感情タグBEST3
辻村先生の言葉選び、表現の仕方がとても好きです。普段の言い回しが先生の言い方に置き換えるととたんに素敵に聞こえる。後半、カジノで精神的に追い詰められた正義が必死で反芻する様が笑えた。小説だとこの2人の関係、少しだけ近い。読者の微妙な心理をついていらっしゃる。お見事です。
宝石商見習い編
豪華客船で宝石泥棒の冤罪をかけられる正義。
キーパーソンとしてリチャードの香港時代のアシスタントが出てきます。
恋愛小説で例えるならば元恋人のような
自分の知らないリチャードの過去を知る、同じポジションだった男が出てきて、正義も多少はモヤモヤするのかと思いきや全くそんなことはなかったです。リチャードへの信頼に満ちていて、不安になる様子がなく、特別な関係を見せつけられた気持ちになりました。
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スリランカへ居住を移した中田正義、只今宝石商見習いとして修行中。なかなか上手くいかない自分自身と時間を持て余している日々。そんな最中に謎めいたメールが届く。乗り込んだ豪華客船クルーズで起こる事件に巻き込まれる正義とリチャードの行方は如何に?今回もとても楽しめました。何気にヴィンスさん好きなキャラクターです。ラストの方へ明かされるリチャードへの屈折した感情がとても切ない……ヴィンスさんも善良な人だからこそあんなふうに正義くんに話をしたんだろうなと。また違った形でヴィンスさん登場して欲しいです。エピローグではすっかり元気になった正義くんが微笑ましいです。スリランカの料理が美味しそう。
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イギーって! 可愛すぎない…? なんかのマスコットキャラの名前みたい…。
そして「あなたに会えてとても嬉しい」までに至るあのやりとり。はあ~ありがたやありがたや…。
冒頭からピリついていたので、船に乗り合わせた凄腕宝石商たちによる宝石を賭けたデスゲームでもはじまるのか…? とおののいていたのですが、そういう方向でのピリつきではなかったので安心しました。正義くんが絶対怒って自分を助けにくると踏んでいるあたり、よくわかっているなあという感じ。
ヴィンスさん、良い人なのだろうなと思いつつ、腹の底がまだ見えない感じもありますね。自分の誇れる分野に対して、自分以上に輝かしい才能と努力を発揮する相手がすぐそばにいたら…その人のせいではないと分かっているからこそ余計つらいんですよね、こういうのは。あんなに輝いていた自分の大事なものがくすんで見えてしまう。そばを離れるというのも確かに選択のひとつなんですよね。
…ってさ、こういうテンションで読み終えようかという最後にさ、ああいうことするでしょう…。「お返し」って。「お返し」って!
途中で察してひとりざわざわしていたら、正義くんも正義くんですごいこと言ってましたよね。「ここにいてくれたらいいのにな」の英文四行詩。愛……。あれには胸がいっぱいになってしまった。
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スリランカにきた経緯を振り返りつつ。
リチャードが振り回されているのか、正義が降り回されているのか、お家騒動落ち着いたら、新たな人物が。
続きも楽しみです。
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舞台はスリランカへ?!と思ったら、すぐにクルーズ船へ。「リチャードを助けて」なんて言われたら、正義が飛んでいかないはずがない!それにしても、日本での事情があれ、就活の問題があるにしてもスリランカで見習いを始める、語学を実地で学ぶ正義の姿はすごいと思った。ハートの女王、見てみたいな。
エピローグも十分意味深だった?!
物語は新たなステージへ…!
という感じでしたね…!
てっきりスリランカでの正義くん奮闘記だと思っていたんですが…
まさかの陰謀にまみれたクルーズ旅+セクハラに耐え続けるリチャードさんに胸をかきむしりたくなる一冊だったとは…つらかった…(涙目)
最後の突撃☆中田さん宅 in スリランカ のおやつタイム!のリチャードさんの笑顔にはとっってもキュンキュンしたのに、その直後にはラスボスらしき子が登場…!更にリチャードさんをいじめにくるだなんて宣言されるなんて…これからどうなっちゃうんでしょう…
早く正義くんとリチャードさんが毎日一緒に甘い物を食べながら、仲良く平和に甘ーい時間を過ごせる日々が来てほしいです…!
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リチャード第2章に突入!
という事で、正義がインターンでスリランカに来た事は分かっていたけど、実際の生活はどうなっているのか?
