プロフィール

  • 作者名:アラン・ワイズマン(アランワイズマン)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1947年03月24日
  • 出身地:アメリカ
  • 職業:ジャーナリスト

『人類が消えた世界』、『滅亡へのカウントダウン』などを手がける。アメリカのジャーナリスト。

作品一覧

  • 滅亡へのカウントダウン(上)

    滅亡へのカウントダウン

    小説・文芸

    4.4
    1~2巻1,100円 (税込)
    4日半ごとに100万人の割合で増加し続ける人口は、地球環境にいかなる影響を及ぼすのか? 少子高齢化のなかで繁栄を保つ日本を始め20余カ国で徹底取材。『人類が消えた世界』を超える傑作 福岡伸一氏絶賛! 「地球が扶養できる生物の数には限界がある。こと人間の数に関しては、すでに、はるかに限界を超えている。過剰な水素が一気に爆発するように、カタストロフの日は近い。そのとき地球に何が起きるのか。そうならないため今できることは? 本書の中にその答がある」 人口が地球の収容限界を超えるとき、いったい何が起きるのか? 世界的ベストセラー『人類が消えた世界』の著者が放つ衝撃のレポート。 すでに70億人に達し、今世紀中には100億人を超えると予想される世界人口。4日半ごとに100万人の割合で増え続ける人類は、地球環境にいかなる影響を及ぼしているのか?   加速する温暖化、続発する異常気象、生物多様性の喪失――こうした環境問題の根本に過剰な人口があるのだとしたら、すべての文化圏に属する人が納得できる人口抑制の方法はあるのだろうか? さらに、絶え間ない人口拡大と成長に依存しない新しい経済システムを設計することは可能なのか? 果たしてわれわれは、今後も存続していくことができるのだろうか?   世界的な環境ジャーナリストが中国、ニジェール、インド、ヴァチカン、日本など20余カ国を旅しながら考える。人口学者、生態学者、経済学者、宗教指導者ら、あらゆる人々の肉声から見えてくる未来とは? 人類が直面する今世紀最大の問題に迫る必読のノンフィクション。 (序文「日本の読者へ」を特別収録)

ユーザーレビュー

  • 滅亡へのカウントダウン(上)

    Posted by ブクログ

    前作で人類が消滅した世界はどうなるかを解明しようとした筆者による、人類が存続できる世界を維持するにはどうしたらいいか? が主題になった著書。

    最重要に位置付けられているのは人口問題。
    20世紀初頭には15億程度だった世界の人口は、100年と少ししか経過していない現在では70億。このままの増加傾向が続けばあと半世紀で世界の人口は100億を越えると予測されている。

    そうなった場合どうなるかは実際のところわからないんだけど、暗い見通しのほうがまあガチ。
    とはいえ、統計だけを見てああだこうだ言うよりも、実際に世界中の社会の中でどういうことが起こっているかミクロ視点で丹念に洞察しながら疑問の答えを追求していこうというのが本書の基本的なスタンス。
    「法律が守ってくれない以上、頼れるのは家族しかいない」「少しでも子供を多く作ることが、自分達の身を守ることに繋がる」と語る、パレスティナのある女性の姿を皮切りに、先進国も途上国も含めた各地の社会で生きる人々の声を拾い上げていく。

    読んでいて好感を持ったのは、特定の誰かの声に肩入れしようとするのではなく、あくまでも人々の姿を出来る限りありのままに映し出そうと試みている点。それぞれのチャプターはノンフィクション群像劇のようで、点景の記述は(多少論旨の明確さやテンポを犠牲にしつつも)冷徹な姿勢で為されている。
    人口問題といえば基本的には多いか少ないかという話でしかないんだけど、そこに至る導線がどういうものなのかは地域によって様々なのだなあということを思わされる。
    若干疲れるけど、読み応えのある一冊だった。

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    2016年08月08日
  • 滅亡へのカウントダウン(下)

    Posted by ブクログ

    人間、動物、植物。できれば多く生き残ってほしい。
    貧困も絶滅も生物多様性もみんな同じ根底で考えることが必要と感じた。
    ただ、人間は経済と宗教がかるむとややこしくなっていけない。否定はしないしできないけど。

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    2014年07月24日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

