宮田隆の作品一覧
「宮田隆」の「分子からみた生物進化 DNAが明かす生物の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「宮田隆」の「分子からみた生物進化 DNAが明かす生物の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
精巧な機能の連携によって機能する、ダーウィンすら惑わせた眼の進化。
突然誕生したようにみえるキリンの首、鳥の羽。
現在も諸説あふれるカンブリア爆発の原因。
"進化"という学問が作られてから200年。人類はようやく進化の謎に外見以外の要素を交えて語れるようになった。
本書は表題のとおり、進化にまつわる各諸説を分子の観点から語るものであり、
中心となるのは筆者も深く関係する分子の進化中立仮説について。
特に機能に直結する形態レベルの変異は、自然淘汰の影響をダイレクトに受けるが、分子レベルではそうではない。
淘汰に有利でもなく不利でもない、何にも影響しない中立な変異こそが主軸
Posted by ブクログ
生物の進化はDNAの配列を解明することだけでは解き明かすことができない。
カンブリア紀爆発はこの時期に新たな遺伝子が増えたのではなく、9億年前に作られた遺伝子を活用することで達成されたのではないか。ハードではなくソフトモデルとしての遺伝子の活用を考える必要がある。
生物の完全を求めない便利主義こそが、分子に内職を可能にし、多様な付加機能を持たせる事が出来る様になる。
DNAには集団内に固定された多数の中立な遺伝子が存在するため交配により新たな機能が発現する可能性がある。
本書のもう一つのテーマは分子生物学の進歩により生物の系統樹の見直しが進んだと言う事。生物進化の道筋がハッキリすることで意外
Posted by ブクログ
当方には些か難しい内容だったか。
それでもオス駆動説などは凄く面白い(ただ何だか一昔前のジェンダー議論を思い出さなくもない、つまりはどこか色褪せているような気が、、、何の根拠もない単なる素人の感覚にすぎませんのであしからず)し、クーンの科学革命論を何箇所かで持ち出すところを見るに著者の相当の自負が見て取れる。
しかし取り上げる説等が日本の研究者の手によるものでその多くを占めているようにも見受けられなくもない。
もしかしてこの著作で取り上げられているのはグローバルな論議ではなく、極東のローカルなものなんだろうか?そんなことはないんだろうが、少々哀愁を感じさせます。