蓋を開ければリチャードと遠距離恋愛みたいな事になってんじゃねーかと心の中でツッコミ。
でもさ、もしたった1人で知らない地にきて宝石の勉強と語学の勉強するって言ったって、あんなに放置されたら寂しくなるよなぁ…
スリランカでの日々がどう綴られていくのやらと思っていたらまさかのアメリカに飛んで豪華客船クルーズで事件に巻き込まれると言う展開!
第2章はワールドワイドな展開なのかな?
所々正義の内面での成長が見られたり、香港時代のリチャードの助手が現れたり、新たな敵??が現れたりと第2章も面白くなりそう!
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第二章の始まりは豪華客船で!!(*゚Д゚*)大学を卒業した正義だけれど、スリランカで宝石商見習い(^^;)そして謎のメールでアメリカへ(゜゜;)離ればなれになっていた正義とリチャードだけれど、関係はそのまま(*^.^*)新たな人物も登場して、謎の香港時代が明らかになっていくのか?
第二部開幕。
第一部が3〜4話の中編で構成されていたのに対して、本巻は一冊まるごと一つの物語です。
舞台は銀座を飛び出してスリランカと豪華客船。スケールが大きくなっています。
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早々に第二部開始!
豪華客船でクルーズ。でも騒動はついてまわる。
スリランカかあ、すごいなあ・・・
今回も幸せそうでなによりでした。
あと個人的に、本気でおこるともの凄く目が怖くなる正義が好きです。
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シリーズ2ndシーズン!
物語はスリランカから始まる。
正義は国家公務員になれずに、宝石商として修行中。
相変わらずのいい人っぷりも健在。
さて、スリランカにいたはずの正義は運命に導かれ洋上へ。
そこで知り合う怪しげな人々。
敵か味方か、読めない、食えないヴィンスという男。
ヴィンスと私は何もかも違う。
だが、努力しても、それが無駄だったと思える瞬間や、自分が誰の助けにもなれていなかったと知った時の無力感は、程度の差こそあれ、よくわかる。
世の中には自分より優秀で美しくて優れた人物はたくさんいるから。
太陽の光は強すぎて、私はこれまで蝋燭の小さな光を昼間だと勘違いしていたのか、そんな思いに心が潰されそうになる。
それでも太陽を眺めたいと願うのか、安全な土の中に隠れるのか。
どちらも戦略の問題で良し悪しではない。
だけど、叶うならば、私のことをたとえ太陽は知らないとしても、決して自ら光ることはできなくても、美しいものをたくさん知ることはできるはず。
さらりと語られる物語の中に、響く言葉が詰まっている。
突き詰めれば、この言葉に私の願いは集約するだろう。
「守りたいものを守るのに必要な分のだけの強さがあれば。」(301頁)
そういうものに、私はなりたい。
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悪くはないけど、些か不完全燃焼のような気がする。丸々一巻が、これから始まる物語の序章だと思えるぐらい。これだけかけたんだから、さぞやこれからのシリーズは面白くなるんだろうなとの期待も大きい。
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リチャードのピンチをほのめかされたら動かずにはいられない正義
ふたりの信頼関係(愛情?)はより強固になってるな
セクハラ親父、許せぬ!
ヴィンスさんとの過去に何があったのか気になる(黒幕の彼女も)
第二部、これからに期待しよう
宝石言葉に纏わるようなエピソードはなくて少し残念
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いきなり正義くんは、スリランカでインターンという名のモラトリアム。いろいろ急展開。
今回はフロリダからの豪華クルーズ船。
第二シーズンはこうやって正義くんがあちこち世界に行って、その場でリチャードと会うパターンかなぁ。
話はおもしろかったけど、セクハラ親父が気持ち悪かった。だんだん、世間の悪い面とか、理不尽なところばかり強調されてきてる気がするな~
Posted by ブクログ
本当の姿を知った上で味方でいてくれる人。
変わらない自分でも、変わっていく自分でも認めてくれる人。
正直に、素の自分をさらけ出せる相手。
お金は人の価値観をぶれさせる。
美しいものも人を惑わせる。
無理に抗うのではなく、自分でいつづけられることが理想。
外に肉付けされた張りぼてでない、本質をみる目が必要。
出会えたら幸せ。
Posted by ブクログ
新章は長編で、船旅。ワクワクが詰まっているシチュエーションでたまらなかったです。途中嫌な展開がありつつも新しい仲間を得て、正義はこうして成長していくのだなぁ。