【感想・ネタバレ】白い闇の獣のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

最後の最後で二転三転して面白かった。
やはり悪者は子どもだろうが大人だろうが更生しないものなのか。少年だろうが何だろうが、悪意と殺意を持って犯行に及んだのであれば、厳重に罰せられるべき。
しかし一夜の過ちの罪の意識だけで、我が身を投げ出せるものなのか、いつも理解に苦しむ。
エンディングに少しだけほっこりさせられたのも評価アップ。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

『この世に神の慈悲などない。ただ、まっ白な闇が広がっているばかりだ。』
この一行に震えました。

小学六年生の少女・朋美が誘拐され殺された。しかし、捕まったのは少年3人で、彼らは少年法に守られ、再び世に放たれた...

4年後、少年たちの1人が転落死する。果たして、遺族による復讐なのか?
朋美の元担任・北原 香織は、ある秘密を抱えながら、真実を求めて転落現場に向かう。

様々な謎がいく層にも重なり、真実は闇の中ですが、少しずつベールが剥がれていきます。
ジャーナリストの秋山と、元担任の北原の2人が眼にする真実とは?
そして、最後に北原が取った決断とは?

本当に神の慈悲は無いのか、分かりませんが、今後の関係者に幸多かれと祈ります。

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2023年11月11日

Posted by ブクログ

少女殺害の描写が生々しく、子を持つ親の立場としてはとても読むのが辛い物語でした。
ひとつの事件でどれだけ周囲の人間が苦しみを抱き続けなければいけないのか、気持ちが重くなるのですが、しかしストーリーは秀逸で一気に読み進めてしまいます。
伊岡瞬さんの力作ですね。

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2023年10月13日

Posted by ブクログ

少年法で守られる加害者。無惨に殺された被害者。被害者の両親の心の葛藤は辛く悲しい。加害者にもっと刑罰を与える事ができないものだろうか?

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2023年07月18日

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少年法について考えさせられる作品である。
やってることは凶悪犯、しかしカタチだけの罰を受け、世に放たれるが再び罪を犯す。
そこにはられた伏線が回収されながら結末へと。。。
面白かった。

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2023年07月08日

Posted by ブクログ

これまでの伊岡さん作品の中では一番面白かった。いつもは最後のサプライズが唐突で違和感を感じていたが、その結末も説明も自然で受け入れ安かった。

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2024年05月10日

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ネタバレ

少年法について、考えさせられる
香織のことがそれでも許せないと思ってしまったので、最後は納得いかなかったけど

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さすが伊岡作品。読みやすい。
少年犯罪について考えさせられた。
そんなに驚くような展開はなく、無難にまとまった感。
最後にいきなり爽やかな話題が出てちょっとびっくりした笑

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2024年03月27日

Posted by ブクログ

自分の好きな題材であるが故、よくある設定だなぁ、と読み進める。捻りのある部分である、主人公の事件への関わり合いや、産婦人科の問題が後々明らかにされていく。
主人公が自分勝手で好きになれなかった。どんな理由があれ、奥さんの元に訪問はできないはず。結末も、奥さんはどう思うんだろう、とモヤモヤ。

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2024年03月10日

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小学6年の娘が少年3人に殺されてしまう。少年法が壁となり、処分は軽い。少年院送りになった子が一般社会に戻ってから数年たったころに、3人の内、2人が事故と思われる状態で死亡する。そこに引っ掛かりを覚えた人々が本当はどうなのかを調べていく。この手の話はどこかで読んだようなストーリー。主人公の女性も嫌なタイプ。でも最後まで読まされた。伊岡瞬さんらしい小説でした。

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2024年02月06日

Posted by ブクログ

少年犯罪や少年法をテーマにした作品を好んで読むことが多い。守るべきは被害者や遺族なのに、蔑ろにされる描写はどの作品であっても心苦しくなるしやるせない。
過剰に保護される加害者たちは、少年法を逆手に取り、反省など微塵もせずに犯罪を重ねていく。
この作品に登場する少年たちもまさしくそれで、生きてる価値すらないクソ共が!!と読んでる間本当に腹立たしかった。


伏線もしっかり回収されてるし、犯人もまさかな人物で面白かった。

いなくなった人は二度と戻らない、犯した過ちも無かったことにはならない。そう思うと一縷の望みを感じるラストではあったが、モヤモヤしてしまう。

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2024年01月31日

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フィクションでありながら、何よりもリアリティ溢れ、実際に「神など居ない」と常日頃思う自分にとって納得の一冊。
ラストが少し呆気なさすぎるか

