伊岡瞬のレビュー一覧

  • 冷たい檻
    北陸の過疎の村で起こった駐在失踪事件。
    追っている内に村内にある、中国の製薬会社が経営する総合養護施設の存在に行き着く。
    過疎化、地方政治、高齢者養護、児童養護、犯罪者の更生。日本社会の抱える問題の全てが詰まっている。
    面白い。
  • いつか、虹の向こうへ
    私には充分なハードボイルド。
    この尾木というおっちゃん、人を想う気持ちの理想が高すぎる。まあいいか、くらいの感覚でいろんな人の人生をひょいと背負って行く。ただ、女性に弱い。本人は気を付けているようだが。特に元妻に対してはすごく不器用だったのかもしれない。
    尾木さんに出会った人たちの虹が小さくなってい...続きを読む
  • 教室に雨は降らない
    背表紙のあらすじを読んだ時は森島巧はもっとやる気がない感じで、それにモンスターペアレント、いじめ等々ちょっと重たい話しなのかと思ったが、意外と前向きなストーリーで確かに心が晴れやかになる面白い小説だった。いい意味で伊岡作品とは思えない作品。
  • 145gの孤独
    伊岡瞬著 145gの孤独

    ぽろり涙 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
    ミステリー⭐️⭐️

    1.物語のはじまり
    プロ野球投手。
    先発を務める、150キロ本格派投手。
    危険球で、相手打者に致命傷をあたえ、
    その後、内角攻めができずに引退。
    第二の人生で、何でも屋を始める。

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    2.何でも...続きを読む
  • いつか、虹の向こうへ
    半分くらいまでは少しダラダラした感じでなかなか進まなかったけど後半は一気読みするくらい展開が早く面白かった
    全ての謎解きがスッキリわかって
    充実した気分になった
  • 教室に雨は降らない
    次は次へと楽しく読めて、読後感もとても良かった。重苦しい読書の合間に一息つくことができて、私にはとても良い本でした。先生も大変なんだろうけど、子供だけじゃなく顧客は何を考えているのか意味不明だし、教頭だけじゃなく課長も社長もパワハラはする。モンスターは父兄だけじゃなくそこら中にうろうろしている。先生...続きを読む
  • もしも俺たちが天使なら
    もしもも何も君らは天使ではないわ!
    詐欺師、ヒモ、元刑事というはみ出し者3人が、ちょっとした善意みたいなのを出したら、あらあら凶悪組織に立ち向かう事に!
    読んでると、谷川さんの一人勝ちって感じに思うけど。
    詐欺師って職業は、嫌いやけど、物事に動じず飄々としてる雰囲気は好み!
    深謀遠慮ってヤツやな。で...続きを読む
  • もしも俺たちが天使なら
    伊岡瞬作品には、お金の問題が絡んでくることが多い。その場合、企業や政治、闇組織の問題も同時に出てくる。その部分をもっと理解できたら、伊岡瞬作品をもっと楽しめると思った。
     本作でも、お金の問題が出てくる。ただ、あまり理解できなかった。ストーリー自体は楽しむことができたが、その部分が理解できなかったこ...続きを読む
  • 祈り
    伊岡瞬さんの本が面白くてたくさん読んでます。
    どれも面白いけど、この作品はなかなかの読み応えです。
    ふたりの主人公が微妙に絡み合って、ふたりを取り巻く人物像もこれまた面白い。
    脇役までも脚光を浴びる小説でした。
    荒んだ人生に花を添えるような出来事やそんな裏があったのかと思えることや本当に充実した内容...続きを読む
  • もしも俺たちが天使なら
    『詐欺師 + ヒモ + 元刑事 = 絶妙なチームワーク?』

    セレブ専門詐欺師、喧嘩っ早いヒモ、訳アリ元刑事。
    3人の視点で語られる『義理人情クライム・サスペンス』
    伊岡さん初読みでしたが、先の展開が気になり一気読み!他の作品も是非読んでみたい。
  • もしも俺たちが天使なら
    最初は、伊坂幸太郎作品の泥棒たちを連想させるキャラ設定のように感じていたが、読み進むにつれてオリジナリティ溢れる物語にどんどん引き込まれていった。やはり頭の切れる登場人物の話は爽快だ。
  • 祈り
    普通を願う人が普通になれない苦しみは、特別になりたい人が特別になれない苦しみより重いものである気がした。
  • 乙霧村の七人
    前半は緊張感があってどんどん読める
    後半は詳細を解説していくので、構成としてはわかりやすい。
    後半は人間関係が複雑になっていくので、整理しながら読む必要があった。
  • いつか、虹の向こうへ
    伊岡瞬4冊目。落ちぶれ、荒んだ元刑事・尾木遼平。彼の家には訳ありの若者が同居する。理由は尾木が放っておけないからである。同居人の早希(美人局)が殺人容疑で逮捕される。尾木のハードボイルドっぷりは新宿鮫・鮫島を超えるほどで、彼の優しさや同居人(家族)想いが、尾木への感情移入を容易にさせた。ヤクザ、刑事...続きを読む
  • いつか、虹の向こうへ
    同級生に薦められて読みました。つぎの展開がどうなるのか頁をめくる手が止まらず一気に読んでしまいました。薄汚れた元刑事がボロボロになりながら不器用に立ち回るストーリーに引き込まれます。伊岡瞬さんの作品を全部読みたくなりました。
  • いつか、虹の向こうへ
    内容(「BOOK」データベースより)
    尾木遼平、46歳、元刑事。ある事件がきっかけで職も妻も失ってしまった彼は、売りに出している家で、3人の居候と奇妙な同居生活を送っている。そんな彼のところに、家出中の少女が新たな居候として転がり込んできた。彼女は、皆を和ます陽気さと厄介ごとを併せて持ち込んでくれた...続きを読む
  • 教室に雨は降らない
    伊岡瞬さんの4作品目
    20歳の自分と比べた時親近感が湧くようで時には大人な巧が名状し難いが良かった。
    比喩の言葉が良い
    4.7
  • もしも俺たちが天使なら
    さわやか系の詐欺師、渋系の元刑事、喧嘩上等・おバカ系イケメンのヒモ。
    3人が一つの場所で出会い、そこから、おバカ系イケメンの家族を救うために奔走する。

    とても面白かった。
    特に詐欺師の谷川がいい!詐欺師としての冷静さと、相反する義理堅さが、いい味出してる。
    できればシリーズ化してほしい作品です。
    ...続きを読む
  • 教室に雨は降らない
    学校が舞台で、まあ学校での出来事で特に大きな事件などはない(殺人などっていうことです)中で、若い非常勤講師の日々を綴りながら語られていきます。
    そういった題材でも読ませるところが伊岡瞬のすごいところ!最後まで楽しめました。そして爽やか~!
    ありがとうございます!
  • もしも俺たちが天使なら
    登場人物ごとに語られているので、それぞれのキャラクターを覚えるまで少々混乱していました(笑)名字だったり名前だったりと呼び方が違ったりするのでフルネームをインプットするまではちょっと途中で「あれっ、えーと・・」となってしまいました!
    最終的に、この語り方(手法)でうまくオチにつながったなー!という感...続きを読む