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ユーザーレビュー

  • 線路はつながった―三陸鉄道 復興の始発駅―

    Posted by ブクログ

    「あまちゃん」の舞台になった、三陸海岸を走る鉄道会社の部長さんによる奮闘記。あのドラマの終盤、東日本大震災で壊滅的な被害を受けながら、驚異的なスピードで鉄路を再建する様子が描かれているが、そのほとんどがあの日以降現場で実際に取り組んだエピソードを元に描かれていることがよくわかる。ちなみに、ドラマで使われた鉄道写真の一部は、この方が個人的に撮影したものが含まれているという。

    大震災以前から、三陸鉄道の経営は苦戦を強いられていて、その状況を打開するために観光集客を中心とした様々な施策に取り組んできた。そんな中に襲ってきた大津波は、鉄路を切り裂き、沿線の人々の生活をズタズタにしてしまった。震災から

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    2014年03月08日
  • 線路はつながった―三陸鉄道 復興の始発駅―

    Posted by ブクログ

    三陸鉄道旅客サービス部長冨手淳氏による三陸鉄道復活の記録と、自身の鉄道員人生を紹介しながら三陸鉄道の歴史を語ってくれています。
    (帯の文章より)
    車を降り瓦礫の中を海の方へ歩いて行くと「この辺りから海は見えないはずだが・・・・、えっ?」何もかも破壊されて瓦礫となっていたのだ。社長と私は瓦礫の中に立ち尽くした。まさに地獄の風景だった。

    東日本大震災当日からの懸命の復旧作業や、駅や橋げたの多くが流出してしまい廃線も危ぶまれた環境の中での社長の一声による震災5日後の部分開業など当時の様子がリアルに語られています。全国の方に読んでいただきたい本です。新潮社出版というのもいいですね。

    本書は冨手部長

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    2014年03月03日
  • 線路はつながった―三陸鉄道 復興の始発駅―

    Posted by ブクログ

    三陸鉄道の旅客サービス部長が、東日本発生時の記録や2014年の全線復旧までの各所からの支援や自助努力等のエピソード、開業から三陸鉄道にいた著者の運転手時代等のエピソードをまとめた本。
    写真、地図や年表などが豊富で、個人的には著者が鉄道ファンということで更に共感(笑 でも、玄人向け単語が飛び交う訳でもなく、読みやすい文章です。

    あの震災の時に最前線にいた方の文章は、5年経った今でもなかなか心穏やかには読めません。(私は震災時は遠く離れた東京の職場にいましたが、テレビで見た現地の光景に心が凍る重いでした)
    あれだけの震災の後、直ちに再び列車を走らせると決断し、団結して事に取り組んだ姿勢は素晴らし

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    2016年08月11日
  • 線路はつながった―三陸鉄道 復興の始発駅―

    Posted by ブクログ

    震災から3年かけての、三陸鉄道の復興記録。
    『あまちゃん』でのシーンを思い起こしながら読みました。
    全線開通にこぎつけるまでのさまざまなご苦労、そして全国のローカル線が抱える問題等もありますが、常に先を見据えた経営姿勢に頭の下がる思いでありました。

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    2014年05月13日
  • 線路はつながった―三陸鉄道 復興の始発駅―

    Posted by ブクログ

    三陸鉄道の旅客サービス部長が書いた、三陸鉄道復活の記録。
    すでに、様々なメディアで取り上げられ、あまちゃんの題材ともなり復興の象徴ともいわれる三陸鉄道。

    その現場に立ち、実際に幹部社員として復興業務に従事した当事者視点からの詳細な報告は、「さんてつ」「あまちゃん」などの情緒的視点からの記録とは別に、重要な記録として残されるべきものだと思う。

    現実にそこで起きた災害、事故の状況を、様々な観点から記録、評価し、起きて欲しくはないが、次に備えるというのが、災害対策の基本だと思う。

    それにつけても、いまだに何が起きたか隠蔽し、無かったこととし、一般国民の目から真実を隠し続け、それでも強引に再稼動

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    2014年06月03日

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