Pythonに標準搭載されたGUI機能で、デスクトップアプリを作ることが出来るようになるまでの学習ステップが秀逸。
まずは、Python標準のGUIツールであるTkinterで基本的なウィジェット(ラベルとかボタンとか入力窓とかのGUI部品)を一つ一つ動作させるコードを書いて個別にpyファイルとして作成することによって、実際に実用アプリを作成する際の活用可能モジュールを用意させているのが素晴らしい。
そして、ある程度GUIレベルで出来るモジュールがそろった時点で、CSVをデータをインポートする方法を学ばせてくれる。しかも割と簡単。ちょっと感動しちゃったw。これにより、外部のデータを活用することが(えらく短いコードで割とあっさり)出来てしまう事が本書の中盤で学ぶことが出来たので、「この本いままでのプログラム学習系の本の中で最高に親切だわ~」と思ったのでした。
今(2025/5/2)の時点でまだ本書の真ん中辺なんだけど、ここからCSV読込みを学んだあと、多少複雑な数理処理や、画面切り替えなどの中級テクニックを学んだあと、応用編として、これまた標準装備であるデータベース機能「SOLite3」の活用して、ある程度まとまったデータをPython環境だけで「入力・計算・出力」出来るようになるわけだ。
さらに、本書ではさすがに扱われていないが、調べればシリアル通信もできるようなので、僕のような「会社のホスト情報をExcelやAccessでこねこねして、加工用のプログラムChとして工場の設備に命令を出したい系」のなんちゃってIoTエンジニアには垂涎物の言語だと思うよPythonって(o'∀'))ゥンゥン
今まではOffice内蔵のVBAでシリアルもソケットもやってたんだけど、OfficeインストールしたPCでないとやれないってのがツラかったところで…(´;ω;`)ウゥゥ、さらにVBAっていつ消えるかもわからんし(と巷では言われているが本音ではなくならんとは思ってるけどね)、EXE化してOfficeレスのPCでも動かすことが出来るPython君は、AndroidStudioのKotlinよりもはるかにIDEが軽く、VBA並みにサクサク記述できるので、学習歴まだ1週間程度だけど絶対に実用レベルまで勉強できる自信があるよ(`・ω・´)b
ただ、本書の内容に戻るけど、本書ではどうやらIDEは使わず、コーディングはテキストエディタを前提としているみたいなのでこれはあまりよろしくない気がする、だって、エラーとか教えてくれない環境で現代のプログラム開発はあり得んでしょ(´;ω;`)。だもんで僕はVSCODEを開発環境にしました。
あとこの本はクラスとかは(そういう流儀もあるという感じで)軽く紹介するのみで学習内容としては扱っていません。あくまで本書は「初心者がPythonとそのGUIを動かせる」事を目的としている潔い本です。
コーディングの「可読性」や「品質」については確かに大事なことだとは思いますがそれはまた別の書籍で勉強したいと思います(気にはなっているので・・・(* ̄0 ̄)/ )。