作品一覧

  • 教養の人類史 ヒトは何を考えてきたか?
    3.8
    1巻1,300円 (税込)
    人生を豊かにするための「教養入門」決定版 近頃、書店には「教養」についての本が溢れている。だが、そもそも教養とは何か。なぜ教養が必要なのか。教養はいかにして身につけるものなのか――。 著者の水谷氏によると、1人の人間が生きていく上で必要な知識は2種類存在する。ひとつは実社会で生きていくために必要な知識。もうひとつは、1回きりの人生をより心豊かに、充実したものにしていくための知識だ。水谷氏は後者こそが教養だと説く。 本書は読者をそうした“知の探求”に誘うための足掛かりを提供する。ヒトという種が現在のチンパンジーやボノボなどと共通の祖先から枝分かれした約700万年前から現在に至るまでの歩みを辿りながら、私たち人類が一体この地球に何を残してきたのか、何を考え、何を信じ、何をしてきたのかを振り返る。 壮大な旅を手助けしてくれるのは、古今東西の“知の巨人”たちだ。国内からは内藤湖南、津田左右吉にはじまり、梅棹忠雄、中村元、丸山真男、松田壽男、見田宗介、柄谷行人、山極寿一、斎藤幸平。海外からはJ・S・ミル、マルクス・エンゲルスにはじまり、カミュ、エリアーデ、チョムスキー、ジュリアン・ジェインズ、W・J・オング、ユヴァル・ノア・ハラリ……。彼らの著作のエッセンスに触れつつ、人類が生み出してきた“知の全体像”を俯瞰する。 短期大学で16年にわたり教養の講義を続けてきた筆者が、大学生や新社会人に向けて書き下ろした教養の入門書。
  • 古代史の定説を疑う
    -
    1巻1,210円 (税込)
    2000年代から考古学的な発掘調査は飛躍的な発展を遂げている。新たな発掘成果は、古代史の何をどこまで明らかにしているのか。本書は、従来の説に一石を投じる近年のさまざまな発掘成果をもとに、古代史を時代別に整理・検証する内容です。最新研究から歴史の真実に迫る一冊。
  • 日本の古代豪族 100
    4.0
    本書に登場する主な豪族 1 中央の最有力豪族 物部連、和邇臣、大伴連、阿倍臣、葛城臣、巨勢臣、蘇我臣、中臣連など18氏 2 地方の伝統的豪族 吉備臣、筑紫君、上毛野君、下毛野君、尾張連、出雲臣、肥君など11氏 3 中央の有力豪族 鴨君、土師連、多臣、阿曇連、凡河内直、多治比君、佐伯連、坂本臣など30氏 4 地方の有力豪族 息長君、三尾君、三国君、近江君、犬上君など13氏 5 渡来系豪族 倭漢直、秦造、西文首、坂上忌寸など12氏 6 新しい渡来系豪族 穴太村主、大友村主、志賀忌寸、高麗朝臣など9氏 7 新しい有力豪族 石川朝臣、石上朝臣、藤原朝臣、藤原恵美朝臣、橘朝臣 8 奈良時代の王統に連なる豪族 高円朝臣、御方宿禰
  • 謎の大王 継体天皇
    3.7
    1巻880円 (税込)
    大和から遠く離れた地に生まれ異例の形で即位した天皇。 そしてその死も深い闇に包まれている。現代天皇家の祖はどんな人物なのか 武烈天皇が跡継ぎを残さずに死んだあと、畿内を遠く離れた近江・越前を拠点とし、「応神天皇五世の孫」と称する人物が即位した。 継体天皇である。 この天皇にまつわるさまざまな謎―血統・即位の事情、蘇我・物部・葛城などの大氏族との関係、 治世中に起きた「筑紫君磐井の乱」との関わり、「百済本記」に記録された奇怪な崩御のありさまなどを徹底的に追究し、 さらに中世の皇位継承にその存在があたえた影響までをも考察した、歴史ファン必読の傑作。 目次 はじめに 第一章 継体新王朝説 第二章 継体出現前史――雄略天皇、飯豊女王の時代 第三章 継体天皇と王位継承 第四章 継体天皇の即位と大和定着 第五章 磐井の乱――地方豪族との対決 第六章 辛亥の変――二朝並立はあったのか 終章   中世以降の継体天皇観 あとがき
  • 女たちの壬申の乱
    3.0
    1巻880円 (税込)
    古代最大の内乱に秘められた愛憎劇 ・万葉集に名高い「額田王」が詠んだ恋の歌の謎 ・夫・天智天皇を慕う「倭姫皇后」の最期 ・天武天皇と共に国を造った「持統天皇」 古代史研究の第一人者が女性たちのドラマを鮮やかに読み解く。 目次 第一章 乱の経緯 第二章 三人の天皇―天智・天武・持統 第三章 天智と大海人皇子の最後の会話 第四章 大海人皇子をめぐる女たち 第五章 天智を悼む女たちの挽歌――倭姫皇后と額田王 第六章 大津宮の滅亡と消えた后妃たち 第七章 女たちの「戦後」――和解と祈りの歌
  • 継体天皇と朝鮮半島の謎
    3.7
    1巻817円 (税込)
    5代さかのぼってようやく応神天皇につながるという遠い血縁、しかも地方出身の継体が、天皇の座に就いたのはなぜか? 緊迫する朝鮮半島との関係にどう対処したのか? 真の継体陵とされる今城塚古墳の石棺や韓国・栄山江流域の前方後円墳の発掘調査など、考古学上の成果を文献からの考察と突き合わせ、謎の大王の実像に迫る。古代史最大の「空白」がいま、明らかに――。古代史ファン待望の一冊!