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

事件の内容が痛ましく、また、描写がリアルすぎて、読み進めるのが辛くなるほどのリアリティだった。
作者自身も世に出すのを迷ったと書いてあるが、あまりの写実さが与える影響などを考慮してのことだろう。
確かに言う通り、予備知識などなくても、背景を理解しやすいが、その分感情的に入り込みやすく、辛すぎる部分は多かった。いろいろと救われない中で最後に唯一の幸せな部分があり、救われた。

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2024年01月05日

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2023.11.03
救いのない現実だからこそ哀しみしか感じない。自分も40歳のときに授かった子を持つため余計にリアリティを感じる。
毎日を丁寧に生きていないととんでもない後悔をすることになるとも感じた。

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2023年11月03日

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少年犯罪の残虐さを感じた。少年法で守られた挙げ句被害者家族の苦痛も感じた。そして自分を責めて後悔し続けて生きている人たちの人生観もすごく響いた。そして笹井さんのサーカスの獣の話がすごくずしっときた。
一度人間を襲うと外にでれるとわかった獣は同じことを繰り返すみたいな話がこの物語の全てを語ってるような感じがした。重たさを感じる読み答えのある小説でした。

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2023年10月30日

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ネタバレ

重いテーマを、流石の文章力で書き切った力作でした。
最後の山岡の終わらせ方は、香織自らを犠牲にせずとも、もっと方法があったのではないかと思う。

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2023年09月17日

Posted by ブクログ

他者の作ではあるが少年法を取り上げた作品を数冊読んでいたので、読み始めはまたこのテーマか。と、身構える形となった。

が。

さすがは惚れ込んだ作家と言えるか。複雑に物語が絡み合っていき最後には、ほうと安堵のため息が出た。最幸の結末ではないが救われた思い。

氏の小説はほぼほぼ読んでいるが、最新にして最高な感触がある。スカッとした話ではないがぐいぐいと引き込まれていったのは間違いない。

娘を持つ身としてはキリキリと胃の痛む描写もあるが、それを補ってあまりあるストーリーテリング。

次回作も楽しみだなー。

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2023年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすくどうなるのかと読む手が止まらなかった
同じような歳の女の子をもつ親としては犯人達の朋美への暴力は読んでいて本当に辛かった
少年法 まだまだ改正しないといけないと思う
加害者に甘い日本
どうか罪もない人が不幸になる事件が少しでも減りますように…

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2023年08月24日

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やりきれなさばかりか胸に残った。理不尽さは最後まで回収されることなく悲しみだけがずっと続いていく。救いのない展開や描写の古さに違和感を感じていたのにもラストの作者ご自身のあとがきで納得がいった。ここまで身を挺して成し遂げたことと、後半から匂わせ的にラストを彷彿させる内容がどうも腑に落ちなかった。主人公に肩入れできなかったのが大きいのかも。

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2023年07月08日

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ネタバレ

冒頭がとても平和で幸せな家族が描かれていてとてもほんわかしました。できればこの家族に何も起きてほしくないなぁという思いとは裏腹に一家に災難が襲いかかります。
誘拐や暴行の描写がとてもしっかり描かれていて読んででいて胸が痛くなりました。
いなくなった娘を探すシーンなんかは特に、現実でも有り得そうな内容で感情移入してしまいました。

何故主人公がこの人なんだろうと思いましたが、読み進めていくうちに納得しました。
そして、主人公のやり口やらがあまり好きになれなかったのですが、敢えてそうしたのかなと思ったり…
その為か結末は納得がいかない感じでした。
自分で蒔いた種は自分で責任を取るのは良いと思う。だったら最後までそれを貫いて欲しかった。
一番報われなかったのは娘ともう一人、全てを失ったお母さんなのにー!と…

あとは裏にあらすじで書きすぎていて、この後どうなるかのハラハラ半減してしまった気がしますが細かい描写は本編にありとても怖かったです。

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2023年07月06日

Posted by ブクログ

場面が現在と過去を行き来していて「こういう事実があった。」と理解しながら読み進められる一作。更生している少年もいる中、遺憾なことに再犯を繰り返している無惨な現実を描いている。少年が「可塑性」ならば更生させる専門家、専門施設、司法福祉の重要性を思い知らされた。

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2023年06月24日

ネタバレ

奥さんの気持ちを思うと胸が痛い

読みやすく、あっという間に読了。

ただ、娘を失ったその日に夫が娘の担任と浮気していたと知った朋美ちゃんのお母さんの気持ちを思うと、胸が痛くてたまりません。

本文中に香織さんが由紀子さんに対して、直接あの日の件に関して謝罪をしている場面が無かったのが個人的には納得いきませんでした。

そのためか全く香織さんに感情移入することができず、秋山が香織にどう考えても惚れている描写や、由紀子が香織に怪我を負わせたと知った瞬間、秋山が由紀子の家を睨む描写、秋山と香織の恋愛要素などには若干の不快感を覚えました。

