相沢忠洋の作品一覧
「相沢忠洋」の「「岩宿」の発見」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「相沢忠洋」の「「岩宿」の発見」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
最近、子供の勉強に付き合うことが増え、興味を持ったことをちょっと知ろうと思い、読みました。
途中で和尚さんが、自分を知ることが大切だ、自分を知った頃には動けなくなってる、だから、動けるうちに自分を知れるように頑張ることだ、自分を知るには苦しんで苦しんで苦しまなければならない、それを行というと話していた。
相沢忠洋は、純粋な気持ちで土の中を掘り返し、石剥片や土器片を集め、考察を深めて、縄文以前にも人間が住んでいたのではと推察するようになった。それが岩宿遺跡の大発見となったわけだが、その後のことはぼやかされてしか書かれていない。情熱は打ち消された、とあるので、大発見となってしまった後は、相当嫌な思いをしたのだろう。人間嫌悪がひどいとあった。
他人の成功に対する妬ましさというのは、本当にあさましい感情だと思う。一人の感情ではなく、その地域の多くの人に宿ってしまうと、生活は相当大変だったろうと思う。山曽野という元?教師や、山洞という人物などは実名だろうか。作者が相当な思いをしたことがよく分かった。世間はこれにもっと過敏に反応していくべきではないかと感じた。
相沢忠洋が様々な賞を受賞し、現在まで教科書に載るような人物とされたことが慰めだなと感じた。
辛い幼少期を超え、自分の興味を縁として人生を何とか切り抜け、それが結実したことは素直によかったと感じた。相沢さんが、少しでも心穏やかな後生を過ごされてたならいいなと思いました!
Posted by ブクログ
昔は読書感想文コンクールの課題図書にもなったらしいが、全く知らなかった。
読んでみたら、とても良かった。今の子供たちには、戦前戦後の貧しさを想像できないかもしれないけれども、家庭の愛情に恵まれなかった著者が、鎌倉で育つうち、古の世に思いを馳せるようになった心情はわかるのではないか。
発掘を始めてから、いろいろな「裏切り」にもあうが、恨みがましさはない。恵まれない境遇にあるからこそ、唯一心をときめかせるのが古代の謎だったということが伝わってくる。
表紙が地味だし、タイトルも今どきの子供が興味を持つようなものではないが、ぜひ大人が手渡してほしい。
『海辺の宝もの』も似た物語だが、メアリー・アニングは生活のために(売るために)発掘したわけだけど、相沢さんは、行商で生活をし、発掘したものは売らなかったというところが違う。アニングは古生物学者とは言えないが、相沢さんは、専門の教育を受けなかったが考古学者と言える。自分で研究し、仮説を立て、証明したのだから。昔のイギリス人ではなく、比較的最近の日本人の話だし、中学や高校の教科書に載ることもあるから、『海辺の宝もの』より薦めやすいかもしれない。フリガナ付きの子供向けがあるといいのにな。内容的には小学高学年から読める。