ユーザーレビュー

  • 日本の古代豪族 100

    Posted by ブクログ

    古代日本の分散した権力の一端を垣間見ることができた気がする。本書では記紀を中心の出典としつつ、豊富な情報量で各地の豪族の記述を書き上げている。そのため、
    古代日本に興味のある方や飛鳥・奈良時代にかけての豪族模様を流れで理解したい方におすすめである。
    特に多くの地方豪族が大和朝廷に対し、幾度も戦いを挑んでいることに驚いた。記述に残っている話は天皇支配体制確率後に編纂されていることもあり反乱とされているものが多い。しかし実際には反乱ではなく、より対等な立場同士での権力闘争であったということが示唆されている。
    現代に伝わる書物が少ない分、古代史はロマンがあると個人的に思う。古墳時代に興味を持つととも

    0
    2024年02月26日
  • 教養の人類史 ヒトは何を考えてきたか?

    Posted by ブクログ

    タイトルから「教養」について語っている本かと思ったが、「人類史」の方を語っている分量の方が多かった。教養としての人類史というところ。歴史についてこのぐらいのことは知っておけよ、という意味での教養か。
    特に新しい知見を得たりはしなかったし、厳密な意味で正しいかというと微妙な書き方の部分も多かったが、歴史を大掴みにするにはちょうど良く、大学の一般教養で教える内容としては十分なのではないかと思った。

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    2024年02月12日
  • 継体天皇と朝鮮半島の謎

    Posted by ブクログ

     古墳時代の六世紀、遠い血縁、地方の出身と言う背景にもかかわらず、大王となった継体天皇。
     なぜ継体天皇でなくてはならなかったのか。どのような勢力が継体天皇を支持したのか、と言う問題を通じて、朝鮮半島と日本列島にまたがって活動していた、当時の有力者達の姿を説明する一冊。
     河内馬飼首が渡来系の豪族ではないかとか、江田船山古墳の有名な鉄剣には、筑紫君磐井を中心とする有明の豪族連合を牽制する狙いがあったのでは、などなど。言われてみれば…… と言う話が多く、興味深い内容でした。

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    2025年11月20日
  • 教養の人類史 ヒトは何を考えてきたか?

    Posted by ブクログ

    人は古来から自らに問いを投げかけてきた。「私とは何か」「世界はいかにあるべきか」。これらの問いは哲学者だけでなく詩人や宗教家、科学者たちによっても考えられてきた。東西の知恵、古代から現代までの思考が交差し私たちが今抱く疑問がすでに歴史の中で問われてきたことを教えてくれる。問いを重ねることで私たちもまたその連なりの一部となる。過去の思索に触れることで私たちの内なる問いもより深まる。問い続ける姿こそが人間らしさの証なのだろう。

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    2024年12月13日
  • 教養の人類史 ヒトは何を考えてきたか?

    Posted by ブクログ

    著者は日本古代史が専門。人類の進化、神話・宗教・文明の誕生、精神革命、人類史の構造、現代史といったテーマを概観している。

    司馬遼太郎は太平洋戦争中に兵役につき、なぜ日本がこのような戦争を起こしてしまったのか、国民の生命を軽視する陸軍がどうして生まれたのかという疑問に答えるために、終生学び続けた。

    神話は、この世界がいかにして生まれたのか、我々人間がこの世界でいかに生きて行くべきかを教えてくれるもの。神話の役割は哲学が引き継ぎ、文学、絵画、彫刻、音楽など、あらゆる芸術作品のイメージの源泉になっていった(野田又夫「哲学の三つの伝統」)。

    柄谷行人の交換様式論
    交換様式A:贈与とお返しの互酬の

    0
    2024年12月07日

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