    Posted by ブクログ

    デリケートな問題だから言葉を尽くさなくてはいけないのは理解できるけれど、これではたくさんの人に読まれないのではないかと危惧してしまいます。

    できるだけ簡単に書かれたものが出回れば、あまり本を読まない人にも広まるのかな。広まればいいなと思います。

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    2014年07月24日
  • 滅亡へのカウントダウン(下)

    Posted by ブクログ

    本書の日本語版でアラン・ワイズマンは日本を訪問した21カ国の中で特に重要な国として取り上げている。先進国で初めての人口減に苦しみ、そしておそらく最初に少ない人口への移行を完成させる国だからだろう。ちなみに人口構成は20〜25年後に逆ピラミッドになり50年後には8千万人台にまで減る。多少の子育て支援では全く追いつかず、移民を受け入れるとしても1千万人単位が必要なのでこれも恐らく無理だろう。どうやってソフトランディングさせるかを考えるしかない。人口減には良い側面もあり例えばエネルギー需要は今の6割ほどに落ちる。脱原発はおそらく時間とともに問題なく進む。一方でインフラの維持は大問題になるはずだ。ここでもなにがしかのイノベーションが必要になるのだろう。

    経済学者は人口減の経済的なマイナスを指摘し、恐らくそれは正しい。しかし経済学者の世界は増え続ける人口のマイナスは無視している。また天然資源の採掘をGDPに載せているが天然資源というバランスシートの毀損は無視していることになる。それでも急激な人口減は社会的な問題が大きくなるので減少速度をゆるめてショックを和らげる方策は必要になるのだろう。例えばそれはこの本で紹介されている介護ロボットだったりコウノトリが戻って来た水田だったりー米の値段は通常の倍だーするのかもしれない。里山の良さや田舎暮らしのよさも紹介されていてそれもわからなくはないが社会インフラが今より悪くなるのを受け入れられるのか?それでも大量の移民よりは受け入れられやすいだろうというのが個人的な予測だ。移民で経済発展するアメリカはカリフォルニアやコロラド川などの水不足という大きな弱点を抱えている。例えばヒューストンでも使っているのはダラスなどから出た再処理水だ。

    100年ちょっとで人口が100倍になり女性一人あたり9人に達した出生率をわずか10年ほどで2.1人にまで驚くほど順調に下げた国がある。スローガンは「一人なら上出来。二人いれば十分。」意外なことにその国はイランだ。革命後のイランでは軍隊の強化のため出産は奨励されていた。しかしあまりにも急激な人口増加は財政を破綻させかねなかったためホメイニも産児制限を認めた。元々イスラムでは母体の保護が認められており、出産間隔をあけることはタブーではない。イランの家族計画プログラムが成功した最大の要員は女性の教育だった。2012年には女性の識字率は96%に達し、大学生の6割超が女子学生だ。イラン政府職員の1/3も女性になっている。女性も教育を受けるのが当たり前になると教育の費用が問題になり、子供は少ない方が有利になる。人口が爆発的に増える発展途上国では子供の死亡率が高く、例え一人当たりの食料が十分に足りていなくても多くの子供を産み何人かが生き残るのを願うケースが多い。またそう言った世界ではだいたい必要とされるのは男で女性の家庭内での地位は低い。子供は働き手としても求められるのだが最終的には相続される土地は狭くなりそこから取れる食料でまかなえる人数は減り貧困が連鎖する。

    カトリック教会は中絶を禁止するだけでなく家族計画や産児制限にも強く反対している。結果としては闇の中絶で死亡する母親が増えてしまっているのだが。「産めよ、増えよ、地に満ちよ」増え過ぎてしまったときの答えは神がなんとかしてくれるというのでは救われないなあ。人口の抑制についてはカトリック教会よりも中国共産党の方が方法はどうあれ優秀だというのも皮肉な話だ。人口増加が止まったとしても一人当たりの豊かさが増えれば生態系への影響は増える。どう転んでも誰もが幸せになれる解決法は無さそうなので何世代もかけて我慢しながら負担するしかないようなのだ。カウントダウンは続く。それでもゆっくりとカウントさせることくらいはできるだろう。

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    2014年04月30日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

