上村信太郎の作品一覧
「上村信太郎」の「知られざる富士山」「ヤマケイ文庫 山の不可思議事件簿」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「上村信太郎」の「知られざる富士山」「ヤマケイ文庫 山の不可思議事件簿」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
富士山には知られざる一面をたくさん持っていた。
かつて富士山頂へケーブルカーを架設しようという動きがあった。最初は1935年に許可申請を提出したが、内務省から霊峰富士を冒とくするものとして門前払いだった。
そして戦後まもなく別の方が出願。富士山の山腹にトンネルを掘って、そのなかにケーブルカーを通して頂上まで運ぶものだった。賛成派と反対派の間で激しい議論が行われた。
その後も計画がいくつかあった。その中には富士急行が富士山南西側に高速ケーブルカーを仮設する計画を申請した。しかし実現することはなかった。
いずれも計画倒れに終わったのは、富士山の場所だった。国定公園内にあり、五合目以上は特別景勝に指定されていたからだ。文化財保護法第80条で富士山の景観を変えるような工事は簡単に許可されない。
もし、実現していたら違う富士山頂の光景を見ることになったかもしれない。ケーブルカーでショートカットできるのは魅力的なのになあ。ケーブルカーでなくても空を飛ぶ自動運転車があれば一気に山頂までワープ出来そうだな。
富士山人気は江戸時代にもあった。江戸中期の登山者数は1万数千人とされている。その数字は、「隔掻録」という文化13(1816)年に江胡浪人月所が書いた富士山の案内書に言及してあった。
しかし、著者はこの数字に疑問を持っている。女性は2、3合目までしか登れなかったし、途中で諦める者もいたからだ。
富士山にいろいろ興味深いことがあるなあ。長い歴史を持つ山だけに納得。
Posted by ブクログ
怪現象、奇妙な話、怪談など、実在の山の紹介と噂の出どころ、調査した結果の事実が書かれている。
民俗学の入り口として興味深い不思議な話がたくさん。浅く広くと思わず、話の成り立ちなどを考えるとより楽しめると思う。
解説がとてもわかりやすく本書の魅力を書いていると思ったらムーの編集長だった。
昔、熊は神の使いと信じられていたので、マタギが狩で熊を殺した場合は墓を立てて供養する。
白川郷の帰雲城の黄金の話は印象深い。
まず、あんな小さな村で、あのような立派な合掌造りの家が建てられたのか?と思っていたが、城主がいた。そして砂金などが発掘されていた!
猫又伝説のある山で家猫が野生化して猫又に思われる話。
Posted by ブクログ
上村信太郎『山の不可思議事件簿』ヤマケイ文庫。
極めて真摯に山で起きた不可思議に向き合ったノンフィクション。冷静沈着に事実を中心に描かれており、伝説や怪談の類いは少し控え目なのが良い。
理論的に説明できる山の不可思議現象もあれば、説明不可能な現象もある。事実は存在しても、その理由は謎であったり、忘れ去られようとする怪現象など山の奥深さと自然への畏怖を感じる内容だった。
第1章の奇妙な現象では、黒部ダムの工事現場で起きた消えた4階建て宿舎、大雪山に残されたSOS文字の謎、ジョージ・マロリーのエベレスト登頂の謎、アンデスやヒマラヤ、日本国内の山からの奇跡の生還が興味深かった。マロリーのエベレスト登頂を巡る謎を描いた小説に、夢枕獏の『神々の山嶺』やジェフリー・アーチャーの『遥かなる未踏峰』があったことを思い出した。
第2章は、恐怖と神秘がテーマ。アイガー北壁やナンガ・パルバット、ミニヤ・コンガなどの難攻不落の山々の話は興味深い。アイガー北壁をテーマにした小説では、ボブ・ラングレーの『北壁の死闘』が有名だ。また、本書にも描かれているアイガー北壁での史上最悪のドイツ隊とオーストリア隊の遭難事件を描いた映画『アイガー北壁』は数ヶ月前にBSで放映された。ナチス時代のドイツは国威発揚のために様々な未踏峰への挑戦を推奨していたようで、エベレストを最初に登頂したのはナチスの山岳兵士だったというテーマのハリー・ファージングの傑作小説『汝、鉤十字を背負いて頂を奪え』は記憶に新しい。
第3章のテーマは、伝説と怪談。猫又伝説に埋蔵金、幽霊などの怪談が紹介される。
第4章は、謎の生きもの。有名なところでは雪男、ツチノコ。絶滅したとされるニホンオオカミやニホンカワウソにはロマンを感じる。
本体価格750円
★★★★