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  • アリストテレス入門
    3.9
    プラトンとならぶ古代ギリシア哲学の巨人アリストテレス。彼はのちのヨーロッパ哲学に影響を与えただけではない。いわゆる三段論法を中心とする形式論理学の基礎を築き、具体・抽象、普遍・個別、可能・現実といった概念を創始して、近代自然科学の発展をささえる知の総合的な枠組をつくりあげた。われわれがさまざまな事柄を考える際の思考法そのものに関わる問題を、彼はどのように追求していったのか。本書は、そのねばりづよい知の探求の軌跡をたどるアリストテレス再発見の試みである。

ユーザーレビュー

  • アリストテレス入門

    Posted by ブクログ

    入門書として、よく構成されている。記述もできるだけ誤解のないように配慮されている。

    哲学書を読む中で、しばしばアリストテレスの概念が引用され、なんとなく理解してきたことが本書ではっきりとした輪郭をつかむことができた。それも彼の発想の源までたどる説明をしてくれたおかげだ。

    刺激は少ないが、主要な概念をきっちりと抑えることができる、事典的な効果をもった本である。

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    2020年07月21日
  • アリストテレス入門

    Posted by ブクログ

    アリストテレス。その膨大さ、翻訳の難解(であろう)さにビビって、評判の良いこの入門書から入る。

    プラトンの思索の深さは、対話篇という方法に宿っている。
    アリストテレスの深さ、広大さは、どこからくるのか?それは観察と情報収集という方法に根付くのだろう。
    カテゴリーにしろ論理学にしろ、アリストテレスの独自さの根っこには、膨大な情報に立ち向かう方法からうまれてきたのかな、と思わせるものがある。
    それを支えているのは「やむにやまれぬ知ることへの情熱」でしかないものがある。
    また、未完で終わった(ように残ったものからは見える)体系も、膨大な情報量と情熱との前に時間が足りなさすぎたようにも感じる。

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    2018年11月18日
  • アリストテレス入門

    Posted by ブクログ

    書名の通り、アリストテレスの入門書である。しかも、(専門家から見ればどうだか知らないが、素人の僕から見れば)この種の入門書に期待される諸々の基準を十全に満たした内容と見える。簡潔な文体で、アリストテレスの様々な業績を解き明かしていく。

    ざっくりとした印象だが、アリストテレスは物事をやたらと分類するのがお好きなようで、この点現代のいわゆる「学者肌」の人物と通じるところがある。というか、実際のところ、彼が実践した分析思考という学術研究のアティテュードが現代にいたるまで引き継がれてきているというのが本当なんだろう。なにしろ彼は「万学の祖」と呼ばれる人物である。

    それはともかく、彼はいろいろと分類

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    2017年01月02日
  • アリストテレス入門

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    プラトンとならぶ古代ギリシア哲学の巨人アリストテレス。
    彼はのちのヨーロッパ哲学に影響を与えただけではない。
    いわゆる三段論法を中心とする形式論理学の基礎を築き、具体・抽象、普遍・個別、可能・現実といった概念を創始して、近代自然科学の発展をささえる知の総合的な枠組をつくりあげた。
    われわれがさまざまな事柄を考える際の思考法そのものに関わる問題を、彼はどのように追求していったのか。
    本書は、そのねばりづよい知の探求の軌跡をたどるアリストテレス再発見の試みである。

    [ 目次 ]
    序章 アリストテレス再発見
    第1章 知への欲求
    第2章 論理学の誕生
    第3章 知の方法
    第4章 自然と原

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    2014年10月27日
  • アリストテレス入門

    Posted by ブクログ

    ソクラテス、プラトンの思想はこれまで深くみてきたが、アリストテレスの哲学はあまり学んでこなかったので入門書として学習した。

    ソクラテス、プラトンの思想の影響を受けており、またアリストテレスも後世の哲学者たちに多大なる影響を与えてきたのがよくわかる。

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    2021年05月16日

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