深田恭子と北川景子出演の映画も話題になった今邑彩原作小説のコミカライズの完結巻!
実力のある方が作画するコミカライズはやはり一味もふた味も違うなぁ、という感想。「鈴木先生」のときは、その膨大なネームのインパクトに隠れがちだった(?)武富健治の「画力」の部分を、まざまざと見せつける作品となりました
...続きを読む。「武富健治、絵で魅せる!」
同時期に連載された武富作品「惨殺半島赤目村」との比較という観点から言うと、「赤目村」は閉じた田舎での事件をモチーフにしていますが、こちらの「ルームメイト」は、都会ならではのルームシェアを事件の発端として選んでいるところも対比的で面白いです。また「赤目村」は全編、村の中で起こった出来事なのに対し、「ルームメイト」は事件の手掛かりを追って各地を飛び回るため、背景や展開の違いを存分に堪能できます。さらに、幼少期に受けた心の傷が、大人になり環境も変わり癒えたかにみえたが、実はそんな簡単に消えることはない……という、動機部分でも繋がりを感じました。
3巻完結なので一気読み推奨です。衝撃のエンディングを見逃すなっ!!!