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男が電車に飛び込んだ。現場検証を担当した鑑識係・工藤は、同僚の拳銃を奪い自らを撃った。電車の運転士も自殺。そして、拳銃を奪われた警察官も飛び降りる。工藤の親友の刑事・永瀬遼が事件の真相を追う中、大手製薬会社に脅迫状が届く。「赤い砂を償え」――自殺はなぜ連鎖するのか? 現代(いま)を映し出した書き下ろし傑作!
『代償』50万部突破
『悪寒』30万部突破の著者が放つ
感染症×警察小説
国立疾病管理センター職員、鑑識係、
運転士、交通課の警察官――4人の死の共通点は、
「突然錯乱し、場合によっては
他者を傷つけ、最後は自殺する」こと。
彼らに何が起きたのか――?
Posted by ブクログ 2024年03月08日
ならば、この「アレナ・ルブラ」が宿主の脳を破壊して、別の宿主に広がろうと試みても、不思議なこととはいえないでしょう。一般の人は『宿主を殺してはウイルスだって生き残れない。元も子もないじゃないか』と言います。しかし、死ぬ前に『炸裂』のような行動にでれば、それはそれで伝播のひとつの方法ではあります。21...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月01日
すごく引き込まれる作品。
主人公が真面目すぎず人間らしい刑事であり、周囲の人物も“嫌な奴”が居ないので、ストレスなく読めた。
ウィルスに関係する話であり、出版が2020年であったことから、コロナ禍に考えたのかと思ったら、あとがきで語られた執筆時期で驚いた。
専門分野への知識が無くても非常に分か...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月14日
初めてコロナが発生した時ってこんな感じだったんだろうなあ、と思える作品。
ある男がホームに来た電車に飛び込んで自殺する、という衝撃的な場面から物語が始まる。その処理に関わった人間も連鎖的に自殺してしまう。自殺した人間に共通点はあるけど、はっきりした事は言えない。同僚の自殺に納得がいかなかった刑事の...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月24日
かなり前に購入し本棚に長い間放置していた本作…
このコロナ禍に読むと怖さが増し増し(°_°)
あえて2連続の伊岡瞬です。
謎のウイルスに感染、そして死に至ると…
ウイルス感染・大パニック…なんて内容を想像してましたが違いました_φ(・_・
「赤い砂」名前も怖い!
ブク友さんの何人かが高評価だった...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月12日
伊岡瞬氏による、いわゆるパンデミック・サスペンスというものでしょうか。
最近では、現実を反映し、ウイルス関係の小説も多数出ていますが、そのかけらもない20年前にこの小説が生み出されたことに驚きます。
ある男性の電車飛び込み自殺。
しかし、その電車の運転手、事故を調べた鑑識員、そしてその同僚警官、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月23日
警察組織、ウィルス感染、専門用語、様々な方向からの思惑が入り乱れ、登場人物多数。
要素がたくさんあって、ペースが軌道に乗るまでちょっと時間かかっててしまったけど、ペースに乗ったら先が気になって一気読み!!!
まさか、あの人とそういうことに?!
そこで終わるんかい!!!
と予想外なことも多くて最...続きを読む
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