胸糞の悪さで有名な伊岡ワールドは好きですが、今回は個人的な都合で胸糞の悪さを大いに感じました。

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2023年06月18日

Posted by ブクログ

あとがきにあるように少年法に訴える作品ではないのはわかる。
けど、少年法に関して色々考えさせられる。
獣のような少年もこの世には必ずいてて、その少年を改心させるのが法の趣旨なら、そんな法律は間違ってる。
小説の中にあったようなとんでもない少年は存在してるし、被害に遭ったら運が悪かっただけで終わってしえない。
皆、当事者にならないと考えないものというセリフがあるが、この言葉が正しい。
もっと社会の不条理にも目を凝らして、考えなければいけないな。

内容は、理不尽に少女を殺した少年らが殺害されていき、その背景にある闇を元教師が追っていくというもの。
犯人の出所や山岡の存在に少し違和感を感じたけど、読み応えあり、家族の大切さも再確認させてもらえた

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

12歳の誕生日に中学入学を控えた朋美が、中学3年生3人に暴行され、橋から投げ落とされ亡くなった。3人は少年法のもと処分されたが、反省は見られない。4年後、そのうちの2人が転落死する。父俊彦の犯行か?朋美の元担任の香織とライターの秋山が行方不明の俊彦の行方を捜す…。

時代設定は2000年と2004年の時代設定。昭和の男性が書いたって感じがする作品でした。
香織が俊彦を探す理由が好きじゃなかったなぁ。
良い人と悪い人がはっきり分かれているせいか読みやすかった。
次から次へと話が展開していって、ぐんぐん読み進めることができます。

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

これは辛い、重い物語。
テーマは少年法。
薬丸岳を思い出させるテーマです。

小6の少女朋美が誘拐され殺害されます。
犯人は3人の少年。しかし、少年法に守られ、再び社会に戻ってきます。
4年後、その1人が転落死。
朋美の父親はの俊彦は失踪。
俊彦の復讐なのか?
そして、もう一人も不審死。
と、ありがちの展開ですが、ここからの味付けは伊岡流。

この事件の真相をジャーナリストの秋山と少女の元担任の香織が追うことになります。
なんで、元担任がここまでこだわるの?この香織の行動が変だなぁって思っていたら、なるほどそういうことですか。つらい。

そして、事件の真相は?
ということで、これまた辛い。驚きの展開でした。

さらに、最後、香織がとった行動が...
救われることを祈ります。

あとがきに書かれた筆者の言葉。

「この世界に神の慈悲などない。ただ、真っ白な闇が広がっているばかりだ。」

しかし、娘を持つ父親として、このような事件が起きたら、自分ならどうするか?
さらには、その事件当日に、自分がとっていた行動が..
後悔と犯人に対する憎悪。

とても、辛い物語でした。

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2024年03月17日

Posted by ブクログ

「少年法」がテーマの作品は、暴力のシーンや被害者の家族が苦悩する場面があって読むのが辛くなります。
被害者の家族が復讐するのかと思いきや?!まさかの展開に驚きでした。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

ある一家の娘が何者かに殺された
そこから推測された犯人は少年法で守られた未成年の少年たち
のちに少年たちが転落死していく中で、あるジャーナリストと亡くなった娘の元教師とが、事件に関わってゆく物語


少年法が改正される前に起こった殺人事件
読み進めていくうちに、元教師がこの事件になぜそんなにも関わっていくのかが分かっていく

ラストには意外な真実も明かされ、ラストはいい意味で心が温かくなる

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

人間の皮を被った獣がこの現実社会
には、実際にいると自分は思う。
毎回ニュースや新聞を騒がせる残忍な
事件の犯人達だ。
被害者ばかりが名前やプライバシーを
晒され、この小説の未成年の獣達は
のうのうと謝りもせず世間の目を欺き
生きている。
この小説を読んでいると、怒りと悲しみ
が込み上げてくる。

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2023年09月20日

Posted by ブクログ

未成年事件と法律

どこまでも身勝手な犯人にイライラモヤモヤしたけど、それくらいリアルに実際にそんな事件があったんだろうかと思った

最後は個人的に意外な終わり方だった

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2023年08月04日

Posted by ブクログ

現実に起こり得る日常に潜む暴力の影
今まで、たまたま自分は巻き込まれてないだけで、
対峙することになるかもしれないと想像すると寒気がします。
法は守るべき規範だけど、必ずしも正しいものではないと思い知らされました。

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2023年07月25日

Posted by ブクログ

少年事件ものが好きなので一気に読めました。
しかし語り口が被害者の父や母ではなく、元担任教師ということが、期待していたものとは違ったけど、さすが伊岡さん、読みやすかったです。

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2023年07月19日

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