≪2019年11月号≫月刊 書店員すず木

≪2019年11月号≫月刊 書店員すず木
この道10年のプロ書店員・すず木です!
前月に配信された新作マンガで実際に読んで面白かったものの中から1作品を勝手に「今月の書店員すず木賞」としてご紹介!

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今月の書店員すず木賞

前月の新刊からピックアップ♪

      • こちらから入れましょうか?…アレを(1)

        こちらから入れましょうか?…アレを(1)

        完結

        新婚2年。優等生人生歩んできた俺・高遠敦が愛しの妻・優とできなくなって3ヶ月。俺より妻の方が経験豊富だったことに劣等感が生まれ、いつしか男として機能しなくなっていた。妻のことが好きだからこそ、できないのに困っている…。そんなある日、優が入手してきたのはペニ○ンだった。※女性が男性に入れる用のお...

        まさかのED解消法で新たな問題発生…!?

        昨今、セックスレス夫婦や不倫の物語はよく見かけますが、アンハッピーな物語が多いですよね…。
        そういったドロドロ・アンハッピーな物語に疲れた方におすすめしたいのがこちら!
        リアルな夫婦の問題を描きながらも、どこか突き抜け過ぎていて笑える(笑うしかない?)物語です!!


        妻の過去の性体験を知り自分より経験豊富だったことに劣等感を抱き、それ以来EDに悩まされている高遠敦28才。
        夫との性生活が上手くいかない事を解消しようと、妻・優が考えた手段は、なんと「自分がペニ○ンを付けて夫の前立腺を攻める!」という事だった!

        見事に敦の局部は元気になったが、中々その先の「優を満足させる」までに至れない敦。
        性行為は男性側が女性を導くものだと思っていた敦にとって、自分が妻に責められる事で満足感を得られるという事は受け入れ難い現実であった。

        そんなある日、酔いつぶれた会社の後輩・加持を家に連れて帰った敦。
        酔いから覚めた加持は放置されていたペ○バンを発見してしまう。
        それだけに留まらず、「先輩の嫁」が加持が学生時代に色々な性体験を仕込んだ元カノだった事が発覚!!

        そんな事を露とも知らず、敦は優とのセックスに成功するものの自分が攻められない事に物足りなさを感じる事を加持に相談してしまう…。


        「怖かったものの、自分がEDだからせめて嫁のやりたいように…」
        と、優に攻められる事を受け入れた敦のけなげさに思わず胸を打たれるものの、
        次第に「嫌じゃない…」と快感に目覚めて開花していく敦の姿は、まるでメス堕ち。
        BL好きはグっとくるのではないでしょうか。

        また、プライド故に素直になれず
        「EDになった理由だって、今本当にして欲しいことだって、俺は言えないんだ」
        と悩む姿は、男性なら「わかる!!」と思うのではないでしょうか。

        敦から相談される加持も、裏を知りながらも何も知らないフリをして「おもしれ―!!」と火種を撒きまくるので、悪役のようであるのですが、
        自分が優に捨てられたという事を受け入れきれていない故だと思うと、なんだか憎めないんですよね。

        自分の黒歴史そのものである加持との再会によって、今の幸せが壊れるのではないかと気が気ではない優。
        この危機的状況をどう乗り越えるのか!?
        どのキャラクターも、本来の自分の一部を隠しながら生きており、その隠している部分とどう向き合うかがポイントになっています。


        なんと作者の松田環さんは今作が初の単行本なのだそうですが、
        話のテンポが良く、次から次への展開にひたすら翻弄されること間違いないです!!
        私、ラストの加持のセリフには「え!?ちょっと待って!?」と思わず声が出てしまいました。

        色々な要素を盛り込んだ作品ですので、女性でも男性でも楽しんでいただけるのではないでしょうか。
        この先どうなってしまうのか気になってしょうがない、波乱だらけの夫婦コメディ、是非読んでみてください。

こちらもオススメ!!

惜しくも今月の書店員すず木賞からは漏れたものの、オススメの作品をご紹介!!

書店員すず木

2005年より電子書籍サイトの仕事に携わる、この道10年以上のプロ書店員。
年間に読むマンガの冊数は2000冊以上。
「面白いマンガを多くの人に読んで欲しい」をモットーに、オススメのマンガをご紹介します。

ハロウィンにやった事:このページの更新準備をひたすらしていました。

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