アラン・ワイズマンのレビュー一覧

  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    前作で人類が消滅した世界はどうなるかを解明しようとした筆者による、人類が存続できる世界を維持するにはどうしたらいいか? が主題になった著書。

    最重要に位置付けられているのは人口問題。
    20世紀初頭には15億程度だった世界の人口は、100年と少ししか経過していない現在では70億。このままの増加傾向が続けばあと半世紀で世界の人口は100億を越えると予測されている。

    そうなった場合どうなるかは実際のところわからないんだけど、暗い見通しのほうがまあガチ。
    とはいえ、統計だけを見てああだこうだ言うよりも、実際に世界中の社会の中でどういうことが起こっているかミクロ視点で丹念に洞察しながら疑問の答えを追

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    2016年08月08日
  • 滅亡へのカウントダウン(下)

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    人間、動物、植物。できれば多く生き残ってほしい。
    貧困も絶滅も生物多様性もみんな同じ根底で考えることが必要と感じた。
    ただ、人間は経済と宗教がかるむとややこしくなっていけない。否定はしないしできないけど。

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    2014年07月24日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    デリケートな問題だから言葉を尽くさなくてはいけないのは理解できるけれど、これではたくさんの人に読まれないのではないかと危惧してしまいます。

    できるだけ簡単に書かれたものが出回れば、あまり本を読まない人にも広まるのかな。広まればいいなと思います。

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    2014年07月24日
  • 滅亡へのカウントダウン(下)

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    本書の日本語版でアラン・ワイズマンは日本を訪問した21カ国の中で特に重要な国として取り上げている。先進国で初めての人口減に苦しみ、そしておそらく最初に少ない人口への移行を完成させる国だからだろう。ちなみに人口構成は20〜25年後に逆ピラミッドになり50年後には8千万人台にまで減る。多少の子育て支援では全く追いつかず、移民を受け入れるとしても1千万人単位が必要なのでこれも恐らく無理だろう。どうやってソフトランディングさせるかを考えるしかない。人口減には良い側面もあり例えばエネルギー需要は今の6割ほどに落ちる。脱原発はおそらく時間とともに問題なく進む。一方でインフラの維持は大問題になるはずだ。ここ

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    2014年04月30日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    1992年の地球サミット、国連環境開発会議では「気候変動枠組条約」「生物多様性条約」やアジェンダ21など持続可能性に関わる5つの重要な合意がなされた。しかし、例えばアジェンダ21では「人口動態と持続可能性」に1章を裂きながらも実施手段としては有効な方法あるいは言葉が協定案から削除されている。それが「家族計画」と「産児制限」だ。

    I=PAT(インパクト=人口x豊かさxテクノロジー)は生態学の規範となる式だが大事な点はこの式は時間とともに足し合わされるということだ。ビル・ゲイツの様な楽観派は持続可能性はイノベーションが解決する、またイノベーションで解決するしかないという。Tの値を小さくすれば人口

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    2014年04月30日
  • 滅亡へのカウントダウン(下)

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    ものすごく面白かった
    特に日本の章。かなりの違和感を感じたけど、それでも興味深かった。
    たぶんどの国の章も、その国の人が読めば若干ずれてるんだろう。

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    2014年04月25日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    人口増加が地球のキャパシティを超えつつあることを認識している人は多いと思うが、経済成長への影響が優先され、人口抑制の議論は無視されがちです。
    本書では人口抑制が待ったなしの状況であることが多くの地域で様々な人に対して行われた取材で明らかにされています。
    世界中の政治家に読んでもらいたい一冊。

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    2014年11月09日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    滅亡へのカウントダウン/アラン・ワイズマン著(鬼澤忍訳)

     自分にとって解決できないほどの大きな規模のイシューは初めから考えないとする人も多いと思う。人口爆発の問題はそのもっともたる例であろう。しかしながらこの問題はいつまでも私たちが目をつぶっているだけでは解決できないものである。

