しそさんのレビュー一覧
レビュアー
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ドキドキしました
ヴィンスの過去が少し明らかになります。オクタヴィアとの関係は完全に明らかになったわけではありませんが、配偶者の手術のための金銭的援助の対価という面と、リチャードの危機に備えているのではないかと思います。
正義と谷本さんとの関係にさらっと決着がつきます。自分がマイノリティだという自覚があるからこそ、人の気持ちを推し量った発言ができる谷本さんが格好良いです。
この巻を通してリチャードと正義の関係が大きく変わることはありませんが、互いに特別に大切に思っているのでどんな名前の関係でも構わないです。とは言っても交際の申し込みのような決定的な発言にはすごくドキドキしました。 -
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夢中になって読みました
リチャードが正義の前から姿を消し、代わりにエトランジェにはリチャードの師匠のラナシンハが現れます。
正義は持ち前の無鉄砲とも言える行動力で、リチャードを追いかけはるばるロンドンへ向かいますが、否応なくリチャードの親族の事情に巻き込まれていきます。
リチャードのバックボーンが明らかになる第4巻では、リチャードと正義の関係がより深まり、友愛でも恋愛でもどちらでも些末な問題ですが、美しい人間関係です。読者が好きなように解釈をして良いのではないかと思っています。
正義がリチャードの実家に「殴り込み」に行くところが良かったです。他人の憂いを晴らすために、自分の人生を投げ打つことができるってすごいことです -
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メダリスト1巻
夢半ばで諦めた青年司と、自信のない少女いのりの二人がフィギュアスケートで一番を目指す物語です。
ボーイミーツガール(非恋愛)でスポ根?です。
金銭的な理由で夢を諦めコーチに転身する司。本人は選手として才能も無かったと思っているようですが、周囲からの評価に乖離がありそうです。今後、自分の夢を追うのか、いのりの夢を応援するのか選択を迫られるのではないかと不安です。
いのりは素直でとても可愛いですが、発達障害を示唆するような描写と、周囲からの残酷な対応を読むのが辛いです。しかし結果的にフィギュアを始められることから恵まれた環境にいることには違いなく、これからフィギュアを通して魅力的な人と出会ってどん -
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キャラクター小説
好きな漫画家がこの作品にハマっているとのことだったので購入しました。
ライト文芸、キャラクター小説を読むのは久しぶりですが、魅力的なキャラクターと平易な表現が読み易くてあっという間に読んでしまいました。
よくあるホームズとワトソンの構成で、ワトソンにあたる正義の視点で物語が描かれます。職業は探偵ではなく宝石商なので毎話宝石に絡めたエピソードなのが特徴的で推理は少ないです。素人なので披露される宝石の知識も面白く感じています。安易に宝石が欲しくなります。
個人的に馴染み深い土地が舞台で、実在の通りや店の描写があるので場面や位置関係を想像しやすいです。 -
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盛り沢山
強キャラっぽい囚人ふたり(海賊房太郎と札幌で連続殺人をする刺青囚人)の存在が示唆されました。アシリパ杉元一行は海賊と、土方陣営と宇佐美は札幌でドンパチすることになるのでしょうか。
おそらく今回のメインは表紙になっている宇佐美の過去でしょう。先天的な狂人だということが明らかになる怖エピソードでした。それにしても鶴見はウイルクや第七師団の濃いメンバーの過去に全て関わっていて人生壮絶ですね。鶴見は一体何年生きているんだ?
唯一の癒しは杉元とシマエナガの生活です。食べちゃうんですけどね。アイヌ知識の紹介コーナーは少なめでした。
尾形はぬるっと土方陣営に合流しますが、片目を失ったことで射撃の腕が落ち、か -
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ナナチ
リコとレグは監視基地での修行を経てさらに深層へ旅立ちます。
深界四層でリコは致命傷を負い、なれはてナナチに命を救われます。ナナチは本当に可愛い。メイドインアビス界のアイドルです。
ナナチとミーティの過去は壮絶で、ミーティの尊厳を取り戻すためにナナチはレグにミーティを殺すよう依頼をします。涙なしには読めません。
トコシエコウの群生を見て過去の情景がフラッシュバックするレグ。ライザの墓を作ったのはレグのようですが、何のために上層に上がってきたのでしょうか。自ら上層に上がってきたならば、アビスの底で待つというメッセージはレグが書いたものではないということになりますが。次巻も楽しみです。 -
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別れ
最高でした。
おっぱいのことしか考えられなかった幼くて孤独なチカパシが、家族を持つ未来を想像して自分の居場所を見つけられたことが本当に嬉しいです。一緒に旅をしてきた谷垣は一層嬉しいでしょうね。チカパシとリュウとは樺太でお別れになりますが、またどこかで登場することを願っています。
鶴見の恐ろしさに触れる回がありました。掌の上で踊らされていると気づいたところでもう逃れられなくなってるんですね。序盤からいる敵対組織の鶴見ですが最後まで敵であり続けてくれそうで楽しみです。
偽の刺青人皮とスパイを送り込まれた土方陣営ですが、目論見に気付いているようです。鶴見とどちらが上手なのでしょうか。
鯉登たちと行 -
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アニメBNAお好きな方はぜひ
アニメBNAの前日譚にあたる物語です。BNAがお好きな方は本書を読むと一層アニメを楽しめるかと思います。アニメ視聴時に感じる市長と大神との謎の信頼感の理由や大神のルーツがわかります。
第二次世界大戦終戦直後、のちにアニマシティ市長になるナタリアと大神を中心に物語が進みます。
人間と獣人という対立だけではなく、異なる文化を持つ人間と人間との対立など、自分と異なる他者を排斥しようとする感情はどの社会でも少なからず存在します。
ナタリアが様々な価値観・関わり方を持つ人間・獣人と接することで、まっさらな人にはなれないながらも獣人としての立場から共存のための一筋の光を見出します。
一方大神は
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