伊岡瞬のレビュー一覧

  • 瑠璃の雫
    極度のアルコール中毒の母親を持つ小学生の美緒
    母を恨み、他人を拒絶する
    元検事の永瀬丈太郎という元検事の初老の男性と出会い、心を開いていく。

    幸せってなんだろう
    幸せな家族ってなんだろう
    相手を許すことの難しさ
    弟の充の無邪気さの一方で、この世で一番残酷なのは何も知らない子供自身なのでは

    もし丈...続きを読む
  • 代償
    いやいや最後は無事に終わってくれてやれやれである。
    ともかくこの主人公のうじうじした態度にはやられるというかもう見てられないわよ!ってなってたわけだけど、何だか凄まじい援軍に加勢されてどうにかしていくわけで、まぁぶっちゃけ主人公は影が薄いんだよね。なんだけど同じ事務所の美人の先輩といい感じになったり...続きを読む
  • 冷たい檻
    現代を最大限に風刺したような作品。
    薬、政府、老人問題、いじめ問題などさまざまな観点を関連づけている。

    特に、特効薬を老人や子供たちを実験台にして行っているというのは無きにしも在らずといった問題なのではないだろうか。
  • 残像
    前科持ちのお姉ちゃん達とバイト仲間のおっちゃんに、巻き込まれる浪人生。
    作者違うけど、詐欺が前提にあったのか、「カラスの親指」などを連想してしまった。
    しかし、ええもん側も悪いもん側も、何か過去がキツ過ぎちゃうか…
    まぁ、悪い方の罪状は、どんな事あっても、許せるもんではないけど…
    事前に、これを止め...続きを読む
  • 本性
    「もしも俺たちが天使なら」と同様に、それぞれの人物視点で展開していくスピード感と繋がりのハラハラにまんまと読まされる。

    ただ、この終わり方はスッキリ感がなく、東野圭吾さんのほうが好みかも。

    それにしても、魅力的な女性はそれだけで強烈な武器を持っていることを思い知らされる。

    あと、最終盤で安井さ...続きを読む
  • もしも俺たちが天使なら
    セレブ専門の詐欺師と、イケメンでヒモの喧嘩屋と、不始末で警察を追われた元刑事、それぞれの視点で物語が進み、スピード感が良い。

    最後の巨悪との対決はハラハラもあり、どんでん返しも楽しめました。

    不覚にも詐欺師をかっこいいと思ってしまった。
  • 不審者
    一気読み。
    何がどうなるんだと少しハラハラしながらも
    予想が外れてしまいました。笑笑
    小説の中だけの話しであって欲しいと思った作品です。
  • いつか、虹の向こうへ
    作中に出てくる絵本がタイトルと繋がっているのだけど、その絵本、実際に販売して欲しいくらい美しいお話だった。

    外で読んでいたのに、泣いたり笑ったりしてしまった。主人公が優しかったり人間臭かったりしてて好き。一気読み。
  • 赤い砂
    錯乱して自殺にいたるウイルス。
    こんなのが実際に出てきたら恐ろしすぎる。。
    展開が早くてドキドキしながら読んだ。
  • 仮面
    期待通り面白かったというのが率直な感想です。
    タイトルの「仮面」にある通り、登場人物の色々な仮面があります。キャラクターもシンプルでイメージしやすかったのも高評価の理由です。
    警察も出てきますが、そこの人間関係や背景などは警察小説好きな自分としてはもう少し欲しかった(深みのエッセンスとして)というの...続きを読む
  • 白い闇の獣
    重いテーマを、流石の文章力で書き切った力作でした。
    最後の山岡の終わらせ方は、香織自らを犠牲にせずとも、もっと方法があったのではないかと思う。
  • 白い闇の獣
    他者の作ではあるが少年法を取り上げた作品を数冊読んでいたので、読み始めはまたこのテーマか。と、身構える形となった。

    が。

    さすがは惚れ込んだ作家と言えるか。複雑に物語が絡み合っていき最後には、ほうと安堵のため息が出た。最幸の結末ではないが救われた思い。

    氏の小説はほぼほぼ読んでいるが、最新にし...続きを読む
  • 代償
    最初からイヤミスな展開が続き、凹んできます。
    タイトルから主人公の逆転を期待してましたが、なかなか上手くいかずに、おいおいと思ってました。
    また、スカッとする終わり方ではない分、リアルさを感じました。
    本当にこのような話があるのなら、弁護士さんも大変だなぁと感じました。


    内容(「BOOK」データ...続きを読む
  • 祈り
    ままならなさがあまりにリアルで、
    序盤を読むのに時間を要しました。

    読み進めていくと、登場人物の様々な方向への想いが交差していく様子に目が離せなくなりました。

    幸せになって欲しいと思わずにいられない人物、
    どうしてそんな事を、と思ってしまう人物、
    それぞれに訪れる結末も一読者としてはままならない...続きを読む
  • 白い闇の獣
    読みやすくどうなるのかと読む手が止まらなかった
    同じような歳の女の子をもつ親としては犯人達の朋美への暴力は読んでいて本当に辛かった
    少年法 まだまだ改正しないといけないと思う
    加害者に甘い日本
    どうか罪もない人が不幸になる事件が少しでも減りますように…
  • 悪寒

    最初の方は何が起こるのか不明過ぎて尻込み気味でしたが、真実がなかなか見えないところが逆に面白く一気読み。不倫の世界は普通なのかと思ってしまう。。
    中年男の鈍感さはそれだけで犯罪って言うフレーズがお見事です!
  • 祈り
    読み始めて、今まで読んだ井岡瞬さんの作風とイメージが違うと感じた…二人の主人公が交互に違う時代で描かれながら自然に同じ時代で出会う。ピースを少しづつ集めながらのストリー展開は読み手を引き込みます。私の乏しい想像力ではラストの読解に至らなかったのが心残りです。
  • いつか、虹の向こうへ
    遼平も恭子も早希も淳平も石渡も
    不運すぎて過去が重すぎる。
    虹の向こうとは、平穏な日々でしょうか?
    いつか報われて幸せになってほしい。

    伊岡瞬のこの淀んだ感じ好きなんよねぇー
  • 不審者
    「悪寒」以来の伊岡瞬さん
    全然予想もつかなかった結末!
    でもよくよく考えるとあちこちにその伏線が見え隠れしてる!
    再読するのもいい作品かもしれない!
  • 朽ちゆく庭
    いじめ、不登校、親の不倫と不幸続きの話で読んでいてきつい。なんだか現実こんな話もあるかもなーと思うと切なくなりました。