伊岡瞬のレビュー一覧

  • 白い闇の獣
    自分の好きな題材であるが故、よくある設定だなぁ、と読み進める。捻りのある部分である、主人公の事件への関わり合いや、産婦人科の問題が後々明らかにされていく。
    主人公が自分勝手で好きになれなかった。どんな理由があれ、奥さんの元に訪問はできないはず。結末も、奥さんはどう思うんだろう、とモヤモヤ。
  • 代償
    伊岡瞬さんの作品を読んでみようと思い、このアプリで一番登録されていたこちらの「代償」を選択。

    緊張感に似た不穏な空気感が常に漂っているような物語だった。

    物語は2部構成。主人公である圭輔の小学6年生から24歳迄の幼馴染み達也との悲壮の仲合が描かれている。
    この因果とも運命とも感じられる二人の相関...続きを読む
  • 水脈
    警視庁捜査一課の真壁と高円寺北署の宮下が、神田川に流れ込む排水口で拷問を受けた痕跡のある遺体が見つかった事件を追う。
    警察幹部から大学生の姪が論文を書く為に、宮下と真壁に同行する事となってゆく。
    が、彼女は暗渠や地下水流に意外な知識を持つのは何故か?2人の刑事の違和感はそこから大きく残忍で救いようの...続きを読む
  • 朽ちゆく庭
    伊岡瞬作品にハズレなし!
    今回は若干のイヤミス感ありつつも,全て腑に落ちて納得いく最後に落ち着いています。
    途中からは、どうなっちゃうのかドキドキしすぎて,ラストを先に読みたくなっっちゃいました。
    反抗期の少年の危うさや複雑さが痛く,苦しかった。
    面白かったー
    最後に4回くらいどんでん返しあって、え...続きを読む
  • 清算
    ラスト一章を残して一旦解決。期待通り最終章でのどんでん返し、とまではいかなかったがもう一波乱あってよかった。でも伏線回収し切ったか?殺人事件の真相暴かれてたかな?
  • 奔流の海
    【2024年46冊目】
    こんっなにも運命に弄ばれる話だなんて聞いてないんですけど!!第一部が終わった時点で辛すぎて目眩がしました。あまりにも過酷すぎる。運命のいたずらという言葉もありますが、いたずらで済まされるかぁ!と叫びたくなる残酷さ。

    冒頭の話がどう繋がっていくのだろうと思いながら読みましたが...続きを読む
  • 痣

    読む順番が前後したかもしれぬが、それを差し置いても中々読み応えのある作品だった。
    真壁と宮下。相性もあるのだろうが、名コンビである。最新作「水脈」の下調べとして読んだが、至って満足した。
  • 赤い砂
    警察組織、ウィルス感染、専門用語、様々な方向からの思惑が入り乱れ、登場人物多数。

    要素がたくさんあって、ペースが軌道に乗るまでちょっと時間かかっててしまったけど、ペースに乗ったら先が気になって一気読み!!!

    まさか、あの人とそういうことに?!
    そこで終わるんかい!!!

    と予想外なことも多くて最...続きを読む
  • 代償
    ドキドキハラハラしたくて、スマホで検索してこれを読みました。
    なんか知っている??と思ったら,小栗旬君の映画で見たことがありました。
    原作はこんな感じだったのかー‥
    モラルが違いすぎる人間同士の掛け合いが怖いです。
  • 不審者
    母親視点ということもあって同じ母親として感情移入しやすく一気に読めた。客観的に見たらおかしいような状況を、訝しみながらも拒絶しきれずにいるその理由となる主人公の過去が丁寧に描かれていた。結局過去のあれこれが今に繋がっていくので、まぁ当然といえば当然だけど。
    少しずつ不信感が募っていくことになる小さな...続きを読む
  • 悪寒
    妻が夫の会社の上役を不倫関係の末、殺人事件を起こしてしまった。
    ストーリーは進んでいくが、全く予想していなかった結末で決着。
    男女関係だけでないドロドロとした人間関係。

    家族関係修復できて良かった。
  • 水脈
    ん?ん?現代と過去?
    入り乱れてるの?朝乃さん、生きてたん?別人?過去?なんだかわからんよーになってきた^_^
  • 痣

    真壁刑事の過去のお話。伊岡瞬作品は発売の時系列とかを気にせず読んできたから、そういうことがあったのか〜と、真壁さんの解像度が上がった。犯人はマヂキチ系…想像すると酷くて苦しくなるね。
  • 奔流の海
    とても読みやすい、しっかりとした文章。いつも安定していて安心して読める作家さんだと思う。

    本作は あの人この人の繋がりが ドラマティックなややこしさがあるけれど、ロマンティックな話だった。星が絡むと あれやこれやと ロマンティックになるもんなんだな。
  • 本性
    これは、安井さんの弔いではない。あの女と自分との闘いだ。必ず追い詰めてやる。世界のどこにいようとーー。
  • 瑠璃の雫
    感想
    筆者の作品は子供時代から始まるものが多いように思う。その手間があって作り込んだキャラが立つのだと思う。

    母の従姉妹の薫さんが明るくて、良い人なのが唯一の救い。

    あらすじ
    小6の美緒は、アルコール中毒の母に愛想を尽かし、小3の弟の充も疎ましく思っていた。母親の従兄弟である薫に面倒を見てもらう...続きを読む
  • 白い闇の獣
    小学6年の娘が少年3人に殺されてしまう。少年法が壁となり、処分は軽い。少年院送りになった子が一般社会に戻ってから数年たったころに、3人の内、2人が事故と思われる状態で死亡する。そこに引っ掛かりを覚えた人々が本当はどうなのかを調べていく。この手の話はどこかで読んだようなストーリー。主人公の女性も嫌なタ...続きを読む
  • 清算
    『八千代アドバンス』に勤める畑井は、制作部の次長から突然、総務部長に昇格するのだが、これは解散前の作業を無理矢理押し付けられ感が否めないのである。
    覚悟などできないまま、「わかりました」というしかない。
    「やはりわたしには、無理だと思います。考え直してください」や「そういうことでしたら辞めさせていた...続きを読む
  • 清算
    『倒産に必要なのは胆力、解散に必要なのは忍耐力』。自身の忍耐力を信じつつ、消えた二億円を取り戻そうと奔走する畑井。嫌味な同僚が続々登場し、遂には殺人事件が…面倒見の良い畑井が報われたので良かった。
  • 痣

    「本性」の宮下刑事が登場するので、手に取ってしまった。警察の人間模様もリアルな感じで、伊岡さんの本はグロくてしんどいと思いながらも真壁・宮下コンビが
    良かった。他のこのコンビシリーズも読んでみたい。