白い闇の獣

白い闇の獣

880円 (税込)

4pt

小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。だが少年法に守られ、「獣」は再び野に放たれた。4年後、犯人の1人が転落死する。失踪した朋美の父・俊彦が復讐に動いたのか? 朋美の元担任・香織はある秘密を抱えながら転落現場に向かうのだが――。“慈悲なき世界”に生きることの意味を問う、著者集大成!

【文庫書き下ろし】

「やつは獣だ」
家族×愛情×憎悪×暴力×裏切り×誠実×応報×赦し
『代償』『悪寒』の著者渾身の衝撃作
伊岡ワールドの真髄!

すべては少女誘拐惨殺事件から始まった。
娘の父 元担任教師 フリーライターが、
慈悲も正義もないこの世界で、
圧倒的暴力に立ち向かう!

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白い闇の獣 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月11日

    『この世に神の慈悲などない。ただ、まっ白な闇が広がっているばかりだ。』
    この一行に震えました。

    小学六年生の少女・朋美が誘拐され殺された。しかし、捕まったのは少年3人で、彼らは少年法に守られ、再び世に放たれた...

    4年後、少年たちの1人が転落死する。果たして、遺族による復讐なのか?
    朋美の元担...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月13日

    少女殺害の描写が生々しく、子を持つ親の立場としてはとても読むのが辛い物語でした。
    ひとつの事件でどれだけ周囲の人間が苦しみを抱き続けなければいけないのか、気持ちが重くなるのですが、しかしストーリーは秀逸で一気に読み進めてしまいます。
    伊岡瞬さんの力作ですね。

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月18日

    少年法で守られる加害者。無惨に殺された被害者。被害者の両親の心の葛藤は辛く悲しい。加害者にもっと刑罰を与える事ができないものだろうか?

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月08日

    少年法について考えさせられる作品である。
    やってることは凶悪犯、しかしカタチだけの罰を受け、世に放たれるが再び罪を犯す。
    そこにはられた伏線が回収されながら結末へと。。。
    面白かった。

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    Posted by ブクログ 2023年06月02日

    驚いた。これは社会派推理小説の傑作である。
    少年三人に娘が殺された。それから4年後、犯人が転落死する。犯人は一体。
    主人公・香織の調べる事件はまるで迷宮だ。それが複雑になり過ぎず、かと言ってシンプルになり過ぎもせず見事に描かれている。よくもまあこれだけの複雑な絵図を作っておきながら分かりやすく昇華さ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月13日

    今まで何冊か読んだ伊岡さんの本は、
    面白いのかな...
    ハズレかなぁ...
    と、思いながらも何故か読み進めてしまうという感じで、で、また他の作品も手に取ってしまうという繰り返しだった。
    今回の本は、悩むことなく読み進んでいった。

    よく本を人に薦める時に、「よかったよ」「面白かったよ」と言うことが多...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月10日

    自分の好きな題材であるが故、よくある設定だなぁ、と読み進める。捻りのある部分である、主人公の事件への関わり合いや、産婦人科の問題が後々明らかにされていく。
    主人公が自分勝手で好きになれなかった。どんな理由があれ、奥さんの元に訪問はできないはず。結末も、奥さんはどう思うんだろう、とモヤモヤ。

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    Posted by ブクログ 2024年02月06日

    小学6年の娘が少年3人に殺されてしまう。少年法が壁となり、処分は軽い。少年院送りになった子が一般社会に戻ってから数年たったころに、3人の内、2人が事故と思われる状態で死亡する。そこに引っ掛かりを覚えた人々が本当はどうなのかを調べていく。この手の話はどこかで読んだようなストーリー。主人公の女性も嫌なタ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月31日

    少年犯罪や少年法をテーマにした作品を好んで読むことが多い。守るべきは被害者や遺族なのに、蔑ろにされる描写はどの作品であっても心苦しくなるしやるせない。
    過剰に保護される加害者たちは、少年法を逆手に取り、反省など微塵もせずに犯罪を重ねていく。
    この作品に登場する少年たちもまさしくそれで、生きてる価値す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月21日

    フィクションでありながら、何よりもリアリティ溢れ、実際に「神など居ない」と常日頃思う自分にとって納得の一冊。
    ラストが少し呆気なさすぎるか

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