伊岡瞬のレビュー一覧

  • もしも俺たちが天使なら
    久々の伊岡作品。読み応えのある一冊。最後は伊岡さんらしく優しさの余韻に浸ることができました。
    あらすじ(背表紙より)
    セレブからしか金を獲らない詐欺師・谷川涼一。〝ヒモ歴〟更新中だが喧嘩は負け知らずの松岡捷。不始末で警察を追われた元刑事・染井義信。はみだし者三人の前に美しい娘が現れ、「変な男に実家が...続きを読む
  • 水脈
    「痣」の続編ともいえる宮下&真壁刑事コンビもの。「痣」以上に素晴らしいプロットで、コンビの掛け合い含め存分に楽しめるが、それだけにラストの真犯人のショボさが悪目立ちして読後感があまりよくないところが難点。。
  • 代償
    【2024年112冊目】
    あの日、圭輔は全てを失った――煙草の不始末により起きた火災で圭輔は両親を一度に亡くしてしまい、親戚である道子とその息子である達也の家に引き取られる。未成年後見人となった道子は圭輔を意のままに操る一方で、達也も圭輔の友人に触手を伸ばしていた。数年後、弁護士となった圭輔に私選弁...続きを読む
  • 145gの孤独
    ちょっとくすっと笑える部分もあったり、全体的に軽いタッチで読みやすかった。
    元プロ野球選手で今は便利屋をやっている倉沢が、様々な案件の仕事をしながら色々な人助けをしていく。
    人情味あふれていて、なんだかほっこりしながら読んだ。
  • 白い闇の獣
    これまでの伊岡さん作品の中では一番面白かった。いつもは最後のサプライズが唐突で違和感を感じていたが、その結末も説明も自然で受け入れ安かった。
  • 痣

    残忍な事件の真相が気になり、ぐいぐい読み進めてしまいました。伊岡瞬さんの作品は暗いものが多い(イメージ)ですが、その世界観にひきこまれてしまうんですよね。
    真壁刑事の過去が知れておもしろかったです。
    次の話は宮下刑事がでてくるのかな?本性。

    それと最近この真壁、宮下ペアの新しい話もでたみたいなので...続きを読む
  • 代償
    伊岡瞬さん初でした。
    ストーリーのテンポが早いので一気読み。
    ところどころ中途半端でモヤッとする事もありましたが、とにかく達也と道子のサイコパス感が伝わりました。
    何故達也はそこまで圭輔に執着するのか…
    初読みで当たりを引いた。
    2部に入ってからの伏線回収、達也の人を操る才能に夢中になりました。
  • 代償
    冒頭から胸糞悪くて途中挫折しそうになったが、最後に親子が罰せられる事を願って読み続けた。

    達也の悪行が凄過ぎる。こんなに酷い悪人が登場してる小説を読んだ記憶が無い。人の心を操り、自分の手を汚さず犯罪が出来る達也は、ある意味天才だと思う。
    それに対して、圭輔は真っ直ぐで聡明で気が弱い人。その対比がこ...続きを読む
  • 残像
    サスペンスという以外にはどのような作品かいまいち分からず読み始めました。浪人生の一平君がふとしたことから、3人のお姉さん方と少年に巻き込まれていくお話。
    やり取りの描写というか一平君がほんろうする姿が、何とも、面白く楽しめました。夏樹さんとも、もう少し、いろいろあってほしかったなという願望。サスペン...続きを読む
  • 朽ちゆく庭
    それぞれに秘密を抱える3人家族がある事件に巻き込まれていく話。

    こうかな?と予想しながら読むも結末に向けて2度3度と予想を裏切られて結末まで一気読みしてしまった。
    だからミステリーおもしろすぎる。
  • 清算
    大手新聞会社のグループ会社を清算する際に起きた「トラブル」(横領/殺人等)の謎解き劇。相当面白い推理小説だった。
  • 赤い砂
    ええええーー!!ここで終わりなのー!はー。ショック…。このあと、どうなってしまうんだろう…。続きがめちゃくちゃ気になる感じで、、終わってしまった。書いてない。ページをめくっても…続きが…ない(笑)
    主人公の永瀬に好感が持てる。読みながら全力応援してた。(結局は美人が気になっただけかーい!と少し思った...続きを読む
  • 本性
    怖い怖い怖い!
    サトウミサキめっちゃこわい·····

    後半、刑事2人が登場してから一気に面白くなり先が気になり読むのを止められなかった。

    過去の話が
    怖すぎて気持ち悪くて、
    悲しくて許せなくて悔しくて、
    辛かった。

    こんなにもひどいことがあるのか。
    サトウミサキはもしかして
    正しいのではないか...続きを読む
  • 本性
    簡単な結婚詐欺の話かと思いきや、いや複雑複雑。
    犯人のサトウミサキ、追いかける、いやわざと捕まりに行く刑事安井。この二人の、いやミサキの復讐を突き動かしてる理由は弟が拷問とも思えるイジメによる自殺なのだから、そして安井は不治の病に犯されたのだから、心の空虚感はきっとおんなじようなものだったのだろう。...続きを読む
  • 本性
    登場人物がサトウミサキとどう関わっているのかは最後の方まで読まないとわからなくて引き込まれた。
    正直、結末は予想した通りではあったんだけど、サトウミサキが何者で何が目的なのかわからなくて怖いし、溺れていく男たちもある種怖い。
  • 朽ちゆく庭
    伊岡さん独特の空気感がこの本にも。登場人物もどこが影があり重い。みんなダークで屈折している人ばかり。これぞ「いやミス」。中学生のまさやは心根が優しすぎたのかな。親ガチャという言葉を思い出した。もし両親が、せめてどちらかの親が違っていたら、全然別の人生だったかもしれない。と思うと人の親となることの責任...続きを読む
  • 残像
    大好きな伊岡作品!アパートの住人たちと、主人公の絡みが面白い!どうして主人公はアパートに行ってしまうのだ、と悶々とした笑 でもアパートが拠り所になるくらい、主人公もきつかったんだろうな。
  • 不審者
    主人公の義兄の正体は誰だろうと読み続けましたが、最後にどんでん返しとなり面白かった。欲を言えば突然の顛末で若干違和感があったので、何かひと工夫があればなお良かったと思います。
  • 瑠璃の雫
    絶望的で悲壮に満ちた美緒と永瀬の人生に、ささやかな愛を見つけるための物語だと感じた。個人的には、「家族」がキーワードだと思います。
  • 痣

    次々に起こるストーリー展開、とても楽しめました。解説内にある「本性」にも真壁・宮下コンビ登場していると。何か記憶の片隅にあった名前だと合点が行きました。
    ボロボロのランエボなんて、かっこいいだろうな!!そしてクズリと言う動物も初めて知りました!!