦の作品一覧

ライトな内容、入門的な書籍。
なので、孤独に真っ正面から対処、回避策を求めて読む物ではないという印象。

期待値を低く読めば、個人的には良い本でした。

読んで、自分はいつも我慢して育ったんだなと感じた。時に否定されて、自分に自信がなくて、人から評価されたり見透かされて。そうゆう日常に慣れて対応することが癖になって、抜け出せなくなっている。普通に生きていれば誰だって当てはまると思う。その習慣をなおして、人見知りを治す。生きてるうちに誰だって何かの型にはまってしまってしまいがち。悪く考えてしまいがちな過大評価を修正して、現実的な楽観主義者になろう。きっと人生はもっと自由で、いいものだから。

私は、発達障害専門の医師に診てもらった経験があるのですが、この本の内容とほぼ同じことを仰っていました。なので、この本を読んで、セカンドオピニオンを受けたような安心感がありました。

しかし、この短い1冊のノートでは、細かい症状の治し方などは書いていません。書くスペースがないということもありますが、患者の症状はそれこそ十人十色です。結局は自分が自分のできる範囲で目標を決め、計画を立て、人見知りを克服する努力を地道に続けていくほかないのです。医師がカリキュラムを決めるのではありません。自分で実行するのです。

それを踏まえた上で読むと、その行動を後押ししてくれる言葉や方法がたくさん書いてあるので、...続きを読む参考になるでしょう。問題は本人にやる気があるかどうかですね。私もそれが一番の難題なのですが、とにかく気楽に一歩を踏み出す後押しをしてくれる一冊でしょう。

一見読みやすそうで購入しましたが、うーんこれで社交不安が改善されるかというと…
分量は多いですが『いやな気分よさようなら』の方が実践的で役に立つと思います。

人見知りについて、行動認知療法を用いて解説し、改善策を提示している本。

目新しいことは書いてなかったが、行動しないと何も変わらないというのは肝に命じたい。小さなトライを積み重ねていくことの大切さ。