     すでに地球の人類は70億人に達しており、今世紀中には100億人越える。いつか、増えすぎた人類によって地球の資源は使い尽くされる日がくる。しかし、我々人類は誰しもが納得できる人口抑制の方法を確立していない。

     こういった問題は将来、科学が解決してくれるものという楽観論もあると思うが、本当にそうなのだろうか。

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    2014年01月19日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    新年早々、なかなか刺激的なタイトルだが、陰謀論めいた話でもなければ、悲観論のみに終始した内容でもない。

    新しい年を迎えると、人は「おめでとう」と言う。友人や知人に赤ちゃんが誕生しても「おめでとう」と言うだろう。だが、そんな身の回りの「おめでとう」の集積が、社会や世界全体で見た時にも、本当に「おめでたい」状況になっているのか。そこには、直視しなければならない現実がある。

    ホモ・サピエンスが初めて姿を表してから、人口が10億人に到達するまでにかかった時間は20万年。その後のわずか200年余りで人口は約70億人までに膨らんだ。そしてその勢いは留まるところを知らない。もしも人類がこのまま軌道修正を

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    2014年01月05日
  • 滅亡へのカウントダウン(下)

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    「滅亡へのカウントダウン」
    何とも気分の晴れない本だった。人口爆発による人類の危機についての各地のレポートと種々の回避策についてのノンフィクションである。
    昔、高校の時にローマクラブの「成長の限界」が大きな反響を呼んだときのことを思い出す。あのときは石油が40年で枯渇するといわれ、そのうち電気製品を買っても使えなくなるのではないかと心配した記憶がある。本書のなかでは1970代以降危機が先延ばしされただけで、人口増による資源不足、環境破壊が人類を破滅に導くと警告している。
    地球が人類を支えられる適正人口規模は20億人ということなので1900年ぐらいの規模である。いくら人口が少なくても資源を浪費し

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    2014年12月06日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    地球に持続的に居住できるキャパシティを超えた人口になっているのではないか、という考察の本。
    テクノロジーの進化によってマルサスの予言は現実味を帯びないままやり過ごしてきたが、遂に限界まで来たのか、それともまだまだ進化で覆い隠せるのか。

    そうでなくとも人口は少ない方が住みよい社会だと思うけど。少子化は「問題」ではなく、人口の適正なダウンサイジングの過程なのだと思いたい。

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    2014年01月25日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    地球の人口が増えすぎて、この先大丈夫だろうか。という問題に取り組んでいる。
    それはまるで、ダン・ブラウンの作品「インフェルノ」にでてくるゾブリストの思想のようであるが、本当にこのまま人口を抑制しなければ、未来はどうなるのであろうか。

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    2017年06月13日
  • 滅亡へのカウントダウン(下)

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    人口爆発による人類滅亡の危険を指摘した上巻につづき、一時的には人口抑制に成功したイランの例などを示す。(その後、イランは戦争遂行のため、人口増加策に転ずる)
    そして、唯一先進諸国の中で人口減少に突き進む日本の例を、興味深い実験として紹介している。
    ただ、日本の例については、知的選択の結果ではなく、既得権益を持つ高齢者層優遇の愚かな選択の結果であるという視点が完全に欠落していると思う。
    そして、国境を越え地球的規模での人口抑制すべきという提言でまとめられている。

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    2014年03月13日
  • 滅亡へのカウントダウン(上)

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    エルサレムをめぐる闘いから始まり、現在東アジアはじめ多くの地域で発生している人間に起因する地球のトラブルの原因は、人間の数の増加にあるという分析。某国の政策として有名な一人っ子政策は今や形骸化しており、既に某国の人口は一人っ子政策によって減少した人口を超す勢いとなっている。しかし、地球は爆発的に増える人口を吸収できるほど豊かではない。また、某国一国で支えきれない貧困層、嫁不足は他国から嫁を買い付けるといった影響を及ぼしていたり、他国の食料を買い漁るという行動としても現れる。本書の上巻は実例を挙げた検証。

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    2014年03月11日