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広告代理店「八千代アドバンス」は、経営悪化により、会社を解散し清算することが決まる。制作部の畑井伸一は、総務部長に任命され、経験のない会社解散の手続きを担当することに。そんな中、負債の返済用資金二億円が元社員と共に消えてしまう。虎の子の二億円の行方を捜す畑井の前に次々と巻き起こるトラブル。金を取り戻し、八千代アドバンスの秘密を“清算”することはできるのか?
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Posted by ブクログ
広告代理店「八千代アドバンス」が経営悪化により清算へ。手続きを任されたのは畑違いの制作部の畑井。懸命に作業を進める中負債の返済用資金二億円が社員と共に消え、殺人事件まで...。経済色が強い小説かと思ったら本格ミステリー、ストーリーテラーの面目躍如。
大手新聞会社のグループ会社を清算する際に起きた「トラブル」(横領/殺人等)の謎解き劇。相当面白い推理小説だった。
経済小生かと読み始めたら、推理小説だった。伊岡さんなのだから予測出来るだろうに、どうも、このところ感が働かない…。謎解きは、こんがらがって何度も読み返す。「性分はどうにもならない」けど、こんなお人好しいるかなぁ。
面白かったが、最後の最後で詰め込み過ぎかなぁ。中盤までは平坦な展開なのでその落差が激しく、リズムが掴み辛くなってしまった。小心者かつ極めて善良なサラリーマン、畑井は勤務先の会社が「解散」するにあたって「清算」業務を任命される。要するに消えゆく会社の後始末の役割を押し付けられた。文句をグッと堪え粛々と...続きを読む業務にあたっていく最中、突然事件が起こる。今までの伊岡作品に比べるとクソ野郎は出てこず、穏やかに仕立ててある印象。畑井さんのキャラは好感を持ったが真相が唐突でスッキリせず複雑な心境。清算という題材は良かった。
ラスト一章を残して一旦解決。期待通り最終章でのどんでん返し、とまではいかなかったがもう一波乱あってよかった。でも伏線回収し切ったか?殺人事件の真相暴かれてたかな?
『八千代アドバンス』に勤める畑井は、制作部の次長から突然、総務部長に昇格するのだが、これは解散前の作業を無理矢理押し付けられ感が否めないのである。 覚悟などできないまま、「わかりました」というしかない。 「やはりわたしには、無理だと思います。考え直してください」や「そういうことでしたら辞めさせていた...続きを読むだきます」という言葉は、口から出せないまましぼんでいった…。 解散後も清算業務をあたってもらいたいと言われ「は?」である。だがそれも受け入れてしまう畑井。 少人数での清算中に負債の返済用資金二億円が元社員と共に消えてしまう。 何もわからないまま上層部に言われることしかできない畑井。 やがて傷害事件や死など…不穏な状況がいくつも重なり…。 まさか、そういうことだったとは⁈となる。 特に何かに秀でている感じでもなく、どちらかというとおっとりしてるというか、あとから気づくことの多い畑井。 その畑井のことが何故か妙に気になり、危険なことに首を突っ込むなよ!と言いたくなる感じがずっーと続き、最後には一件落着してホッとしたという感じだった。 この不穏さを漂わせながらじわじわと進む感じは、伊岡作ならではなんだろうが、こういうの嫌いではい。
『倒産に必要なのは胆力、解散に必要なのは忍耐力』。自身の忍耐力を信じつつ、消えた二億円を取り戻そうと奔走する畑井。嫌味な同僚が続々登場し、遂には殺人事件が…面倒見の良い畑井が報われたので良かった。
大手新聞社の広告代理店「八千代アドバンス」が突然「清算」されることになった。 清算と倒産はもちろん違うが、社員にとっては会社が無くなる、ということで同じ意味にしかならない。 「再就職先は会社が責任をもって探し、皆さんの生活を守れるように支援していく」と、役員級の人たちは宣うけれど、どうせ自...続きを読む分たちの再就職先なんて、一般社員に情報を下ろす前に、早々に決まっていて、立場は安泰なんだろう。 そんな気持ちで身の振り方を考えていた主人公の畑井伸一は、突然いままでの制作の仕事とはまるで違う総務部長に任命される。理由は「余人をもって代えがたい人材」と見込まれたから。 昇格と言えば昇格。しかしながら乗っているのは泥舟。「つけ入りやすい性格と見透かされたから」の間違いだろう、と自嘲しながらも、やはり性格ゆえか清算に向けて連日真面目に取り組んでいた。 しかし、ある日、清算費用としてプールされていた2億円の口座の通帳と印鑑が金庫からなくなってしまった。手口からして内部の犯行としか考えられない。 誰が? 何のために? 物語の前半は清算業務にあたり、様々な立場の人が主人公・畑井の前を通り過ぎていく。しかも善人面していても腹に一物を抱えていそうな輩ばかり。 会社がなくなることが決まると、これほど人は疑心暗鬼になり、ヤバい雰囲気になるのか。容易に想像できる描写がヤケにリアルで、ちょっと感情移入し過ぎて、読んでいて気が滅入ってしまった。 もしかしてこれ、最後まで救われないパターンの小説? まさか自分が嫌いなジャンルのイヤミス系? という感じで、中盤くらいまでのらりくらりと読んでいたけれど、中盤過ぎるとストーリー展開のスピードも早くなって、面白くなってきた。 ラストは悲しい真相だった。 この手の真相を語られると、日本は命に関わる、字義通りの致命的な問題を、何十年も放置したままなんだ、と感じた。
2024-030 もし、自分が清算会社に行かされたとしたら、主人公みたいには絶対にできないし、やりたくもない。お金の真相がわかったときには、少しびっくりした。
※ 勤めている会社の状態が悪化して 『清算』になると告げられるだけでも 目の前が真っ暗になるほど驚くのに、 清算手続の担当者を打診されるなんて 日常がひっくり返るどころの話じゃない。 ノーと言えない小心者の主人公が 生活の危機に晒されながら、思いもよらない 事件に巻き込まれて、それでも精一杯誠実に...続きを読む 職務を全うしようと奮闘する物語でした。 壁にぶつかり、四苦八苦しながら頑張る姿が、 等身大の人間らしくて共感しました。 清算手続きが細かく具体的に描かれているので、 会社を畳む際の動きをイメージしやすかったです。
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