青春×バレエ!??
淡く繊細な心理描写と心震わす情熱が合わさった異色バレエマンガ!!
主人公は男子中学生の村尾潤平。
潤平は、幼い頃に観た男性バレエダンサーの演技に魅了されるも、父が急逝してしまい、“男らしくない”バレエの道を断念してしまう。
その後はアクション映画監督である亡き父の意を汲み、“男らしくある”ため、格闘技・ジークンドーを習い始める。
しかし、バレエへの未練は消えず、その熱い想いは延々と潤平の中で燻っていた。
そんな彼の前に、ある日、転校生である美少女・五代都が現れる。
都は、教室で男性バレエの大技である「540」を披露した潤平を見て、潤平がバレエに興味を持っていることに気づく。そこで、彼女の母が営むバレエスタジオへ誘ってみるが・・・。
本作は、『溺れるナイフ』のジョージ朝倉先生の十八番である、少年・少女の繊細な心の機微とバレエに対してどこまでも真摯に取り組む熱い想いが描かれています。
また、その美しさと力強さが感じられる絵は、キャラクターをより魅力的にしています。
特に舞台シーンでは、心震わせるピアノの音やダンサーの鬼気迫る踊りがまるで現実かのように感じました。
舞台に至るまでの血の滲むような努力や各々が抱く苦悩と情熱、そして迫真の演技に何度も何度も鳥肌が立ち、感極まって思わず涙を流してしまったときもありました。
男女問わず、感動したいあなたにオススメの作品となっております!
感情タグBEST3
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スクール6日めにして難しい選択を迫られてる。生川さんの野望―もわかるなぁ・・・。
潤平と夏姫とのシーンがこの巻では1番印象的だった。「パリの炎」このまんがで初めて知って、知らなかった事を後悔。
いやー面白すぎる!! 何て中身の濃い濃厚な内容^ ^ サマースクールの面々が抱えてる思いもなかなかに軽くはなく…。そして流鶯も…。
でも、潤平の自分の気持ちに素直なところは何物にも変えがたいと思うし、最高にいいところだからこの先も変わらないでほしい。バレエ好き歴は長いけど^ ^なかなかできなかった苦い過去があるしね。
この先まだまだ潤平の成長が見れるなんて最高^ ^
生川先生……
潤平が生川先生の手のひらで踊らされているように見えてとっても心配です……。
都とも上手くいかなそうな予感するし、夏姫のことも気になります……。
早く続きが読みたくなりました!
成長
洋舞祭りで前代未聞といっていい白鳥の湖の王子ジークフリートと悪魔ロットバルトを演じた潤平と流鶯。
賛否両論といってもいいくらい観客を熱狂の渦に巻き込んだものの特別審査員である生川綾子に舞台上でマイクを使って酷評される。
潤平はわかる人にはわかるとあっけらかんとしていたが流鶯はこの洋舞祭りでMVPを獲ることが海外のコンクール出場の絶対条件だったため潤平にブチ切れる。
そして洋舞祭りをきっかけにバレエ界の権威である生川綾子ににらまれたくないと千鶴のバレエ教室を退会させる保護者が続出したことに責任を感じた潤平は生川綾子に直接掛け合うために何故か流鶯を連れて生川はるかバレエ団の主催するサマークラスに参加することになる。
そこには全国から選ばれた少年少女たちが鏡のあるバーの前で一流のレッスンを受けているのだった。
潤平は千鶴のレッスンとは違った基礎の基礎からクラシックバレエを叩きこむ生川流に馴染んでいくのだった。
そこで生川綾子の娘である夏姫と組んでパ・ド・ドゥを踊ることになったのだが都と踊った時とはまた違う感覚を感じるのだった。
以前はよくわからなかったものが基礎を学んだ事で認識が少しずつ変わっていくのが潤平を通してよくわかった。
新展開
本巻では夏姫の存在を語らずにはいられません。
協調性はなく他人を寄せ付けない雰囲気の夏姫。性格面だけで言えば潤平とは水と油の関係でしょう。
潤平ってバレエに対する認識は結構アウトローなのですが水と油のはずの夏姫が潤平と近い感性を持っている、というのが面白いです。
Posted by ブクログ
生川さんが日本バレエ界の地位の底上げをしたいという気持ちはとてもよくわかる。
自分を肯定してくれるところだけにいるのは
ダメな気がする、という潤平の考え方も偉い。
俺だってもっと上手くなりたい
残れば夏姫とも踊れる
というところが良かった。
シンプルに考えたら合わさなさそうなふたりが
感性が近くて互いを認めあっているというのは燃える。
潤平と都が付き合うことになるとは!なんとなくその流れはあったものの、そういう展開か〜と
男同士でわちゃわちゃ練習したりご飯に行ったりのシーンも青春でよかったです。
ダンスの方はどうなっていくのかも楽しみです。