≪2021年7月号≫月刊 書店員すず木

≪2021年7月号≫月刊 書店員すず木
この道10年のプロ書店員・すず木です!
前月に配信された新作マンガで実際に読んで面白かったものの中から<少年・青年マンガ><少女・女性マンガ>それぞれ1作品を勝手に「今月の書店員すず木賞」としてご紹介!

※セーフサーチを中またはOFFにすると、すべての作品が表示されます。

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今月の書店員すず木賞

少年・青年マンガ

      • ワンオペJOKER(1)

        ワンオペJOKER(1)

        完結

        正義の象徴・バットマンと、その永遠の敵役・ジョーカー…。 ゴッサムシティを舞台に戦いを繰り広げる2人だったが、 ある日、不慮の事故からバットマンが赤ちゃんに変貌してしまう…! 悪を証明するために正義をくじく必要があるジョーカーは 赤ちゃんを正義のスーパーヒーロー=バットマンに育て上げることを決...

        赤ちゃんになってしまったバットマンをジョーカーが子育て!?

        スピンオフマンガが増えている昨今、新たなスピンオフの金字塔マンガが登場しました!!
        主人公はバットマンシリーズで大人気ヴィラン・ジョーカー。
        「悪」の権化であるジョーカーがまさかの子育てに奔走します。
        育てるのは、ひょんなことから赤ちゃんになってしまったバットマン!!
        しかもワンオペ育児に追われ次第に“ヴィラン”としてのジョーカーではなく、“育児者・ジョーカー”に変化していく様は、育児の大変さをコミカルに描きながらも哀愁を感じます。
        ジョーカーといえば、映画「バットマン」「ダークナイト」「スーサイド・スクワッド」「ジョーカー」などで様々な俳優さんが演じられているキャラクターです。
        今作のジョーカーはそれらの作品の要素を織り交ぜた独自のジョーカーとなっております。
        映画のパロディシーンもふんだんに盛り込まれておりますので、映画を見たことがある方はどの作品のシーンかを考えながら読むのも面白いのではないでしょうか。
        (もちろん今作を読んだ後に、バットマンシリーズの映画を見ても楽しいと思います!)

        バットマンシリーズを見たことがない方も、普段は白塗りピエロの格好をした悪役が育児に追われ悪役メイクをする時間がない…など、子育てに奔走する姿には思わず笑ってしまうことでしょう。

        仕事(銀行強盗)をするためには赤ちゃんを保育園に預けないといけないのに、保育園の申し込みが全落ちしたシーンなど思わず笑ってしまうものの、現代の保育園事情のリアルさに真顔に戻ってしまうのは私だけではないはず!
        ギャグでありながら社会派要素の織り込まれ方は秀逸です!

        新たな育児マンガとして楽しむもよし、
        新たなバットマンスピンオフマンガとして楽しむもよし、
        新たなギャグマンガとして楽しむもよし。
        色々な楽しみ方ができる作品です!
        未だかつてないジョーカーを堪能してください。

少女・女性マンガ

      • オタ友が彼氏になったら、最高、かもしれない(1)

        オタ友が彼氏になったら、最高、かもしれない(1)

        2.5次元アイドル好きの隠れオタク・あかりの楽しみは、一見コワモテ、その心には2.5次元アイドルをこよなく愛するオタク乙女を飼っているオタク男子・恩田とのオタク活動。鑑賞会に握手会、コラボカフェにトレーディングのグッズ集めと、一緒にオタク活動をする仲の良い男友達だったはずが、なんと、恩田に告白...

        推しは、若手俳優と彼氏!?

        主人公のあかりは、2.5次元アイドル好きの隠れオタク。
        同じカフェのキッチン担当でコワモテ男子の恩田も、同じく2.5次元アイドル愛するオタク男子です。
        一緒に推し活をする仲ですが、ある日恩田から「好きなんだけど」と告白をされます。
        青天の霹靂の告白にとまどうあかりですが、恩田の普段と違う優しさにギャップ萌えが発動!!
        恩田のことを推せるのでは!?と気づくのです。
        その感情は一体何なのか解らないあかりですが、お試しでつき合うことに!!
        恥ずかしながら私、ギャップ萌え属性があるので、普段はぶっきらぼうな恩田が、推しを前にすると乙女モードになる姿にキュンキュンします!
        更に、恩田があかりに対してデレた姿は、見てはいけないものを見てしまったような…そっと宝箱にしまっておきたいような、そんな極上のキュンを感じます。
        あかりはそんな恩田の“デレ”に対し、“個別のファンサ(ファンサ=ファンサービスの略)をもらったようなときめき”と表現していますが、この表現がオタク心理を上手く表現しており、作者の青井みと先生流石です…!!と言わざるを得ません。

        推し活と恋愛イベントのバランスに戸惑いながらも、あかりと恩田が彼氏・彼女の関係を築こうとする姿には尊さを感じます。

        果たして、萌えは恋愛に発展するのでしょうか!?
        ふたりの今後に注目です!!

こちらもオススメ!!

惜しくも今月の書店員すず木賞からは漏れたものの、オススメの作品をご紹介!!

書店員すず木

2005年より電子書籍サイトの仕事に携わる、この道10年以上のプロ書店員。
年間に読むマンガの冊数は2000冊以上。
「面白いマンガを多くの人に読んで欲しい」をモットーに、オススメのマンガをご紹介します。

最近の書店員すず木:TVに出演させていただく機会があり、必至にダイエットを頑張っております。毎日サバ缶を食べています。餃子が食べたいです…。

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