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「謝佳静」の「現代台湾鬼譚 海を渡った「学校の怪談」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「謝佳静」の「現代台湾鬼譚 海を渡った「学校の怪談」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
台湾の大学で教える日本人が、教え子の卒論(ある小学校で怪談をテーマに調査した)をベースに書いた本。かならずしも怪談は専門分野ではないということだが興味深く読んだ。
「学校の怪談」があるのは日台共通だし日本から伝播した話もあるようだが、台湾では鬼(幽霊)に悩まされて退学してしまう学生がいたり、まじない屋みたいなのが繁盛していたり、日本よりかはだいぶ前近代的というか、幽霊が近しい存在であるようだ。
そんな台湾の大学でもっぱら女子学生に囲まれながら、陰陽眼のあるという(霊感があるみたいな)学生から個別の聞き取りをしたり、鬼について絵を描いてもらったりするアンケートをしたりしている。半分はクールに
Posted by ブクログ
●:引用 他:感想
●「忌まわしい前代」の象徴として旧日本軍が持ち出されるのは、あの戦争に関係した国や地域ならばどこでも想定されうるし、実際、報告例も少なくない。(略)しかひながら、戦後の歩みはそれぞれの国・地域で異なっているため、現代の噂や世間話に登場する旧日本軍の位置づけは、多種多様である。たとえば台湾の場合、日本統治時代終了後に始まった2・28事件(1947年)と、それに続く白色テロによって、二つ目の「忌まわしい前代」が作られた。すなわち国民党時代である。それは台湾が民主化が始まる1980年代半ばまで続く。その結果、旧日本軍の噂は、国民党の圧政の事実を取り込むかたちで伝承されることにな