伊岡瞬のレビュー一覧

  • 祈り
    読み始めて、今まで読んだ井岡瞬さんの作風とイメージが違うと感じた…二人の主人公が交互に違う時代で描かれながら自然に同じ時代で出会う。ピースを少しづつ集めながらのストリー展開は読み手を引き込みます。私の乏しい想像力ではラストの読解に至らなかったのが心残りです。
  • いつか、虹の向こうへ
    遼平も恭子も早希も淳平も石渡も
    不運すぎて過去が重すぎる。
    虹の向こうとは、平穏な日々でしょうか?
    いつか報われて幸せになってほしい。

    伊岡瞬のこの淀んだ感じ好きなんよねぇー
  • 不審者
    「悪寒」以来の伊岡瞬さん
    全然予想もつかなかった結末!
    でもよくよく考えるとあちこちにその伏線が見え隠れしてる!
    再読するのもいい作品かもしれない!
  • 朽ちゆく庭
    いじめ、不登校、親の不倫と不幸続きの話で読んでいてきつい。なんだか現実こんな話もあるかもなーと思うと切なくなりました。
  • 冷たい檻
    ●多視点の描写とよくわからない不穏さはさすが。
    ●しかし、ラストに一気に幕引き、回収の感じが否めない。バタバタすぎて…
    ●まあなあ…風呂敷広げすぎな気もするけれど、ここまで広げてくれないと話が小さすぎるし…
    ●政官財はもう少しリアルに描いてくれないと、それに詳しいと冷めちゃうんだよなあ…
  • いつか、虹の向こうへ
    これがデビュー作かー
    面白かった
    設定も良いしもちろん初期ならではかなと思う所もなくはないけども

    主人公のおじさんボコられまくってたけどタフで良かった(笑)

    もっと伊岡瞬読むぞー
  • 赤い砂
    感染した人を自殺に追い込む恐ろしいウイルス。しかも固形粉末化され、長期保存が可能。液体に溶かせば、感染力を持ったウイルスに戻るという。こんな物が盗まれるなんて、セキュリティ甘すぎ。刑事モノの形をとっているが、永瀬刑事一人で解決って、無理でしょう。などと書いてますが、面白かった。
  • 冷たい檻
    600ページ弱の長編。
    ちょっと登場人物が多すぎたのと、視点があっちこっちいって、最初は頭の中がごちゃごちゃしましたが、後半からやっと名前も覚えて、人物像がはっきりしてくるので読みやすくなりました。
    村に存在する大型複合医療施設をめぐる事故や事件の真相が明らかになっていく最後は時間を忘れて読んでいま...続きを読む
  • 代償
    なかなかここまで外道な悪役はいない。住む世界が違う感じ。理不尽は溢れているけど、腐らず生きていきたいと思わせられました。
  • 瑠璃の雫
    井岡瞬さんの小説が好きだから買った一冊。

    赦しとは何か家族とは何かを知る話

    それなりに厚い本だったがスラスラ読んでしまった。
    それだけ内容に興味がもてたからだと思う。

    元検事の過去の事件は謎が少しあるが大まかな内容がわかりスッキリ終えたと思う
    でも主人公の家族の事件はスッキリしていない

    赦し...続きを読む
  • 白い闇の獣
    やりきれなさばかりか胸に残った。理不尽さは最後まで回収されることなく悲しみだけがずっと続いていく。救いのない展開や描写の古さに違和感を感じていたのにもラストの作者ご自身のあとがきで納得がいった。ここまで身を挺して成し遂げたことと、後半から匂わせ的にラストを彷彿させる内容がどうも腑に落ちなかった。主人...続きを読む
  • 朽ちゆく庭
    主人公家族が皆ダメ人間。事件に巻き込まれ、ハッビーエンドかと思ったら……
    読んでて嫌なことばかりで気持ちは良くないが、展開が気になり手が止まらなかった
  • 白い闇の獣
    冒頭がとても平和で幸せな家族が描かれていてとてもほんわかしました。できればこの家族に何も起きてほしくないなぁという思いとは裏腹に一家に災難が襲いかかります。
    誘拐や暴行の描写がとてもしっかり描かれていて読んででいて胸が痛くなりました。
    いなくなった娘を探すシーンなんかは特に、現実でも有り得そうな内容...続きを読む
  • 朽ちゆく庭
    何処にでもある平凡な家庭と見えても、程度の差は有っても問題がある。
    この話は程度がかなりヤバいケースだろう。
    学校のイジメとか引きこもりって簡単に起こるんですね、
  • 悪寒
    伏線の散りばめ方が本当すごい。
    違和感があると感じたところは、最後必ず返ってくると感じた作品だった。

    愛の歪み方が印象的な話だった。
    特に優子への浩正の教育における愛や、賢一の家庭に対する身勝手さや甘えとも言える愛、倫子や香純の「かばう」愛。
    それが当たり前と感じ、状況がひどく一変して初めて気がつ...続きを読む
  • 赤い砂
    自殺、ウイルス、黒幕探し
    ウイルスや細菌の話が好きな人には持ってこいの本でした。

    みんなが工藤の錯乱をもみ消してなかったことにしようとしている中、自分の勘と友人工藤の人柄を信じて処分を受けながらも捜査を続けていた永瀬の執念深さがすごかったです。だから、もう少し永瀬を讃えてほしい!と思いました。
    ...続きを読む
  • 不審者
    りかこ目線で話が繰り広げられていくから
    共感していた部分もあったりなかったり…

    半分くらいまで地味な嫌がらせがじわじわ続いて
    なぜそんな事をする必要があるんだろうと考えていました。

    終盤に差し掛かるとハラハラするシーンもあり、今までの事象に合点がついてくる感じが面白くて一気に読めました。
  • 白い闇の獣
    場面が現在と過去を行き来していて「こういう事実があった。」と理解しながら読み進められる一作。更生している少年もいる中、遺憾なことに再犯を繰り返している無惨な現実を描いている。少年が「可塑性」ならば更生させる専門家、専門施設、司法福祉の重要性を思い知らされた。
  • 朽ちゆく庭
    何だか気味が悪いなと思わせる表紙。そのイメージ通り、何とも読んでいて後味の悪い作品だった。
    ある三人家族が新居を構え、そこに引っ越してくるシーンから物語は始まる。
    スタートから距離感の感じる家族。不登校気味の息子に起きる出来事を中心に描かれているわけだが、この息子だけではなく何やら両親それぞれもワケ...続きを読む
  • 悪寒
    最後ののこり数十ページの辺りまで、話が二転三転、四転⁉くらいして先の気になる展開だった!
    自白によってあっさり片付けられてしまう所な事件だったはずのところを面白く書いていたと思う。
    初めて読んだ作者だったので、他の作品も気になる。