    Posted by ブクログ

    1992年の地球サミット、国連環境開発会議では「気候変動枠組条約」「生物多様性条約」やアジェンダ21など持続可能性に関わる5つの重要な合意がなされた。しかし、例えばアジェンダ21では「人口動態と持続可能性」に1章を裂きながらも実施手段としては有効な方法あるいは言葉が協定案から削除されている。それが「家族計画」と「産児制限」だ。

    I=PAT(インパクト=人口x豊かさxテクノロジー)は生態学の規範となる式だが大事な点はこの式は時間とともに足し合わされるということだ。ビル・ゲイツの様な楽観派は持続可能性はイノベーションが解決する、またイノベーションで解決するしかないという。Tの値を小さくすれば人口と豊かさを保ちながら影響を抑えられると。それでもビル&メリンダ・ゲイツ財団は国連人口基金の資金の81%を拠出している。イノベーションとは新しい科学技術とは限らない。

    93年第一回世界適正人口会議である試算が出された。93年を基準にエネルギー使用量を3KW/人(貧困層は3倍使えるがアメリカ人は1/4という水準)に抑えたとすると人口が100億人になったとして総エネルギーは30TWになる。93年の13TWをグリーンテクノロジーの開発で6TWに抑えられれば持続可能かもしれない。ここから計算すると生きて行ける人口は20億人となった。1930年代の人口だ。当時は一人1KWのエネルギーしか使っていなかった。飛躍的なテクノロジーの発展がなくても4.75kW/人であればやっていける。この場合は15億人だ。

    ヨルゲン・ランダースの「成長の限界」は新たな油田の発見やノーマン・ボーローグの緑の革命で一旦は限界を超えたかに見えた。しかしノーベル平和賞の講演でボーローグ自身が言ったように「飢えとの闘い」では時間を稼いだに過ぎない。実際に緑の革命は地下水に頼っており世界中で井戸の深さはどんどん深くなっている。ランダーズ自身は続編の「2052」では世界人口は81億人で飽和すると楽観的な予測を建てている。それでも地球は今よりも住みにくくはなるのだが。

    足りないものは何か?食料、水、天然資源、生物の多様性は低下し、人口密集はパンデミックに弱い世界を作る。単一作物の大量栽培は生産量では優位に立つがこれまた病気に弱い。例えばイスラエルとパレスチナはヨルダン川西側の帯水層の地下水に頼っている。イエスが洗礼を受けたヨルダン川の水は畑や養魚場からの流去水になてしまっている、死海で浮いてみようなんて考えない方が良さそうだ。水が足りないのは人間だけではない。アフリカからの10億羽の渡り鳥がイスラエル上空を通過している。ジブラルタルやシチリア経由の鳥もいるがメインストリートはここだ。すでに多くの鳥が農薬や農地のためにつぶされた湿地のためにいなくなっている。一旦はつぶされたが水源のガリラヤ湖の濾過装置であることがわかり復活させたフラ湖は以前の1/10ではあるがかろうじて筒の宿営地として残されている。渡り鳥がいない世界で生態系の連鎖は何を引き起こすのか?大躍進政策の中国では落ちた稲を食べる害鳥としてスズメが目の敵にされ追い立てられた。結果としてはイナゴが大量発生し飢饉に輪をかけることになり3年間で最大4500万人が餓死している。

    どうみても非人道的な中国の一人っ子政策だがもしかするとその恩恵を受けたのは中国以外の国だったのかも知れない。一人っ子政策のおかげで4億人の中国人が生まれてこなかった計算になる。それでも水不足は深刻で南水北調という世界最大のー三峡ダムを超えるープロジェクトが進められている。それでも食料は輸入に頼り、不足するエネルギーを埋めるには当面石炭を燃やさざるを得ない。4省を覆うスモッグを生み出そうとも。中国の非人道的な社会実験は10年足らずで人口増加の歯止めをかけることができることは示したわけだ。男女比1.18という歪んだ人口比は若い数千万人の独身男性となり社会的緊張を生み、2040年には80歳以上の人口が1億人を超える見込みだ。現在6ポケットの中国の子供達は30年後6人を養うことになる。それでもさらに4億人を抱えるのに比べればまだましなのだろう。

    カウントダウンは下巻へ続く。

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    2014年04月30日

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