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母と弟の3人で暮らす小学6年生の杉原美緒。母はアルコールに依存し、親類に引き取られた美緒は心を閉ざしていく。そんな折、元検事の永瀬丈太郎という初老の男と出会う。美緒は永瀬の人柄に心を開いていくが、彼はひとり娘を誘拐されており、大きな心の傷を抱えていた。数年後、美緒は事件を調べ始め、余りにも哀しい真実を知る――。家族とは何か。赦しとは何か。今最も注目を受ける気鋭が贈る、感涙のミステリ巨編!
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Posted by ブクログ
この夏、久々にミステリーばかりを読んでいるのですが、とても面白くてすぐに読み終わってしまいました。 主人公の気持ちを考えると胸が苦しくなることばかりでしたが、この本に出会えてよかったです。
交錯する人間模様。 最後に明らかになる衝撃の事実。 ありそうだけど、身近にはいない親子や夫婦などを登場人物に展開していく伊岡瞬ワールドに今作も引き込まれました。
母と弟の3人で暮らす小6の少女・杉原 美緒。 そして、元検事の永瀬 丈太郎。 アルコール中毒の母、少し知恵遅れの弟。 幼い頃、事故で亡くなったとされる弟・譲。 若い頃、一人娘を誘拐された永瀬。 登場人物は、それぞれ過去の苦悩を抱えて生きる。 そして、美緒と承太郎の出逢いが、2人の過去と未来を変え...続きを読むていく。 全体を通して、暗い雰囲気が漂い、胸が苦しくなります。 特に、知恵遅れの弟が川に沈み、丈太郎の家が火事になる『第一部』の最後は、今後の大きな展開を予想させます。 第一部、第二部、第三部と、それぞれ時間軸が変化するのも、興味深いですね。 最後、これまで隠れていた謎が明らかになりますが、真実とは悲しいものですね。 表紙と内容のイメージが合っていると思います。
絶望的で悲壮に満ちた美緒と永瀬の人生に、ささやかな愛を見つけるための物語だと感じた。個人的には、「家族」がキーワードだと思います。
娘を誘拐された老人との交流で家庭が破綻して傷ついた少女がなんとか生きていくのは良かったと思った。丈太郎さんが娘について事実を知った上でとった行動には考えさせられる所があった。そしてその家族の様子にたどり着いた美緒が自分の家族において決着を付けようとして充の決断に納得が行かないさまも今までの辛さを考え...続きを読むたらそうだよなあと思った。充が忘れようと言ったのが逃げなのか強さなのかと思った。
父は家族を捨て母はアルコール依存症。弟と二人暮らしの美緒は心を閉ざし人生をあきらめている。子供に親は選べない。とあることで知り合った初老の男性の過去を知り、真実に辿り着いていく。罪に対しての赦しというのは誰がどう判断していくのか。その判断に対しての苦悩は終わりがない。老人と出会い、人生を強く生きてい...続きを読むく美緒は良かったな。
極度のアルコール中毒の母親を持つ小学生の美緒 母を恨み、他人を拒絶する 元検事の永瀬丈太郎という元検事の初老の男性と出会い、心を開いていく。 幸せってなんだろう 幸せな家族ってなんだろう 相手を許すことの難しさ 弟の充の無邪気さの一方で、この世で一番残酷なのは何も知らない子供自身なのでは もし丈...続きを読む太郎が単に優しいだけの好々爺なら、美緒もここまで心を許すことがなかったかもしれない。不器用な優しさと適度な距離感が素敵だなと思う 子供を持っても愛せない人もいれば、不幸に遭い、どんなに愛しても会えない人もいる 伊岡さんの描く世界はどうしても、理不尽だけど最後まで読まずにはいられない 最期の方の展開には驚きましたけど、叔母の薫さんのマイペースさがほっこりしました。
井岡瞬さんの小説が好きだから買った一冊。 赦しとは何か家族とは何かを知る話 それなりに厚い本だったがスラスラ読んでしまった。 それだけ内容に興味がもてたからだと思う。 元検事の過去の事件は謎が少しあるが大まかな内容がわかりスッキリ終えたと思う でも主人公の家族の事件はスッキリしていない 赦し...続きを読むもテーマの一つの話らしいが、自分の子を殺した親なんて赦されるものじゃない その事で家族が不幸になるなら復讐もしたくなるんじゃないかとおもう 主人公は復讐なんてしてないけど もっと残酷な話で主人公があまり救われない話かなとも思ったが、なんとなく主人公が救われる話で良かったと感じた小説でした。
伊岡瞬作品らしく、人の嫌な部分が大きな比重を占めるが、それにも増して情緒的、とてもエモい。延々と無表情な印象の主人公、裏に流れるミステリーの軸、クライマックスの展開、500ページ弱に詰め込まれた盛り沢山の要素、端的に言えばとてもエモ素晴らしかった。
本当の強さとはなんなのか?本当の優しさとはなんなのか?あらためて考えさせられる一冊です。後半で美緒が一人で背負ってきた十字架の謎が紐解かれていくストーリーはぐっと引き込まれました。
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